押さえるべきポイントは? 「議事録」の書き方例とコツ
議事録を書く際のコツって?
タイトルのつけ方
ほとんど議事録はパソコンで作成されます。そのため、ここでは電子ファイルであることを前提とします。議事録のタイトルは、日付と内容を盛り込みながらできるだけ簡潔に。たとえば、2018年7月18日の営業ルート開拓会議であれば「20180718_営業ルート開拓会議」のようにするといいでしょう。
出席者を書く順番と敬称
出席者について記録するときに困るのが、順番と敬称ではないでしょうか。まず、徹底してもらいたいのが、自分の名前を最後にしておくということ。あとは、社外→社内、社内は組織、あるいは役職の順番にしてください。わかりやすくするために役職表記をしますが、社内・社外の人間が集まっているときはかえって混乱します。その場合は、出席者(敬称略)にすると、トラブルを防ぐことができます。
文体はだ、である調でOK?
実際は、だ、である調、どちらも構わないのですが、特に社内でルールがない場合には、である調をおすすめします。である調、ですます調、それぞれで記載された議事録を比較すると、である調で書かれたもののほうがわかりやすいのです。それは無駄な主観を盛り込むことなく、事実を淡々と述べることができるからです。箇条書きを使用すると、文章を短くすることもできます。
議事録の書き方例(フォーマット例)
書き方の例が以下になります。参考にしてみてください。
セルフ・キャリアドック普及会議
◆ 日時
2018年7月18日水曜日13時~15時
◆場所
一般社団法人セルフキャリアデザイン協会 会議室A
◆出席者(敬称略)
前田、大塚、小野、木村
◆決定事項
①現在4件のランディングページをさらに新規で3件作成
②SEO対策を専門家に依頼
③モニター企業の要件に関して、コンサルティング料のみ全額無料と決定
◆議題
①クリック数が伸びず、広告の効果が実感できない問題への対策(小野)
②セルフ・キャリアドックの導入モニター企業を募集する際のハードルと契約内容(木村)
③メンタルヘルス分野との協働の模索(大塚)
◆次回への課題
ランディングページ案を一人3件ずつ作り発表する
◆次回開催
日時 :2018年8月4日水曜日
場所 :一般社団法人セルフキャリアデザイン協会 会議室A
参加者:前田、大塚、小野、木村
議事録を取る際の注意点
読み手への配慮
議事録で大切なのは自分が理解するものではなく、あくまで第三者がすぐに会議の内容を飲み込めること。そのため、ただ文字を起こすだけではなく、読む人間にとってわかりやすいものでなければならないわけです。たとえば、欠席者のために用意する議事録であれば、その欠席者にとって必要な情報を取捨択一したものを用意するような配慮があってもいいでしょう。
主観は盛り込まない
私はこう思った、私だったらこんな提案をした、私は反対だ……。このような主観を議事録に盛り込んではいけません。議事録には客観的な事実と決定事項が求められます。主観にとらわれず、淡々と記載していかなければならないのです。
発言を要約・言い換えをする
会議で飛び交った言葉をそのまま文字にする必要はありません。不必要に長い議事録になってしまうだけです。議事録では発言を要約したり、言い換えたりするようにして、できるだけ短い言葉で相手が理解できるような文章を心がけましょう。