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「嫌な予感」を的中させてしまう人の特徴

浅田悠介(浅田さん@令和の魔法使い)

「嫌な予感がする……」と根拠もない不安に襲われることはないですか? 今回は「嫌な予感」を信じてしまう理由や、「嫌な予感」がしたときの対処法を浅田さん(@令和の魔法使い)に聞いてみました。

「嫌な予感がする……!」

このセリフだけを聞くとサスペンスドラマみたいですよね。おそらく数分後にはトラブルがおきて、宝石が盗まれたり、人が殺されたりするのでしょう。

しかし現実世界ではどうでしょう?

同じように嫌な予感がするときはあります。では、これもドラマのときと同じように当たるのでしょうか──できれば当たってほしくないですよね。

・なぜかわからないけど嫌な予感がする
・嫌な予感を回避したい

今回はそんな貴女のために「嫌な予感」の正体にせまるとともに、対処法を紹介します。

そもそも「嫌な予感」は当たるもの?

では、貴女は「嫌な予感」というのは当たるものだと思いますか?

「嫌な予感」は基本的には当たらない

ざっくりいうと、基本的には当たりません。

なぜなら「嫌な予感」とは「考えられる限り最大の嫌なこと」という意味だからです。

なかなか起こらないこと、というわけです。もう少しクドくいうと「確率的に0%ではないけど、普通に考えると起こらない」というわけです。

嫌な予感に囚われるとは、神社のおみくじで「大凶」が出ることばかり心配するようなものです。でも、それ以外の運勢もたくさんあるわけですよね。

良い意味で、貴女の生活は、もっと普通のできごとを繰り返してまわっているのです。

この「嫌な予感」は「確実に決まった未来ではない」というのがポイントです。

「嫌な予感」が当たると感じてしまう理由

じゃあ、どうして私たちは「嫌な予感が当たる」と感じてしまうのでしょう。

嫌な経験は忘れにくいから

過去に「嫌な予感」が当たったことがある場合、その経験ばかり心に強く残るものです。

確かに予感が当たると「ほら……!」と、神がかり的な力に触れたかのように感じるときもあるでしょう。忘れられないですよね。

しかし、それは逆にいえば「当たらなかった嫌な予感は忘れている」ということでもあるのです。忘れているだけで、予感が当たらないこともたくさんあったわけです。

嫌な予感がするのが生物の防衛本能だから

生物は良いことでなく、悪いことを想像しがちだとされます。

それは、私たちが、大昔ほ乳類だったころに関係するという説も。

身体を休める場所を探していたとしましょう。その過程で、見つけた洞穴を見て「楽しそうだ!」と飛びこむ個体と、反対に「怖い敵がいるんじゃないかな……?」とネガティブな想像をした個体がいたとしましょう。

慎重な、後者のほうが生き残れそうですよね。実際、恐ろしい獣が潜んでいることもあったでしょうから。

そして面白いことに、それが私たちの先祖なのです。私たちは「嫌な予感」に従ってきたほうの子孫なのですね。ネガティブに考えてきたからこそ、生き延びて、いまに遺伝子を残せているというわけです。

私たちは、その本能を受け継いでいるのです。

リアルにイメージしてしまうから

嫌なことは避けたいですよね。

しかし嫌なことだからこそ、私たちは、避けようとするほどにイメージしてしまうのです。そしてイメージするほど、その想像はリアルさを増します。

例えばレモンを想像すると、おもわず口に唾液が出ますよね。それと似たような感じで「嫌な予感」を、どこか本物のように感じてしまうというわけです。

脳は現実と想像を見分けるのが苦手なのです。

次ページ:「嫌な予感」の対処法

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