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お節介とは? お節介を焼く人の特徴・心理と対処法

笹氣健治(心理カウンセラー)

ケース別・お節介な人の対処法

もしお節介な人に目をつけられてしまったら、いったいどうすればいいでしょうか?

うかつなことを言うとかえって厄介なことになりかねません。お節介な人のかわし方は非常に難しいのですが、ケース別に対応例を紹介しますので参考にしてください。

ケース1:余計なアドバイスをされる時

「ここはこうしたほうがいいよ」「あれはもうやった?」「そういうときは○○すべきよ」といったように、何かにつけて口出ししてくるケース。何度も何度も言われてうんざりするかもしれませんが、気持ちをぐっとおさえて適当に受け流すのがベターです。

「いつもアドバイスありがとうございます!」と、表面上は素直に聞いているように見せておいて、実際は自分の考える通りにやればいいのです。

言ったほうも本当にその通りにやったかどうかまではなかなかチェックしないもの。もしチェックされそうな事案があれば、それだけは言われた通りにやっておくといいでしょう。

真面目に相手をしようとするからストレスになります。「また雨が降ってきた」くらいの気楽な気持ちで受け流すことをめざしましょう。

ケース2:一挙手一投足を見られている時

まるで試験監督のようにじーっと観察されていて、もし何かで困った顔をしようものなら「どうしたの?」とパッと飛んでくる。「ストーカーか!」「どれだけヒマなの?」とツッコミたくもなりますが、それなら実際にツッコミを入れてみましょう。

ただし、心の中だけで、です。

表面上は適当に合わせて、心の中で思いっきりツッコミを入れるのです。ツッコミがうまくなりすぎて漫才師にスカウトされたらどうしよう、など「我ながらバカなことを考えるなあ」と思えたらしめたものです。

ストレスは笑いで緩和されます。

嫌だなあと暗い気持ちになったときこそ、鼻でフッと自分でも笑ってしまうような冗談めいたことを考えるように意識してみてください。きっと気分が軽くなるはずです。

ケース3:ネチネチ指摘された時

「また同じミスをしたの?」「いつまで時間かかっているの?」「どんくさいわね」といったような批判的なことを言って頻繁に絡んで来るケースです。

このときもお節介な人への基本対応である「相手にしない」ことを念頭に対処しましょう。

表面上は「申し訳ありません」「すみません」「今後は気をつけます」と当たり障りのないことを言ってその場をしのぎます。

一番大切なのは自分の心のケアです。

批判的なことを言われると、多くの人は自己否定に走ります。「なんて自分はダメな人間なんだろう」と相手の批判を真に受けてしまうのです。

もちろん反省は必要ですが、あまりクヨクヨして引きずるのはよくありません。

人間は誰もがミスをするものです。次回からは気をつければいいだけです。「誰だってミスをする」「慣れれば、みんなのようにもっと早くできるようになる」といった言葉を心の中で何度も唱えて、早く気持ちを切り替えるようにしましょう。

参考記事はこちら▼

指摘したがりな人の心理を、心理カウンセラーの高見綾さんが解説します。

ケース4:なんでも代わりにやってくれる時

仕事を後輩に任せず自分で処理してしまうお節介な先輩。「自分でやったほうが早くて確実だから」と思っているのかもしれません。

そんなにやりたいんだったら、思う存分やってもらいましょう。こちらはかえって楽になるだけで、困ることはあまりありません。

ただし、ひとつだけ困る瞬間があるとすれば、その先輩がいなくなって自分がやらなければならなくなったときです。やらせてもらえなかったために、その仕事のやり方がわからず、いざ自分でやろうとしたら苦労する可能性があります。

でも、そのときはそのときです。ほかの誰かに聞けば、きっとなんとかなるでしょう。そう考えれば、相手のお節介な態度もそんなに気にならなくなるはずです。

ケース5:職場の上司や先輩がプライベートに踏み込んで来る時

職場の上司や先輩から、仕事とは関係ないプライベートなことにまで踏み込まれてお節介に思う人もいるでしょう。

「連休は帰省するの?」「休日は何をしてるの?」「お付き合いしている人はいるの?」など、仕事とは全く関係ないことを、友人でも何でもない人からズケズケと質問されると、「あなたには関係ないでしょう?」と思わず突き放したくなるかもしません。

とはいえ、きっぱり拒絶するような対応では角が立ってしまいます。

こういう時の1つの方法として、仕事に関する質問で切り返すという手があります。

上司「連休は帰省するの?」

あなた「(スルーして)A社の件は、いつまでに対応すればよろしいですか?」

このように、質問を聞こえていなかったかのようにして、仕事に関する質問をするのです。

相手としても、仕事の質問をされたら答えざるを得ないので、そこでプライベートの話題は強制終了されることになります。

これを繰り返していけば、そのうちプライベートな質問はされなくなるでしょう。

ケース6:恋愛でお節介なアシストをされる時

気になる人がいて、それを知っている友達や同僚が何かとアシストしようとしてくるのも、やめてほしいお節介です。

特に、まだそこまで本気ではなく、様子見の状態であるなら、なおさら今のところはそっとしておいてほしいもの。むしろ、下手なお節介のせいで、発展する可能性のあった恋愛が消滅してしまったら、泣くに泣けません。

このように、どうしてもやめてほしいお節介の場合、奇策として、泣くお芝居をしてみるのもいいかもしれません。

「本当に迷惑なの。私のことは放っておいてほしいのよ」と涙ながらに訴えるような演技をするのです。

それを見た相手は、元々あなたを困らせたいわけではないはずなので、「そんなに嫌ならやらないわ」と、お節介をやめてくれる可能性があります。

参考記事はこちら▼

女性たちの「正直迷惑だった友達の恋愛アシスト」をアンケート調査しました。

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