上司のミスを指摘したい #お仕事ハック
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。今回は「上司のミスを指摘したい」という女性のお悩みに、トレンドコラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
上司のミスを指摘したい
ミスの多い上司がいます。この前も上司が作成したプレゼン資料にまちがいを見つけ、プレゼン直前で指摘しましたが、謝罪もお礼の言葉もありませんでした。不快に思われずに、上司のミスを指摘するにはどうすればいいのでしょうか?
上司のミスを指摘するとき「言ってはいけないこと」
まちがいをスルーするわけにはいかない、でも上司にイラつかれるのは避けたい。わかります。頷きすぎてムチウチになりそうなくらい、わかります。
こんな言葉をご存知でしょうか。「男は敷居を跨げば七人の敵あり」。男性は社会に出ると常に競争や勝ち負けがある、といった意味です。これは今回のテーマにも通じます。というのも、勝負や序列にこだわる、ある意味男性的な人ほど、部下にミスを指摘されると不快になりがちだからです。
逆に言うと、プライドを刺激しなければ、ムッとされるリスクは軽減できます。避けたいのは、「ここまちがってますよね?」「ここは○○ではなく××です」などと相手のまちがいを断定する言い方。「えらそうに」「生意気な!」とネガティブに受け取られかねません。
代わりに、こう伝えましょう。「ここは、もしかしたら○○かなと思うのですが、いかがでしょう?」。断定するのではなく、仮説を投げかけて相手の意見を聞くスタイルです。言っていることは同じなのに、まったく印象がちがってくると思いませんか?
ポイントは、絶対にミスだと確信していても、自信なさげにすること。言い負かそうとしているんじゃないよ、というアピールにつながります。
あまりにミスが続く場合は、上司の上司に相談してみるのも手。代わりに話をしてくれるかもしれません。
上司の上司はいない、もしくは何もしてくれない……というロンリーソルジャー状態(悲)なら、前者の方法で。シンドイですが、コミュニケーションスキルが磨かれるので、絶対に無駄にはなりません。
そんな感じでがんばりつつ、上司にあまりにも理不尽な態度をとられて悲しいときは、飲みのネタにしてしまいましょう! 気心の知れた相手にボヤいて、なぐさめられつつ笑えば、明日またがんばるためのパワーが補給されるはず。
あと、お礼や謝罪の言葉がなくても、あまり気にせず。上司としては、助けられた気もするしバカにされた気もするしで、なんと言えばいいのかわからないのかもしれません。「上司も大変なのかな」と思えば、少しは気が楽になりますよ!
POINT.
・まちがいを断定するのはNG、仮説を提示し意見を聞こう
・上司の上司に相談してみよう
・コミュ力が磨かれるチャンスだと捉えよう
・理不尽な態度に傷ついたら適度にガス抜きしよう
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2019年03月19日に公開されたものです