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巨乳化する日本の女性と反比例する男性の結婚意欲

#知らないと困る結婚の数字

荒川和久

女性の巨乳化と未婚化に何か関係があるのか

日本の生涯未婚率が急上昇し始めたのは1990年からです。

もちろん、そこにはバブル崩壊などの経済的要因や、お見合いや職場結婚の衰退による影響もありますが、女性が巨乳化するとアラサー女性自身の初婚の婚姻数が減少しているという相関もまた紛れもない事実です。

ここまではっきりとした相関が見られると、女性の巨乳化と未婚化との間になんらかの関係性を考えてみたくなってしまいます。

そこで、誠に大きなお世話かもしれませんが、結婚している男性及び結婚に前向きな独身男性は「巨乳が好きなのか? 」について検証してみたいと思います。

既婚者は「巨乳が好き」

20~30代の未既婚男性に「好みの女性のタイプあれこれ」を調査

少し古いデータですが、2015年一都三県(東京・神奈川・千葉。埼玉)在住の20~30代の未既婚男性に対して、「好みの女性のタイプあれこれ」を調査したことがあります。

その中に、「巨乳」についての質問がありましたが、既婚男性は7割近い68%が「巨乳派」でした。

もちろん、ここでの巨乳がどれくらいのサイズを示すものかは回答者個人によって異なるとは思いますが、20~30代で結婚した男性は圧倒的に「巨乳好き」といえます。

結婚意欲の低い男性は「巨乳が好きではない」?

興味深いのは、独身男性でも「結婚意欲の高い=結婚したい、するつもりだ」派は、「巨乳が好き」が61%と、既婚男性とほぼ変わらない高さであるのに対して、「結婚意欲の低い=まだ結婚するつもりはない、しないつもりだ」派は41%と過半数を割り、「巨乳好き」の割合がぐっと下がることがわかりました。

これを先ほどの「女性のバストサイズと婚姻数」の相関に、無理やりこじつけるとすれば、女性全体の巨乳化に伴い、元々「巨乳が好き」な独身男性にとっては喜ばしいことでしたが、彼らはそもそも結婚に前向きな男性たちで、今は独身でもいずれは既婚者になる人たちです。

婚姻数を伸ばすためには「結婚意欲の低い男性」に結婚を意識してもらうことが重要。

しかし、世の女性たちがこぞって巨乳化してしまったことで、「巨乳を好まない」が半分以上を占める彼らの「結婚意欲が失せた」と考えることもできるのです(ちょっと無理矢理?)。

そもそも最初から彼らの「結婚意欲が低かった」ともいえますけどね。原因はほかのところにあると考えるのがやはり自然かもしれません。

男性の“受け身体質”が未婚化を呼んでいる?

前掲グラフの他の指標もいろいろと興味深い結果が出ています。

未婚も既婚も結婚する相手に「専業主婦志向」を求める割合は2割前後で低いのですが、結婚に前向きな未婚男性だけは「バリバリ仕事をする女性」に惹かれるという点があります。同じ共働きでも、夫の補助的にパートなどの仕事をするのではなく、両輪として活躍してほしいという意図もくみ取れますね。

特筆すべき点は、「女性から連絡をしてくる」という、男女の関係性における男性の「受け身体質」です。

既婚男性はかろうじて半分以下の49%に収まっていますが、未婚男性は、結婚意欲に関わらず、むしろ「結婚意欲が高い」未婚男性のほうが受け身です。なんと67%が「相手からの連絡を待つタイプ」なのです。

今の未婚化は、女性のバストサイズの問題というより、こうした未婚男性たちの「受け身体質」によるところも大きいのかもしれません。

(荒川和久)

※写真はイメージです

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※この記事は2020年02月16日に公開されたものです

荒川和久 (独身研究家・コラムニスト)

独身研究家/コラムニスト。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。

韓国、台湾なども翻訳本が出版されるなど、海外からも注目を集めている。

著書に『結婚しない男たち』(ディスカヴァー携書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『結婚滅亡』(あさ出版)など。

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