仕事に生きる女性の結婚スタイル。「主夫婚」の提案 #エマちゃんの結婚革命
自由な時間がなくなる、好きな仕事ができなくなる……。「結婚はコスパが悪い」とも言われ、一歩踏み出せない人も多い。だけど実は、時代とともに「結婚生活」の価値観もアップデートされて、自分らしいライフスタイルを選べるようになっているんです! Twitterで人気のエマちゃんが、ご自身やまわりの夫婦の実例から、新しい結婚スタイルを提案します。
私のまわりには活動的な女性が多く、みんな人生をかけて自分のやりたい仕事、使命をまっとうしています。
でもそんな彼女たちに、必ずといっていいほど訪れる葛藤があります。
それが「私のこの使命は、結婚や子育てと両立できるものなのだろうか」。
活動に勢いはついてきたけど、まだまだ自分の目指しているものにたどり着いてない。
……という時期と比例するように、結婚と出産の適齢期も同時に訪れるんですよね。
人生のタイミングって思うようにズレてはくれない。「盆と正月が一緒に来たよう」な事態になるんです。
いくら価値観が広がった時代とはいえ、まだまだ「私が家計を支える立場に立って、夫婦はうまくやっていけるのだろうか」という不安は抱くし、「彼も本当は家庭にしっかり入れる女性が理想なんじゃないか」という思いを、薄くもどっかしらに抱えていたりする。
この記事を読んでいる未婚女性の中にも、ぼんやりと不安を感じている人もいるのではないでしょうか。また、今感じていなくても、今後この問題にぶつかる女性は多いと思います。
「逆ジャンヌダルクくん」を見つけよう
そんな彼女たちにおすすめしたいのが、「俺、ぜんっぜん主夫やるよー!」と言う、現代の逆ジャンヌダルク的存在。
この世によくその開き直った価値観と、柔軟性を持って生まれたわね……と讃えるべき男性。
実際私のまわりでも、こういった逆ジャンヌダルクくん――「主夫」になる男性が増えています。女性のほうが精力的に稼ぎ、家系を支え、男性が家事の大半を担う。
たしかに出産や子どもに母乳をあげるのは女の人にしかできないことだけど、ことさら「得意分野」における男女の定義は簡単にひっくり返るもので。
料理が得意な男性、料理が苦手な女性。
綺麗好きな男性、片付けられない女性。
仕事が好きじゃない男性、仕事に生きる女性。
子どもが大好きな男性、子どもが苦手な女性。
とまあ、普通にいるよね。
だから「女の人ってこれが得意なんでしょう?」「男の人ってこれできないよね」と言われるものがまったくあてにならないことは、もうだいぶ理解されてきているといえるかな。
得意じゃないのに、「女だから」「男だから」と言ってやらされる時代はもう終わっている。
逆ジャンヌダルクくんは、それもよく理解している。
「ぶっちゃけ○○ちゃん、家事得意じゃないじゃん? 俺は得意だし、好きだからやるよ。で、やりたいことあるでしょう? それやればいいよ。なんなら俺もその使命のお手伝いするわ。俺も自由に自分のことやるけどね〜♪」と言うのです。
なんなら彼女の仕事にジョインして、いい右腕になっている男性も多し。
となると女性側も「マジで? どうぞどうぞ! 私、あなたのためにがんばる! あなたもそうしてくれてる分、好きに生きてね!」ってなるわけ。
自分たちのスタイルを突き進むカップルは強い
このパターンの夫婦、私も結構見ているけど、みんなめちゃくちゃ仲がいい。
なんで仲がいいかって、2人とも常識や固定概念に縛られていない。前述のように「これは女性の仕事」「ここは男性がやるべきこと」と決めつけていない。
それに加え、相手のことをよく理解しようとしている。
「彼女はこれに人生をかけてやっている。それを邪魔したくない。応援したい」と、相手が大切にしていることを、自分のことのように大切にしようとしている。
私自身「結婚したことで変わったこと」はここに出ているともいえる。
家族になるっていうのは、付き合っていた時の関係性よりずっと“相手のことを自分のことのように考える”ということ。
相手の幸せが自分の幸せだし、相手の不幸は自分の不幸。相手の夢が自分の夢にもなる。
応援する気持ちはカップルでも持つけど、自分の生活をかけてまで、それを共有しようとするのが、家族という絆なんじゃないかな、と。
だから、こういう夫婦は「別に価値観をぶっ壊したっていうよりかは、相手の大切にしたいものを守りたいと思ったからだよ〜」という感じだし、「得意なことが違うなら、単純に役割分担すればいいだけじゃん?」と、至ってラフ。
だけどそこには思いやりと、「自分たちのスタイルでやっていこうぜ! うまくいくっしょ!」という自信が詰まっている。
仕事も家庭も、同じビジョンを持っているチームは強いよね。これが本当のパワーカップルだよなあって思うのです。
完全なる主夫男性はまだまだ少なくとも、“プチ主夫男性”はずいぶん増えてきているんじゃないかなあと実感している。
ぶっちゃけ「夫を台所に立たせない」と意地を張る女性がいて、うまくいってる家庭を見たことがない……。男性は台所に立っても大丈夫だし、性に合うなら主夫をしてもいい。
だから男も女も、もっと柔らかく生きよう。ぜんっぜん大丈夫だから。
(エマちゃん)
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※この記事は2019年12月14日に公開されたものです