内向型に向いている仕事10個は? 辛いと悩んだ時の仕事の選び方
さらに理解しよう! 内向型になる原因とは?
内向型向きの仕事はいかがでしたか? ここからは、より内向型について理解を深めていくため、性格の原因を深堀していきます。
内向型になるか、外向型になるかを分ける原因について、先天的なのか後天的なのか(遺伝的要因が強いか、生育環境の影響が強いか)、という議論に明確な決着はついていませんが、最新の脳科学の研究から、それぞれ脳内の反応が異なるということがわかってきています。
内向型の脳は刺激に敏感
ハーバード大学の発達心理学者ジェローム・ケーガン教授の研究で、内向型の人の脳は、外界からの刺激に対してより敏感に反応するということがわかりました。
多すぎる刺激は脅威となり、繊細さを生む
敏感なのは外向型のほうではないのかと疑問に思われる人もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。外界からの刺激に敏感であるため、多すぎる刺激は脳にとって脅威となり、それだけ繊細で用心深くなります。
できるだけ刺激を受け取らないように外界と距離を置くようになりますし、受けとった刺激を思慮深く分析するようにもなります。
一方、外向型の脳は、外界からの刺激に敏感でないため、小さなことでは動じません。むしろ刺激をワクワク感として捉え、さらに刺激を求めて外界との関わりを多く持つようになります。
脳の反応の違いが2タイプを分ける
このような脳の反応の違いにより、成長過程において内向型は保守的に行動しようとするのに対して、外向型は活動的に行動する傾向が強くなるので、より顕著に違いが形成されていくと考えることができます。
内向型が思慮深く慎重な性格に繋がるのに対して、外向型はおおらかで自信家になっていくというのは、このような脳の反応の違いが根底にあるということです。
内向型人間チェックリスト
自分はいったい内向型なのか外向型なのか、とても気になるところでしょう。
薄々わかっているとは思いますが、チェックリストを用意しました。「当てはまる」と思う数をカウントしてください。
①グループよりも一対一の会話のほうが好き
②自分が話すより、人の話を聞くほうが好き
③人から、物静かだ、よそよそしい、冷静だと言われる
④よく考えてから話したり、返事をしたりするほうだ
⑤仕事に締め切りや緊急性があると不安を感じる
⑥他人の邪魔をするのは好きでなく、邪魔されるのも好きではない
⑦ホラー映画やジェットコースターなど刺激の強いものは苦手
⑧創造的で想像力に富んでいる
⑨楽しい体験であっても消耗したと感じる
⑩何事も完成するまで他人に見せたり意見を求めたりしない
⑪SNSのほうが自分を表現しやすい
⑫共同作業よりひとりで作業するほうが好き
「当てはまる」と答えた数が8個以上だった場合は内向型、4個以下だった場合は外向型、5~7個の場合は内向型・外向型の両方の性質を持つと考えてください。あなたはどのタイプでしたか?
内向型の優れた部分に自信を持って生きていい
内向的な性格に悩む人に言いたいのは、外向的でなければいけないという誤った認識を捨てて、内向型の優れた部分にもっと注目して自信を持ってほしいということです。
人は誰しも得意不得意があるものですが、内向型の人は落ち着いた環境で物事を深く探求することが得意なのであって、無理して外向的にならなくていいのです。自分らしさとは何かを考えて、固定観念に縛られずに気楽に生きてみてはいかがでしょうか?
(笹氣健治)
※画像はイメージです
※この記事は2019年12月20日に公開されたものです