ガマン汁、カウパー液でも妊娠するの? 知っておきたいその正体
男性が興奮したときや射精の前に、ペニスから分泌される「ガマン汁」「カウパー液」。医学用語では「カウパー腺液」といいますが、どうして出るのか、ガマン汁で妊娠はしないの? など、実態をよく知らないという人も少なくないのでは。
健やかなセックスライフを送るためにも、ガマン汁(カウパー腺液)や避妊法の予備知識を持っておくと安心。早速チェックしていきましょう。
目次
カウパー腺液って一体何?
カウパー腺液、通称ガマン汁とは、ペニスの先端から出る無色透明のヌルヌルとした液体のこと。アルカリ性の液体で、男性が性的に興奮すると、前立腺の近くにある尿道球腺(またはカウパー腺)という場所から精液よりも先に分泌されます。
カウパー腺液の役割
挿入をスムーズにする
カウパー腺液には、女性の腟内を濡らしてペニスをスムーズに挿入させる働きがあります。
妊娠を成立しやすくする
また、男性の尿道をアルカリ性にするとともに、女性の腟内環境をアルカリ性へと変える働きもあります。
通常、腟内は、外部から侵入してくる細菌などが繁殖しないように弱酸性に保たれています。これを腟の自浄作用といいますが、弱酸性の環境では、精子の活動が悪くなり死んでしまうことも。
そこで、男性の体は、射精の前にあらかじめカウパー腺液を分泌することで、腟内を弱アルカリ性にし、精子へのダメージを最小限にして、その後放出する精子が子宮や卵子めがけて到達しやすくしているのです。
ガマン汁は、妊娠を成立させるために必要なものでもあるのですね。