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今年もプロポーズはナシ……。「年末のイライラ」解消法 #生きていけ、私

生きていけ、私

仁科友里

女性がタフに明るく生き抜いていくために、世の中の出来事をどう見たらいいのか。ライターの仁科友里さんが贈るコラム連載「生きていけ、私」。

こんにちは、ライターの仁科友里です。

編集部より「年末年始に別れるカップルが多い問題」についてお聞きしました。統計のようなものは見当たりませんでしたが、体感としては確かにあるかもしれないと思います。

私もメールで婚活相談を受けていると、12月に入ったくらいから、みなさんのメールのテンションが明らかに変わると感じることがあります。具体的に言うと、女性側が「イライラしている」「落ち込んでいる」率が高いのです。

具体例を挙げますと、この時期のメール相談内容は以下が多いです。

(1)彼がプロポーズをしてくれないと焦る
(2)不倫などワケありの関係に疑問を感じはじめる

みなさんがイライラしたり落ち込んだりする理由は、まず季節的なものが挙げられるでしょう。冬になり、日照時間が少なくなると、うつっぽくなりやすいともいわれています。

加えて、年末年始のホリデー気分に追い詰められる女性も多いのではないかと思います。クリスマスやお正月など、人が集うイベント(実際にみんなが集まっているとは限りませんが)でなんとなく浮かれた雰囲気の中に身を置くと、「私はこれでいいのか」という疑問がわいてきやすいのかもしれません。

結婚したいなと思う彼氏がいる人は「どうしてプロポーズしてくれないの?」とイライラするのかもしれません。

また、不倫をしている人は「彼は家族と年末年始を過ごしているのに、私だけひとりぼっち」と悲しくなったり、逆に彼が許せなくなったりするのかもしれません。

今回は、この時期特有の“恋愛にまつわる不安・イライラ”が発生したときの対処法をお伝えします。

(1)「彼がプロポーズをしてくれない」と焦りはじめたら

もし「彼がプロポーズしてくれない」と思ってイライラしているとしたら、こんなふうに考えてみてください。

多くの女性たちが「愛されていればプロポーズされるはず」と思い込んでいますが、結婚は恋愛と違って、お金が絡みます。

となると、経済的な自立が何よりも大切になります。女性が大黒柱となって、男性を完全に養っていくスタイルの結婚なら別ですが、そうでない場合は男性側がある程度経済的にやっていける自信が持てるようにならないと、結婚には踏み切れないでしょう。

男性が「自分はやっていける」と思えるようになること、もしくは反対に「自分はひとりではやっていけないから、誰かそばにいてほしい」と思うことを、結婚のタイミングと呼ぶのだと私は思っています。

結婚のタイミングはいくつかありますが、ご興味ある方は、拙著『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)をご参照ください。

結婚はタイミングであるということを知らないでいると、「プロポーズしてくれないのは、私のことが好きじゃないからだ」とか「私のことは遊びなんだ」というように、変な考えを起こしやすくなります。

それで喧嘩をして別れてしまうなんてことになっては、元も子もないので注意してください。

(2)「ワケありの恋愛(不倫)」に疑問を感じはじめたら

次に、人に言えないワケありの恋愛(不倫)をしている人。

本人が納得しているのなら、他人が口を挟む余地はないわけですが、不倫相手と本気で結婚を考えている人は、一度話し合ってみたらどうでしょうか。

「妻とは離婚する」という言葉を信じて待っている女性は、たいてい男性からその期限を提示されています。

「子どもが幼稚園に上がって、妻が働きだしたら」と言われ、いざその時期になると「まだ妻の収入が少ないから、離婚できない」「子どもの小学校受験が終わらないと離婚できない」といった具合に、どんどん引き延ばされていくケースも多いもの。

既婚男性と交際していることが知られたら、相手の奥さんに慰謝料を請求される可能性もあります。職場にバレた場合、「妻子ある男性と知っていて、交際した」とあなたを白い目で見る人もいるかもしれません。

彼と結婚できるのであれば、お金を払ってもいい、何を言われても全然気にしないという強メンタルの人は別として、そういうリスクを避けたい人は、自分はいつまでなら待てるのかを考えて、きちんと彼に伝えましょう。

独身女性と既婚男性の不倫は、往々にして独身女性のガマンで成り立っています。自分が思うよりもストレスはたまっているので、年末年始という暦上の区切りにさみしい気持ちが出てくるのではないでしょうか。

年末は、自分の本心と向き合えるタイミング

普段のみなさんは日常生活の忙しさに追われていることでしょう。だからこそ、時間のある時に心の中に湧き上がってきた疑問や気持ちは、心の奥底に閉じ込めていた本心なのかもしれません。

不必要な喧嘩をせず、また大事な問題を見ないふりをするのはやめて、さっぱりした気持ちで新しい年を迎えてください。

(仁科友里)

※画像はイメージです

※この記事は2019年12月27日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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