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「つまらない人生」を変える5つの魔法

マドカ・ジャスミン

人生を“少し”楽しく変える5つのコツ

誰しもがこの愚考をしたくてしているわけではない。

わたしが思うに、こう考えてしまう人は取り分け真面目な人が多い印象を受ける。責任感が強く、引き受けたことはきちんと全うする。

それゆえに自分の本心としなきゃいけないこととで乖離が起きてしまうのだろう。そんな「心ここにあらず」から、わたしが自分を取り戻すために実行しているコツがこの5つだ。

STEP1:毎日湯船に浸かる

忙しい社会人は、どうしても日々の入浴をシャワーで済ませがち。わたしは元々、何か特別な理由が無い限り、絶対に湯船に浸かろうとする人間だが、時には怠惰を理由にそれをためらってしまう。

それでも、頑固として毎日湯船に浸かるのは、それが心の洗濯だとも感じるからだ。

泥のような状態でも、這いつくばってなんとか風呂釜に湯を溜め、入る。すると、身体も心もほぐれ、驚くほどリフレッシュ。

湯船に浸かってから就寝するのと、しないで就寝するのとでは感覚的にも疲れの取れ方が段違いで違う。なので、まずは湯船に浸かろう。

STEP2:積極的に人と会う

前述とはまた別の引きこもりフレンドはこう言う。「おれは別に人と会わなくても病まない」と。

わたしもそのタイプが良かったが、残念ながらそうはいかなかった。定期的に人と会い、世間話や近況報告を行わないと精神がびっくりするほど荒んでいく。そして、人に会えば、これまたびっくりするほど回復する。

普段職場で人に会っている人でも、職場の人間以外と交流を持てる時間を作るのもいいかもしれない。孤独は煙草よりも身体に悪いらしいが、あながち間違いとも言えなさそうだ。

STEP3:映画館で映画を観る

動画サブスクサービスの普及により、映画館で映画を観る人が減少しているのはもう避けては通れない現実だ。

それでもわたしは、最低でも月一本は映画館で映画を観る。

スマホや誰にも邪魔されず、何かひとつのものに没入できる機会は現代においてそう多くは無い。それが、映画であれば2,000円以内で叶うのだからすごい。

一種のマインドフルネスとも言えるし、映画館の設備も日々進化しているのだから、たまにはそれを体感しに行くのも日常の中の非日常体験としておすすめしたい。

STEP4:日用品や消耗品にお金をかける

雑に選んだものに囲まれていると、いつしか自分の生活も雑になっていく。環境が人を作るとはよく言われているが、これはかかわる人間もそうだが、かかわる物も含むと考えられる。

特に大した理由もなく買った物、安いだけで買った物、こだわりなく買った物。そういった物に囲まれれば、自分の選択も自ずとそうなっていく。

何もいきなり高級家具を買えだとか、何万円もするボトルワインを買えだとか、そういうことを言いたいのではない。どうでもいいと思ってしまいがちな対象にも気を配れば、日常のどこにも「つまらない」なんて無いと気づけるのだから。

STEP5:金額の大きい買い物をする

数万円なのか、数十万円なのか、数百万円なのか。人によって“金額の大きい”買い物は違えど、支払い時にグッと息を飲んだり、身体が妙に熱くなったり、ハラハラしたりするような額のものだといい。

「買ってしまった……」という後悔と高揚感が入り混じるあの感覚を得られるくらいの買い物でないと、「よし、明日から踏ん張って頑張るぞ」とはなれないからだ。

自分ではどうしようもならない精神状態のときは、とにかくどんな形でも、強制的に立ち上がらなければいけない状況を作ることに越したことは無い。ただし、複数回払いやリボ払いはやめるのが得策だ。つまらない人生が、一気に危うい人生へと転落してしまう。

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