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大人の関係とは? 関係性の種類とリスクしかない理由

ひろたかおり(恋愛コラムニスト)

大人の関係とは、セフレやパパ活など分かり切った関係性のことを指します。一見、甘美な響きのようにも聞こえますが、大きなリスクをはらんでいるのも事実。この記事では恋愛ライターのひろたかおりさんが大人の関係の実態とリスク・デメリットを解説します。

「大人の関係」に憧れる、という女性は少なくないかもしれません。

でも「大人の関係」の本当の意味を知っていますか?

「大人の関係」というと、お互いに自立していて好きなときに好きなように会える、2人の時間を大切にしながら過ごせるなど、ストレスのない形として理想と思う女性もいるでしょう。

ですが、自由であるぶん、責任もつきまとうのが現実です。

実際にどんなつながりが「大人の関係」なのか、その種類とリスクについてお伝えします。

大人の関係の種類

大人の関係とひと口に言っても、実際はいくつかのパターンに分かれます。

代表的な4パターンを紹介します。

(1)セックスフレンド(セフレ)

お互いに恋愛感情はなく、セックスだけを共有するのがセフレ。

「セックスはしたいけど恋人を作るのは面倒くさい」
「体の相性がいい人と気軽にセックスを楽しみたい」

など、はじめからセックスすることを目的とした関係です。

セックスにいたるまでの煩わしいやり取りがなく、お互いの都合のいいときに会えるのはメリットですが、その反面どちらかが相手に恋愛感情を抱いてしまうと関係のバランスが崩れます。

体だけのつながりがつらくなったりいつまでも本命になれないことに苦しんだり、普通に知り合って好きになるより大変な思いをするのがセフレでもあります。

(2)不倫

すでに結婚していて、パートナーがいる既婚者と肉体関係を持つのが不倫です。

あらかじめ相手が既婚者とわかったうえで関係を結ぶ不倫は、たとえば結婚願望のない女性なら、あと腐れなくセックスや疑似恋愛を楽しめるので気が楽、ということもあります。

既婚男性にとっては妻以外の女性と刺激のある時間を過ごせて、独身女性にとっては彼氏のように面倒な感情を抱かずに済むのがメリット。

ですが、相手は既婚者だからと割り切って関係をはじめたとしても、万が一本気で好きになってしまうと常に日陰の身である自分への虚しさや、相手には家庭がある現実に苦しむこともあります。

また、関係が相手の奥さんにバレた場合は慰謝料を請求されたり仕事を辞めざるをえなくなったりと、社会的なリスクが高いのも不倫です。

(3)パパ活

「パパ活」とは、男性から金銭的な援助をしてもらうのが目的の関係。

お金を介する関係では援助交際もありますが、こちらはセックスが前提。対してパパ活は肉体関係がマストではなく、「自分をかわいがってくれる男性からお小遣いをもらう」感覚の男女のつながりです。

金銭的に余裕のある男性が、年下の若い女性と食事や映画などのデートを楽しみ、その対価として女性に“報酬”を払う形なのが一般的で、セックスしなくてもお金を得られるのは女性にとってメリットかもしれません。

また、気軽に若い女性との時間を楽しみたい男性にとっても、自分が「パパ」となって好みの女性をそばに置けるのは刺激がある関係ともいえます。

ですが、肉体関係が必要ないといっても、男性に体を求められればお金を得るためにセックスをせざるをえなくなったり、男性のほうが本気になってしまって恋人関係を迫られたりなどのストレスも、パパ活には潜んでいます。

(4)愛人

一定の金額を提示され、その対価としてその男性とだけ関係を持つのが愛人です。

「愛人として囲われる」という言い方がありますが、男性が女性の住む部屋を用意したり生活費などのお金を男性が負担したりと、金銭的な面で困らないかわりに男性の要求に応えることが必須の関係となります。

男性の中には、結婚や恋人関係は煩わしいけれど好きな女性を手元に置いておきたいと考える人もいます。愛人なら、最初からお金ありきのつながりなので関係をコントロールしやすく、自分の好きなときに女性との時間を過ごせるのがメリットです。

女性にとっては、衣食住が整い好きなものやほしいものを買ってもらえるといううれしい面もありますが、男性の要求を断ることができない、男性の心変わりで簡単に捨てられる危険性があるなどの窮屈さもデメリットとして挙げられます。

「大人の関係」にリスクとデメリットしかない理由

大人の関係の種類はわかりましたが、実はこのようなかかわり方にはメリットよりデメリットやリスクのほうが高く、決してすすめられるものではありません。

その理由について考えてみましょう。

(1)不倫は慰謝料を請求される可能性があるから

たとえば不倫であれば、結婚している男性と関係を持つのは相手の夫婦関係を破たんさせる原因を作ることになり、配偶者に露見すれば慰謝料を請求されることがあります。

裁判になれば支払いを拒否することは難しく、ひとりで払えない場合は家族に頼み込むような可能性も決して少なくありません。

相手が既婚者とわかっていて関係を持つことは、社会的に許されない上に多くの人を不幸に巻き込みます。

(2)仕事を失うリスクがあるから

また、社内不倫の場合は、バレてしまうと風紀を乱したとして配置転換や県外の支社へ異動させられることもあります。

社内の人たちから「不倫していた人」という目で見られながら仕事を続けることは決して楽ではなく、心が折れてみずから退職するケースも少なくありません。

また、パパ活は法的に問題がある関係ではありませんが、それでも「お金を介したお付き合い」を好んで続いていたことがまわりに知れ渡れば、嫌悪感を持つ人が離れていったり噂を立てられたりと、居心地が悪くなるリスクもはらんでいます。

大人の関係を選んだせいで仕事を失うなんて、悲しいことです。

(3)時間を無駄にするから

大人の関係を受け入れていたとしても、相手の都合によって突然終わりを迎えたりバレて関係を続けられなくなったりすることがあります。

終わってみれば残るものは何もなく、またひとりぼっち。

まわりはどんどんいいパートナーを見つけて幸せな恋愛を続けているのに、人に言うのもはばかられるような関係をしていた自分には孤独しかありません。

時間は有限です。大人の関係は決して男女として前向きなつながりではなく、いつか終わる可能性が高い上に何も残るものはないことが大半。

無駄な時間を費やさないのが賢明な女性だと思います。

(4)男性とまともな関係を築きにくくなるから

不倫や愛人のように、相手にコントロールされる関係を続けていればいつしか考え方が歪んでしまい、終わったあとで別の男性とまともな関係を築きにくくなることがあります。

まっすぐに愛情を向けたい、結ばれたいと思っても、歪んでしまった心を立て直すことは大変で時間がかかります。

ひどい終わり方を体験して男性不信になったり、独身男性の考え方についていけずにまた人に言えない関係を選んでしまったり、おかしなつながりがもたらす「後遺症」は決して軽くはありません。

大人の関係を選んでいては、男性と普通に愛情をかわすことが難しくなる現実をしっかり心に留めておきましょう。

「大人の関係」は失うものが多すぎる

気楽で責任を持たずに続けられる、と思われがちな大人の関係ですが、実際は窮屈さや我慢する場面が多く、普通に恋愛するよりも大変な思いをすることが大多数です。

また、関係がまわりに知られた場合はネガティブな影響を避けられず、多くの人を巻き込むことも忘れてはいけません。

一度失った信用や信頼は、長く尾を引いてその後の人生を変えてしまいます。

大人の関係は失うものが多く、それは時として取り返しのつかないものもあるのだと、憧れを形に変える前にもう一度考えてみましょう。

(ひろたかおり)

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※画像はイメージです

※この記事は2019年08月27日に公開されたものです

ひろたかおり(恋愛コラムニスト) (恋愛コラムニスト)

1977年生まれのライター。主に恋愛系(復縁や不倫、男性心理など)や夫婦問題(コミュニケーションや仮面夫婦など)について書いています。37歳で出産し、一児の母です。人生のモットーは「自分の幸せは自分で決める」。

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