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お節介とは? お節介を焼く人の特徴・心理と対処法

笹氣健治(心理カウンセラー)

お節介を焼く心理とは?

お節介な人が、なぜ常に誰かの世話を焼こうとするのかというと、世話を焼くことで“自分の存在意義を確認するため”です。

誰かの役に立つことで、自分の心の中にある不安や寂しさを埋めようとしているのです。これは子離れできない親の心理とよく似ています。そういう親は「この子には私がいないとダメ」と言いながら、実際のところは「私にはこの子がいないとダメ」なのです。

「世話型依存」の可能性

このような心理状態のことを、心理学では「世話型依存」と呼んでいます。

依存とは、自分が安心や満足を得るために常に何かにしがみつくことですが、世話型依存の場合、しがみつく対象は「世話をする相手」です。その対象にしがみつき続けるため、献身的に世話をし、ひとり立ちして離れていくことのないように支配や束縛をしようとします。

必要とされたいから世話を焼く

世話型依存の人が求めているのは、「自分は必要とされている」「自分は役に立つ存在である」という確信です。裏を返せば、「自分は誰にも必要とされない人間なのではないか」「自分は生きている意味があるのだろうか」といった恐れや不安がいつも心のどこかにあって、それゆえに自分の存在意義を見出そうとして常に誰かの世話をしようとします。

人は誰しも多かれ少なかれ自分の存在意義について不安を感じながら生きているものです。その不安を払拭する手段を、他人へのお世話に求めているのがお節介な人なのです。

参考記事はこちら▼

誰かに必要とされたいと思う人間の心理を、化粧心理学者の平松隆円さんが解説します。

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