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結婚後の理想は「共働き」or「専業主婦」? #恋の答案用紙

神崎桃子(恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト)

女性が気になる恋愛のアレコレを、男性たちに2択アンケート調査。結果をもとに、恋愛コラムニストの神崎桃子さんが男心を分析します。今回は、結婚生活にまつわるアンケート。

結婚相手に求めるのは「共働き」or「専業主婦」?

ひと昔前は「結婚しよう」「俺についてこい」って言われたら、イコール「俺がまるっと食わせてやる!」って意味だったのよね~。だけど今では“寿退社”なんて言葉はほとんど耳にすることがなくなり、共働きスタイルの夫婦が増えてきている……。

やはり今どきの男性は、相手に「結婚しても働き続けてほしい!」と望んでいるのかしら? 今回は、こんなことをアンケートで聞いてみたよ。

Q.結婚相手には「共働き」か「専業主婦」どっちになってほしい?

共働き:69.9%
専業主婦:30.1%
※有効回答数163件

この数字を見る限り、結婚相手には専業主婦よりも“働く女性”を求めている男性が倍以上! くわしい意見を聞いてみましょう。

「共働きをしてほしい」派

経済的余裕がほしい

・「若者の収入減や、将来の年金がもらえないかもしれないなどを考えると、働けるうちは働いて貯金しておくべきだと思うから」(30歳/小売店/技術職)

・「このご時世、夫だけが稼ぎに出て家族を養うのは無理な話だと思う。みんなで助け合うべき」(23歳/機械・精密機器/技術職)

生まれたときから日本の好景気を見てこなかった男性たちは、実に堅実的。それに比べて、20~30代にバブルを経験してきた男性は、年金のことなんて考えたこともないだろうなぁ。当時は「車がなきゃ彼女はできない」と、女ウケする車種をローンで購入! 女性の送り迎えは当たり前、クリスマスは夜景の見えるシティホテルでお祝い……。

しかし今では「男はこうするもの」「女にはこうするべき」の固定概念はぶっ飛び、職場においても「これは男の仕事、これは女の仕事」という線引きはなくなってきています。

しかし、ここで問題になるのは結婚における家事・育児の役割分担。「共働きをしてほしい」と望む男性には、立派なイクメンになってほしいものです。

社会とのつながりを持ってほしい

・「ずっと家庭内ではなく、外の社会を経験してほしいから」(25歳/その他/その他)

・「仕事を通じて社会とのつながりを持っておいたほうが、人生がより豊かになると思うため」(39歳/その他/事務系専門職)

この意見には神崎も賛同! 家庭だけに目を向けてしまえば、自然と社会的な常識やルールが薄れてゆくもの。また、前職の同僚や仕事を持っている友人たちと話が合わなくなり、次第に疎遠になってしまうことも……。

「専業主婦の人には、恋愛や仕事の悩みを相談しにくい」という女性も少なくないの。社会とかかわり続けることで、知識や話題はさらに豊かになることでしょう。

自立した女性でいてほしい

・「経済的ではなく、自立した女性で輝いていてもらいたいから」(29歳/その他/その他)

・「仕事をしている相手は輝いて見えるから」(35歳/医薬品・化粧品/技術職)

仕事を持つことで、女性は精神的に自立します! 経済的にプラスになることだけが働く目的ではないのです。向上心が高まるのはもちろんのこと、うまく周囲と合わせるための柔軟性や機転も身につきます。

そして男性にとって何よりありがたいのは、自立している女性には安心して頼れること。仕事の話や本音を言いやすくなり、夫婦間のコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。年齢を重ねても、積み上げてきたキャリアで得たものは失われないのです!!

「専業主婦になってほしい」派

子育てに専念してほしい

・「共働きのほうがいい生活はできると思うが、子どものことを考えると、どこかでしっかり手をかけられたほうがいい」(30歳/医療・福祉/専門職)

・「世の中物騒なので、子どもと少しでも一緒にいる時間が増えたほうが、相談の機会も増える。共働きはダメとは思いません。状況に応じて変わるかもしれないので」(24歳/小売店/販売職・サービス系)

専業主婦を望む男性たちが懸念しているのは「子どものこと」。誰でも子どもに寂しい思いはさせたくありません。しかし、この意見の男性たちは「自分の母親と同じことを妻にもしてほしい」という理由で専業主婦がいいと考えている可能性も。

女性に知っておいてほしいのは、彼が今いくら「俺は彼女を優先する!」と断言していても、男性は基本的に“お母さんが大好き”だということ。無意識のうちに自分の妻にも「母親がしてくれたこと」を求めている場合もあるのです。

結婚するなら、子育てに関することはなるべく早めに話し合っておくべきかも。子どもの育て方で揉める夫婦も少なくないんだから。

恋の教訓:大事なのは「共働きをするか、専業主婦になるか」でなく、協力し合えるかどうか!

女性の社会進出が当たり前になり、今や政府までもが「女性はどんどん働いてください」と推奨する世の中。

もちろん女性は以前より働きやすくなってきています。しかし、夫側の意識はどうでしょう。共働きでも「家事や育児は俺の仕事じゃないから」と、女性に押しつける男性はまだ存在しているし……。

子育てが負担にならない社会を目指し、厚生労働省がいくら“イクメン”を推したところで、現に女性の負担が軽減されなくては意味がないよね。自分の夫になる人が「仕方なく」や「たま~に」ではなく、“率先して”家事や育児をしてくれるかどうかがカギ。互いに協力し合い、一緒に乗り越えられる相手であることが大事なのです!

結婚して子どもを生んでからでは取り返しがつきません。結婚前にそこをしっかり見極めることこそ、女性のやるべきことなのよ。

(文:神崎桃子、イラスト:タテノカズヒロ、構成:マイナビウーマン編集部)

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年9月25日~9月27日
調査人数:163人(22~39歳の働く男性)

※この記事は2018年10月27日に公開されたものです

神崎桃子(恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト) (恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト)

「恋が続かない」「出会いがあってもいい人止まり」「結婚にたどりつけない」「男(女)に逃げられてしまう」「復縁したい」「絶賛不倫中」「婚外恋愛したい」「結婚生活がうまくいかない」など、男女問わず"恋愛初心者から上級者まで"あらゆるカテゴリの恋愛にフォーカスできる恋愛専門家。

これまで大手ポータルサイトに数々の連載コラムを寄稿、自ら経験して得た"恋の教訓"を各メディアから幅広い年代の読者に伝授してきた。

男女の思考回路の違いや男心女心を追求した記事は定評があり男性読者も多い。

著書には「なぜ女はこんなことで怒るのか ~不機嫌な彼女をなだめる10の掟~」(impress QuickBooks)、「恋愛サファリパーク~必要なのは女子力よりサバイバル力!」(すばる舎)、などがある。

恋愛映画のコメンテーター、ライター養成、文章セミナー、恋愛セミナーの講師としても活動中。"草食男子仕置人"としてダメンズたちに積極的に関わり、恋愛アドバイス等も行っている。

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