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「クリスマスまでに彼氏を作る」は危険。期限付き婚活の落とし穴 #生きていけ、私

仁科友里

女性がタフに明るく生き抜いていくために、世の中の出来事をどう見たらいいのか。ライターの仁科友里さんが贈るコラム連載「生きていけ、私」。

こんにちは、ライターの仁科友里です。

早いもので、今年も残り3カ月となってきました。11月になれば、街全体がクリスマス仕様にチェンジします。

私はその昔、ラブホテル街のほとりに住んでいましたが、12月になると「フリータイム中止のお知らせ」を見かけるようになり、クリスマスの到来を実感したものでした。

こういうムードにあおられて、「クリスマスまでに彼氏を作りたい、結婚相手を見つけたい!」と思う人もいるかもしれません。

今日は、そういう「期限付きの婚活」 について考えてみたいと思います。

「期限付きの婚活」よりも「目標を持った婚活」を

結論から言うと、私は「期限付きの婚活」よりも「目標を持った婚活」をお勧めしたいと思います。

「期限付きの婚活」と「目標を持った婚活」は似ていますが、よく見るとちがいます。

まず、「目標を持った婚活」というのはなんなのかについてお話します。

みなさんは、毎日仕事をし、休日には自宅で疲れをとったり、趣味にいそしんだりしているでしょう。こういう生活をしていると、時間が経つのはあっという間です。

婚活に限って言うと、女性の場合、年齢が上がると結婚率は下がるという結果を国勢調査から読み取ることができます。

となると、結婚願望がある女性は、ある程度若いうちに婚活をスタートさせるほうが望ましいです。

特に、自分より収入が上の男性と結婚したいのであれば、自分もきちんと仕事をしているという前提があった上で、25歳になったら婚活をはじめてほしいと思います。

このように、「結婚をしてみたいと思っている」「自分より収入が上の男性と結婚したい」という考え方が、「目標を持った婚活」です。目標が決まれば、「そのために、25歳から婚活する」といったふうに、おのずとやることは見えてきますから、むだがありません。

婚活していく中で、「高収入の男性にこだわる必要はない」あるいは「結婚したくない」と気づいたのなら、目標を再設定していけばいいだけ。

「目標を持った婚活」は、あなたが主役で、自分で目標も活動もコントロールできる婚活なので、比較的ストレスが少ないといえるでしょう。

「期限付きの婚活」の決定的な盲点

「クリスマスまでに彼氏を作りたい、結婚相手を見つけたい」も、「目標を持った婚活」に見えるかもしれません。

しかし、これは「期限付きの婚活」です。自分が結婚したいと思って婚活するのではなく、クリスマスというイベントが起点の婚活だからです。

ロマンチックなイベントを特別な人と過ごしたいという、若い女性ならではの気持ちを否定するつもりはありませんが、「彼氏がいる自分をSNSで見せつけたい」もしくは「結婚していない人は、している人より下」と思っていませんか?

結婚したい理由はなんだっていいわけで、「独身だとバカにされたくない」ことが婚活の高いモチベーションなるなら、それもアリです。

しかし、「期限付きの婚活」の決定的な盲点は、「期限の奴隷になる」ことなのです。

「目標を持った婚活」なら、当初「高収入の男性がいい」とこだわっていても「やっぱり高収入である必要はない」というふうに目標を変えることができますが、「クリスマスまでに彼氏や結婚相手を見つける」という「期限付きの婚活」の場合、クリスマスの日程を変えたり、クリスマスそのものをなくしたりすることはできません。

ですから、この場合「期限付きの婚活」の主役は、クリスマスです。あまりピンとこない相手でも、我慢しないといけない。だって、クリスマスが来てしまうから。

これで自分が幸福感を得られるタイプかどうか、考えてみてください。

「目標を持った婚活」の注意点

もっとも「目標を持った婚活」にも注意点はあります。それは目標を設定したがゆえに「早く婚活を終わらせたい」と焦ってしまい、男性を見る目が甘くなってしまう場合もあることです。

「目標を持った婚活」は比較的ストレスがないと書きましたが、目標を掲げたら、期限を設けていなくとも さっさと終わらせたいのが人情。思いどおりに行かないと、焦って「もうこの人でいいや」と思ってしまうかもしれません。

こういうときは、納得のいく結婚のために目標を設定したのであって、目標を達成することが目標でないことを思い出してください。

悪いオトコのすごいところは、こういう焦っている女性をうまくかぎ分けるところ。適当に遊びたい男性の餌食にならないように注意したうえで、彼氏や結婚相手を探しに動いてみるのも、いいのではないでしょうか。

(仁科友里)

※画像はイメージです

※この記事は2019年09月29日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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