何もかも嫌になった時は休んでいい。人生が嫌になる心理と対処法
やることなすことすべてがうまくいかないなあ、もう何もかも嫌……なんて思ってしまうことはありませんか? この記事では、何もかも嫌になって立ち止まってしまった時の心理や対処法について、心理コーディネーターの織田隼人さんに解説してもらいました。
ストレスがたまって「もう何もかもが嫌!」と感じてしまう瞬間、そしてその状態が続いてしまうことは誰しもが直面するケースです。
そんなつらい状態にどうして人は陥ってしまうのか、そしてどうすればその状態を抜け出すことができるのか、詳しく見ていきましょう。
なぜ、何もかも嫌になってしまうことが起こるの?
何もかも嫌になってしまう状況というのは、心に与えられるストレスが、心の回復量を上まわった状態のことを指します。
心の回復がいつまで経っても追いつかないので、嫌なことがどんどん増えていき、そしてまわりも嫌になり、今やっていることも嫌になり、自分のことすら嫌になってしまう……という何もかもが嫌になるスパイラルに陥ってしまうのです。
何もかも嫌になってしまう原因について、見ていきましょう。
(1)自分では対処しきれない問題を抱えている
たとえば、家族が病気でその介護が大変であるとか、仕事で責任だけは負わされても権限がないので対処のしようのない状態が続いているとき……。
自分ではどうしようもなく、解決もできないので何もかもが嫌になってしまうことがあります。
自分でコントロールができない分、心のストレスがどんどんたまっていってしまうのです。
(2)心に余裕を持つ時間がない
心の回復には時間が必要です。
自由な時間やただ何もしない時間、遊ぶ時間があることで疲れた心も癒すことができます。
しかし、忙しい状態になると忙しい状態を処理することだけにすべての時間が費やされて、自分が自由に使える「心の回復のための時間」が失われてしまいます。
心の回復に使う時間がないためにストレスがどんどんたまっていき、何もかもが嫌になってしまうのです。
(3)日々嫌な人と顔を合わせなければならない
職場に嫌な人がいたり、顧客に苦手な人がいたり、はたまた苦手な姑と同居をしていたりして、関係がよくない人と顔を合わせなければならない状態が続くと、日々ストレスがたまっていきます。
この状況が変わる気配がないと、未来に対して希望が持てず、何もかもが嫌になってしまいます。
(4)悩みを相談できる人がいない
仕事で抱えているトラブルや悩み、今の友人関係、恋人関係などの悩みなどを相談できる人がいない場合も、問題を抱え続けて何もかもが嫌な状態になってしまいやすいもの。
相談ができないと自分の考えがまとまらず、対処できないまま時間だけが経過するので、いい見通しが立てられないままストレスがたまって嫌になってしまうのです。
(5)自分を責めてしまうタイプ
ちょっとしたことでも自分のことを責めたり、反省して落ち込んだりするタイプは、責任感があり、まわりから信用される反面、自分を追い込んでしまう傾向があります。
自分を責めることで自分を追い込み、自分自身で逃げ道を閉ざしてしまった結果、何もかもが嫌と思える状態に陥ってしまいます。