優しすぎる男性の心理とは? 恋愛・結婚相手としてはどうなの?
「優しすぎる男性は恋愛対象外」という女性はいるでしょう。しかし、「それはもったいない」と恋愛アナリストのヨダエリさんは言います。本記事では、ヨダエリさんが優しすぎる男性の心理や特徴、モテない理由を解説。また、彼らとの恋愛・結婚についても考察します。
みなさんは、「付き合いたい男性のタイプは?」と聞かれたとき、何と答えますか?
「優しい人」と答える人、結構多いのではないでしょうか。
その一方で、恋愛対象としてピンと来ない男性を、「優しいんだけど……」「優しすぎて……」と物足りなく感じた経験がある女性も多いと思います(私自身も経験があります)。
なぜ優しすぎる男性は恋愛対象にならないんだろう? 優しすぎる男性と付き合ってみたらどうなるんだろう? ……みなさんのそんなモヤモヤを解消すべく、今回は「優しすぎる男性」を紐解いていきます!
優しすぎる男性の心理
では、優しすぎる男性は、心の中でどんなことを考えているのでしょう? なぜ優しくしすぎてしまうのか、彼らの性格や内面に焦点を当ててみましょう。
(1)人と衝突したくない
まず、もともとの性格が温厚。人と人との間に波風を立てたり誰かと衝突したりするのが苦手で、人に衝撃や動揺を与える言動を極力避けようとするため、「優しすぎる」という印象になっている。
(2)嫌われるのが怖い
また、あなたに嫌わるのを強く恐れている可能性も高いです。もともと人との関係を平穏に保ちたい性格であるのに加えて、あなたとの関係を壊したくないという気持ちが強いあまり、壊れ物を扱うように優しくなってしまう。
その裏には、「自分なんかが彼女に受け入れてもらえるわけがない」という自信のなさも関係しているでしょう。慣れないアプローチをして関係が壊れるくらいならこのままでいい、と考えているかもしれません。
(3)好きな人に尽くしたい
男性が「好きな人にはとことん尽くしたい」という主義であるために優しすぎる印象になっている可能性もあります。
あなたの笑顔を見られれば他に何も要らないし、逆にあなたがつらそうなのは耐えられない。そう考えているのかもしれません。
駆け引きをして相手の心を惑わせることには興味がなく、尽くすことに喜びを感じるタイプなのでしょう。
(1)~(3)のいずれの場合にせよ、それくらい、あなたとの関係を大切に思っているのです。
女性から見た「優しすぎる男性」の特徴とは
男性に優しさは必要。でも、優しすぎる男性には異性としての魅力を感じない。実際、そう語る女性は多いです。
では、女性から見た「優しすぎる男性」とは、具体的にはどんな男性を指すのでしょう? 私自身の経験や見聞きしてきたリアルケースをもとに、特徴をまとめてみました。
(1)自分の好き嫌いや意見を強く主張しない
「何食べる?」と聞くと「何でもいいよ」、「どこ行きたい?」と聞くと「どこでもいいよ」。よくいえば相手に合わせることができ、悪くいうと相手任せになりがち。
(2)感情の浮き沈みが少ない
大きな声を出す、怒鳴る、人に当たる、といったことは、ほぼ皆無。常に穏やかで浮き沈みが少ないので、友だちとして一緒に過ごす上ではありがたい存在。
(3)予想外の行動を取らない
衝動や思いつきで行動することがない。なので、他人に迷惑をかけることはないけれど、「海に行かない?」「えっ、今から?」といったドラマのような展開も絶対に起きない。
(4)相手の意志に反することは絶対にしない
相手が躊躇しているのに、それを無視して何かを押し通すことは絶対にしない。たとえば「もう一軒どう?」と誘って「今日はちょっと」と女性に言われたら、それ以上は引き止めない。
(5)思わせぶりな態度を取っているように見える
とにかく優しいので「私に好意があるのかな?」とも思えるけど、強くアプローチしてくるわけでもないから「やっぱり私の勘違いかな?」とも思う。本音が読めず、思わせぶりな態度を取っているように見える。
(6)必要以上に謝る
女性から差し入れのお菓子をもらったら「ごめん」。「優しいよね」と褒められたら「ごめん」。「そこは『ありがとう』って言ってくれた方がうれしいんだけど」という場面でも、反射的に謝ってしまう。
(7)なんでも許してくれる
自分は女性に対して必要以上に謝るのに、女性から謝られるのは苦手。女性が遅刻してきても約束をドタキャンしても、文句をいわず「大丈夫だよ」と許す。
「優しすぎる男性」がモテない理由
この時点で、「優しすぎる男性だと恋愛対象にならない理由、わかった……!」という人、いるのではないでしょうか。もうお分かりかもしれませんが、以下に優しすぎる男性がモテない理由を挙げていきます。
(1)ときめきを感じないから
前述した特徴からもわかるように、優しすぎる男性は、穏やかで、相手に合わせてくれるため、女性からすると友人としては心地よい。でも、だからこそ、恋愛ははじまりにくいのです。
なぜなら、そもそも恋愛感情には、戸惑いや動揺、緊張なども含まれていて、心のざわつきや動揺はむしろ必要なのに、優しすぎる男性はそれを女性に与えることを避けようとするから。
たとえば、女性が彼を好きかどうかまだわからず、でも「手をつないできたら受け入れるかも」くらいには思っていても、女性が言葉と態度でハッキリ好意を示すまで、優しすぎる男性は動きません。ためらっている相手に無理強いするのが嫌なのです。
女性に自分を恋愛対象として意識させるには、「動揺させることになってもいい」「困らせることになってもいい」という、ある種の自分勝手さが必要。悪者になる覚悟、ともいえるでしょう。
それが「優しすぎる男性」には欠けているため、女性は彼らに不快感を抱かないけれど、同時に、ときめきを感じることもないのです。
(2)本音が見えず好きになれないから
優しすぎる男性は、あまり自己主張をしません。自己主張の少ない男性はクセがなく、女性にとって扱いやすい存在。嫌われることは少ないはずです。
ただし、嫌われることがないから好かれるとも限りません。「良い人だけど本音が見えないから怖い」「本音で話せないからちょっとつまらない」と思われてしまうことも。
嫌われるリスクを取ってまで本音でぶつかることがあまりないので、女性から「好き」と思ってもらえることも少ないのでしょう。
(3)彼氏が優しすぎると申し訳ない気持ちになるから
優しすぎる男性はそもそも女性から好意を抱かれにくいのですが、仮に「好き」と思ってもらえてもアプローチしてもらえないケースがあります。
女性の中には「彼氏が優しすぎると申し訳ない気持ちになる」という理由で、優しすぎる男性との恋愛を避ける人がいます。
彼女たちは、気を使われすぎるよりもむしろ男性に自己主張してほしいし、自由でいてほしいと思っているのです。
そのような女性は、優しすぎる男性に対して「ちょっと良いかも」と思っても、付き合った後のことを考えて「やっぱり恋愛はナシだな」と思ってしまうのでしょう。
▶次のページでは、優しすぎる男性との恋愛・結婚について考察します。