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嫌いな人を気にしない方法7つとは? 職場・学校・家族のケース別対処法

桑野量(心理カウンセラー)

嫌いな人を気にしない方法7つ

では、今回の主題です。嫌いな人を気にしない、無関心な存在にするためにはどうしたらいいのでしょうか。

(1)NOをハッキリと言う

相手があなたを攻撃してくるのなら、それに対してハッキリとNOを言うようにしましょう。

NOと言わないことで、相手が嫌がっていることを自覚できずにエスカレートしてしまっていることも考えられます。理不尽な態度や行動にはNOと勇気を持って伝えるようにしてくださいね。

勇気が出ないときは、攻撃してくるのは、相手の方が不安になっていることを思い出してください。

NOと言えるようになるだけで、相手のことが気にならなくなることもあります。

(2)逃げる(助けを求める)

相手が攻撃することをやめないのであれば、その状況に我慢して耐えるのではなく、「逃げる」「助けを求める」という選択肢を持ってください。

逃げることや助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。

助けを求めれば、きっと味方になってくれる人がいます。

自分には助けてくれる人がいると相手にアピールすることで相手の攻撃は止むことがあります。

また、助けてくれる人がいる安心感から相手が気にならなくなることもあります。

(3)投影を外す

職場の先輩のことを嫌っていて、どうにかしようと思っていても、それがうまくいっていない母親との関係を投影しているのであれば、その根本の原因から解決しなければいけませんよね。

実際には母親とはすぐに仲良くなることはできなくても、投影は心が無意識に反応していることです。実際には出さなくてもいいので、母への感謝への手紙を書くなどして、心の中が整理されていくと投影も引き起こされなくなっていきます。

(4)自分の禁止を破ってみる

自分が禁止していることを相手が平気な顔でやっていることで、相手への嫌悪感が刺激されているのならば、自分も禁止を破ってみるといいかもしれません。

禁止していることが本当にしたくないことであれば、心が刺激されて相手を嫌うことはありません。禁止はしているけど実はやってみたいことなのです。

あなたが自分の禁止や制限を取り外すことができれば、それだけ自分らしく生きることもできます。

(5)嫉妬を手放す

嫉妬は、自分のダメな部分と相手の良い部分を比べてしまっているワケですから、自分の良い部分(魅力)を意識していくことが大事です。そして、相手の良い部分も素直に認めていきましょう。

そうすることで、比較・競争するのではなくて、お互いを認め合う関係となれます。

参考記事はこちら▼

嫉妬を手放すには? 嫉妬してしまう自分との向き合い方を解説します。

(6)最低限のルールを決めておく

嫌っている人には、近付きにくいものです。でも、それを意識してしまうと苦手意識はどんどん膨らんでしまいます。

嫌いな人に対してもここまではちゃんとやるというルールを自分の中で決めておくと、必要以上に苦手意識を抱えてしまうことがなくなります。

「職場で会ったら挨拶をする」「話すときはしっかりと目を見る」など、簡単なことでいいので、ルールを決めておくと楽ですよ。

(7)お気に入りのアイテムをお守りに!

嫌いな人に会うと、心が乱されてしまいますよね。

それならば、コレがあったらあなたの心が落ち着く、気持ちが高まるというアイテムを常備しておきましょう。不意に心が乱されても、落ち着くことができます。

何かあっても落ち着くことができるという安心感があれば、そもそも相手によって心が乱されることも少なくなっていきますからね。

人を嫌うということを心理的な面から見ていきたいと思います。

ケース別・どうしても嫌いな人対策

一口に嫌いな人と言っても、ケースによっては無視できなかったり、関わらないといけなかったり。でも、自分の心の平穏は保ちたいもの。

では、それぞれどんな対策が有効なのでしょうか。

(1)職場

職場は仕事をする場。従って、嫌いな人を無視するなどの行為は、周りに迷惑をかけてしまいます。仕事は仕事、と割り切るのがおすすめです。

割り切り方のコツは、必要最低限のコミュニケーション。

具体的には挨拶をする、声をかけられたら返事をする、などの基本ができていればOK。別に相手と世間話をする必要はありません。

仕事が滞りなく進む最低限のライン、を意識して接触回数は減らしましょう。

参考記事はこちら▼

職場の嫌いな人との関わり方をコラムニストのラブホの上野さんが解説します。

(2)学校

学校は職場よりも日常的なコミュニケーションが必要になる場かもしれません。相手をスルーしすぎると、自分が仲間外れになってしまう可能性もあります。

とはいえ無理をする必要はなく、自分に出来る限りの範囲でコミュニケーションを取りましょう。

学校は、必ず卒業の時が来る場所です。つまり、嫌いな人との関わりもいつか終わりがくるということ。それを考えると、少し気にならなくなるのではないでしょうか。

(3)家族

関わりや縁の深い家族との関係性に悩む人は多くいます。「親を嫌いなんて変?」「兄弟と関わりたくないっておかしい?」と自分を責める必要はありません。

“家族だから仲良くしないといけない”なんて決まりはないのです。

従って、帰省や連絡の回数を極力減らしてみましょう。固定観念にとらわれず、自分の心が保たれる距離感で関わればいいのです。

参考記事はこちら▼

家族が嫌いな心理との向き合い方をカウンセラーの熊谷佐知恵さんが解説します。

▶次のページでは嫌いな人とはどんな人なのか、その正体を考えていきます。

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