草食系男子に告白させる「たったひとつの方法」 #このデートどこがダメですか?
次のデートに誘われなかった、フェードアウトされた……。そんな女性たちの「デートの失敗談」をラブホの上野さんが分析する連載です。このデートのどこがダメだったのかを、紳士的かつ論理的に解説します。
今回の失敗デート
私の好きな人は自他共に認める草食系男子です。3回目のデートで私から告白しようと決めていたのですが、私は自分から告白したことがなく、またタイミングもわからず、結局告白できずに終わりました。次のデートこそは告白したいと思っていますが、どのタイミング、どんなセリフで告白したらいいでしょうか。
ご質問誠に有り難う御座います。
おそらくご質問者様も自分から告白をしたいなどとは思っていないことでしょう。
できることならば相手から告白をしてほしいと思っているものの、どうにも相手が告白をしてくれる気配がないので、仕方なく自分から告白を決意されたことと思います。
まずはその決心を褒めさせてください。褒めるなんていう上から目線の言葉になってしまい申し訳ないのですが、ご質問者様のその決断力と行動力に私は心から敬意を示しております。
良くも悪くも、多くの女性は自分から告白をする決心をすることができません。それが悪いと言っているわけではなく、普通のことなのです。
自分から告白をするという決心ができた時点で、ご質問者様は普通の女性よりもはるかに強い行動力を持っているといえるでしょう。
とはいえ、ご質問者様だってできるものなら相手から告白をしてほしいとお考えのことと思います。
ですので、まずは相手から告白してもらうための方法を解説させていただきます。ご質問者様が告白をするのは、その方法を試しても相手が告白をしてくれなかったあとでも遅くはないでしょう。
どうかご安心くださいませ。
彼のことをバカにするわけではありませんが、草食系の男性はそう簡単に彼女を作ったりはいたしません。ですので、ご質問者様の告白がちょっと遅くなっても誰かに取られてしまうなんてことはないでしょう。
草食系男子に告白をさせるのは難しい
彼から告白をさせる方法を試すと言っておきながら、いきなり前言を撤回するような話で申し訳ないのですが、草食系の男性に告白させることは非常に難しいでしょう。
草食系の男性は必ずしも恋愛が嫌いなわけではありません。彼らが嫌いなのは恋愛ではなく告白というイベントなのです。
もちろん、そもそも恋愛に興味がまったくないタイプの男性もおりますが、多くの草食系男子はそうではありません。彼らは恋愛が嫌いなのではなく、告白が嫌いなのです。
告白をして失敗したら自分が傷つく。相手の女性から「なんで付き合えると思ったの?」と言われるのではないかという不安があるからこそ、彼らは告白をすることが嫌なのです。
ですので、彼らが望む恋愛は「女性が強引に話を進めたので仕方なく付き合った」か「なし崩し的に付き合っていた」というものになるでしょう。
しかし、普通の男性は女性から積極的にアプローチをされることはございませんので、結果的に草食系になっているだけなのです。
そのため、彼らに告白をさせることは極めて難しいと言わざるをえません。
告白は彼らがもっとも嫌いなイベントなのです。
駆け引きをするな!
草食系の彼らが告白をしたがらないのは「失敗したときが怖い」という理由にほかなりません。
ですので、そんな彼らに告白をさせるためには「絶対に失敗しない」という安心感を与えなくてはならないのですが、臆病で慎重な彼らにそんな安心感を与えることは極めて難しいでしょう。
彼らは良い意味でも悪い意味でも自分を信用していないのです。どれほど女性からOKサインが出ていても、「これは俺の勘違いかもしれない」と自分の判断を疑ってしまうのです。
それでは、そんな彼らに安心してもらうためにはいったいどうすればいいのでしょうか?
これはもう、そのまま口にするしかありません。
極端に言えば「今、告白してくれたら絶対にOKする」と直接伝えれば、さすがの彼らも安心してくれることでしょう。もしもここまで言っても告白してくれないのであれば、それはもう単純に彼らはその女性と付き合いたくないというだけの話で御座います。
もちろんこんな台詞をそのまま言えとは言いませんが、彼から告白をさせるための基本戦略として非常に有効なのは間違いないでしょう。
「失敗するかも」と不安な草食系男性に駆け引きをしてはいけないのです。相手に安心感を与えなくてはいけない状況で不安を煽る駆け引きなどしたら、その瞬間に彼らは殻に閉じこもってしまうことでしょう。
また「察してほしい」という女性の気持ちはわかりますが、これもまた草食系男性には効果的ではない戦略で御座います。
彼らは察することができないのではなく、察した上でその裏を読んでいるのです。女性のOKサインはきちんと男性に届いているものの、届いた上で邪推をされているからこそ、彼らは告白をしてこないといえるでしょう。
「付き合ってください」以外のすべての言葉を伝える
ご質問者様は今、自分から告白をすることを考えていらっしゃるようですが、できることならば相手から告白をしてほしいとお考えのことでしょう。もしもそうでないのであれば、ご質問文にわざわざ「相手は草食系」なんて書きません。
ですので、告白までのお膳立てはご質問者様がしても、最後のひと言は彼に言ってもらったほうが良いでしょう。どう考えてもご質問者様が告白をさせているようなシチュエーションであったとしても、最後のひと言を彼に言わせるという体裁はお2人のどちらにとっても重要なことなのです。
まず、必ず2人きりになれる場所を選びましょう。告白シーンを人に見られたい人などおりませんが、草食系男子はその傾向がより顕著です。
次に告白のタイミングですが、これは場所から逆算するとつかみやすいでしょう。
デートプランの中で、2人きりになれる場所を見つけ、そのタイミングで告白をすれば良いのです。もちろん基本的にはデートの後半ですが、普通にデートプランを立てていれば、おのずとデートの帰り道になることでしょう。
たとえば「カフェ→ショッピング→レストラン→一緒に歩いて帰る」というデートプランであれば、「一緒に歩いて帰る」という部分以外2人きりになれるところは御座いません。つまり告白をするタイミングは、おのずと「一緒に歩いて帰っている最中」ということになるでしょう。
そしてタイミング以上に重要なのが「前振り」で御座います。
奇襲的な告白は絶対に避けたほうがいいでしょう。たとえOKだと思っていた相手だったとしても、奇襲的に告白をされたら思わずNOと言ってしまうのです。
ですので、意味深に「ちょっと話したいことがある」などと言って、告白を匂わせておくべきでしょう。相手が「もしかして告白されるのでは?」と思っている状況かどうかは告白の成功率に大きな影響を与えます。
今回の戦略では最終的に告白をするのは男性になるのですが、それでも告白の前振りをしておく必要はあるでしょう。
また、もしも彼がご質問者様と付き合う気がまったくないのであれば、前振りをした段階で2人きりにならないような行動を取りはじめるので、失敗へのリスクヘッジとしても有効なのは間違いありません。
さて、ここまで準備ができたらあとは彼に告白をさせるだけ。
とはいえ、クソ面倒くさい草食系の男性はここまでしても自分から告白はしないでしょう。そもそもこんなお膳立てはいかにも「これから私が告白します」というアピールなので、彼も自分から告白しなければならないとは思いません。
そのため、最後の一押しで「告白にしか思えない告白」をしていただきたいのです。
「私はあなたに告白してほしい」
もしこれを言ったとしても彼が動かないようならば、ご質問者様のほうから告白をしても良いでしょう。
ただ、ここまでしても告白をしない男性は、単純にその女性のことが好きではないか、もしくは超絶ヘタレ野郎なので、付き合わないほうが良いとも思いますが……。
(文:ラブホの上野さん、イラスト:タテノカズヒロ)
気になるあの人の「草食男子度」を診断で詳しくチェックします。
※この記事は2020年01月19日に公開されたものです