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「処女は恥ずかしい」と思っている女性たちへ

仁科友里

「処女は恥ずかしい」と思っているあなたへ

セックスは魔法ではありません。
セックスをしたからといって、キレイになるわけではありません。
セックスをしたからといって、愛情が強くなる確証はありません。

にもかかわらず、人がセックスをするのは、上記(1)、(2)に加えて、セックスが快感を伴うがゆえに、破壊力の強いコミュニケーションだからでしょう。

男女のちがいがもっとも顕著に表れる分野だと私は思っています。

男女平等教育を受けてきたみなさんにとって、一番ピンと来ないのが、この「女性と男性はちがう」ことではないでしょうか。

ヤレる女子大生ランキングに見る「男女のちがい」

『週刊SPA!』(扶桑社)が「ヤレるギャラ飲み実況中継」という記事で、ヤレる可能性の高い大学をランキングで紹介し、炎上したのはみなさんの記憶に新しいことと思います。

ネットなので性別はわかりませんが、女性の抗議を不服としたのでしょう、「オンナもヤレる男子大学生ランキングを作ればいいではないか」という書き込みがありました。

これは男女の決定的なちがいのひとつでしょう。

「ヤレる女子大生ランキング」がほのめかすのは、「ヤレるオンナを手っ取り早く見極めたい」という心理でしょう。「一刻も早くヤリたい」人にとって、固有名詞のような客観的事項であればあるほど、役に立つ情報です。

女性誌には「ヤレる男子大学生」ランキングはありませんが、その代わり、モテテクを紹介する特集が組まれることがあります。しかし、モテの最終的な目標が何かは書いてありません。

彼氏を作ることかもしれないし、チヤホヤされて承認欲求を満たすことかもしれないし、セックスかもしれない。

「ヤレる」が最初に来る男性と、そこはケースバイケースな女性。前提がちがうので、話してもなぜかかみ合わない事象が発生するのだと思います。

理屈ではない「気持ち」「タイミング」を大切に

「手っ取り早くヤリたい」男性のセックスは、セックスではなく女性の体を利用した排泄です。ナンパ塾の生徒がナンパした女性に意図的に強い酒を飲ませ、強姦した事件がありましたが、ヤレた女性の動画や数をグループ内で共有して、人数が多いことを誇っていたそうです。

てっとり早くヤり、女性をよりぞんざいに扱うことで承認欲求を満たす男性も存在することを覚えておいてください。

相手が、自分とちがう心と体を持っていることを、肌で知ること。それがセックスだと私は思っています。

セックスは魅力の指標ではありませんし、ましてや男性に奉仕するものでもない。

安全で信頼できる相手であるという前提で、この人に触れたいという理屈でない気持ちやタイミングを、どうか大事にしてほしいと思います。

(仁科友里)

(※1)マイナビウーマン調べ
調査日時:2019年1月19日~1月21日
調査人数:645人(22~34歳の女性)

(※2)マイナビウーマン調べ
調査日時:2019年1月19日~1月21日
調査人数:559人(22~39歳の男性)

※この記事は2019年02月07日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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