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恋人の浮気に慰謝料請求できる? 相場と請求できる条件【弁護士が解説】

鮫島唯(弁護士)

慰謝料の相場は「数十万円から300万円程度」

一般的に、婚姻関係にある夫婦が浮気をしていた場合の慰謝料相場は、数十万円から300万円程度です。

内縁関係の場合は、入籍していないだけで、実質的には法律上の夫婦と同じように扱われているので、慰謝料の相場も婚姻関係にある夫婦が浮気をした場合と同じ。相場は、数十万円から300万円程度です。

このように、慰謝料の相場には広い幅がありますが、具体的な額は交際期間の長さや浮気の回数などの事情を総合的に考慮して、ケースバイケースで決められることとなります。

婚約関係の場合はより低額になる傾向

一方で、婚約者が浮気をした場合、婚約関係は夫婦関係よりも法的な保護がなされていないため、慰謝料の額は夫婦間の浮気よりも低額になる傾向にあります。相場としては、数十万円から200万円程度になるでしょう。

慰謝料の額が高額になるケースとは?

以下のようなケースは、慰謝料が高額になる傾向にあります。

・浮気が原因で別れた場合

・交際期間(内縁期間)が長い場合(目安として15年以上)

・浮気していた期間が長期間である場合(目安として1年以上)

・浮気が発覚し、一度は関係解消を約束したにもかかわらず、関係を継続していた場合

・浮気の結果、浮気相手と交際相手との間に子どもができた場合

・浮気されたショックで、うつ病などになり、通院している場合

慰謝料が低額になるケースとは?

反対に以下のようなケースは、慰謝料が低額になる傾向にあります。

・浮気があったけれども、交際を継続する場合

・交際期間(内縁期間)が短い場合(目安として3年以下)

・浮気していた期間が数カ月と短期間である場合

・浮気をした回数が1~3回程度である場合

次ページ:慰謝料請求に必要な手順とは?

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