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「アウトプット」とは? 仕事におけるアウトプットの意味と方法

小野勝弘(キャリアコンサルタント)

藤奈子

仕事におけるアウトプットの方法

上手なアウトプットは、自身のライフプランにも大きな影響を与えるということ。では、具体的にその方法を見ていきましょう。

(1)アウトプットの目的を言語化する

「言語化する」というと、文章にしてしたためるイメージが浮かんでくるかもしれません。

しかし、文字にするという表面的なことではなく、ここでは自分自身の言葉で伝わるようにすると意味合いになります。どのような目的のために働いているのか、ここで成果をあげることにどんな意味があるのか、このようなことがわかっていないとアウトプットが難しくなります。

自分の心のうちにとどめるのではなく、言葉にしたほうが自分にとっても咀嚼しやすいはず。だからこそ、言語化することが大切なのですね。

 

(2)メモを残す

メモをとることはアウトプットとして効果的です。

たとえば、自分自身が研修や実地で経験したことをアウトプットに移そうとする場合、どこか記憶が抜けてしまっているのではないか、そもそもこの通りにできるのか不安になり、一歩が踏み出せなくなりがち。

そのときのメモを確認することができれば、内容を忘れることもないですし、経験したことを追体験することも可能になります。

(3)周囲を巻き込む

アウトプットは個人でやるものという概念にとらわれる必要はありません。

仕事に関わらないプライベートなアウトプットであれば、似た目標を持つ人とコンタクトをとって一緒に取り組んでもいいでしょう。

仕事で結果を出したいのなら、社内のスタッフと連携してアウトプットをしてみるのも効果的。声を掛け合うことでよりよい仕事ができるのはもちろんですが、「手伝って」と言えることこそ、成長した証でもあるのです。

(4)目標とゴールは明確にする

目標とゴールの概念は似ていますが同じではありません。ゴールとはより具体的な数値を意味します。

「ある目標のために数値をここまでアップさせたい」、というように明確にしてみてください。アウトプットをするときに一目瞭然となるのは数値。どれだけ自分の成長を実感していようとも、他者から数値をみて失敗ととられるのであればそれは失敗です。

このように目標とゴールを分けて明確に決めておけば、周囲の人たちも評価しやすくなります。また、達成時に自己成長と現実をきちんと自身でも認識できるようにもなるのです。

(5)アウトプットから学ぶ

アウトプットから、さらにインプットの項目を見つけだすことも重要。つまり、成果を学びにチェンジするということです。

プラスになるアウトプットはプラスになるインプットでもあります。

自現在のゴールにしばられることなく、長期的な視点で見据えることが大切です。したがってアウトプットして終わりではなく、同時にインプットの意識を持ち続けることをおすすめします。

アウトプットをしてキャリアとライフプランを見つめ直そう

仕事の中でアウトプットすることで、自分自身のキャリアアップを図れることがわかりました。

このアウトプットは女性のライフプランとも密接な関係にあります。結婚・出産を迎えるにあたって、アウトプットをしているかいないかでは、その後のキャリアが大きくちがってくるでしょう。

キャリアにおいても人生においても、自分自身の目標を達成できるように、インプットとアウトプットを繰り返して自分を徹底的に見つめること。それこそが自分自身の成長と成功につながるはずです。

(文:小野勝弘、構成:藤奈子)

※画像はイメージです

※この記事は2018年08月29日に公開されたものです

小野勝弘(キャリアコンサルタント)

1969年東京都生まれ。桐蔭学園工業高等専門学校 電気工学科卒業。 最近の経歴は2001年から2016年まで、IT系企業に所属しエリアマーケティングツールに携り、営業、商品企画、事業企画、人材教育、労務管理等を経験。その中で、企業のホワイト化、健康経営、人事労務は今後の会社経営には欠かせない重要な領域と考え、2016年から「労働者と企業のための人材定着、若者雇用促進による企業の生産性向上」をテーマとして、現在は一般社団法人セルフキャリアデザイン協会の理事として、キャリアコンサルタント、EAPコンサルタントとして活動中。
一般社団法人セルフキャリアデザイン協会 (https://self-cd.or.jp/)

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藤奈子

プロフィール:
料理・日本史研究に没頭しがちなウェブライター。
今日も執筆しながら、せっせと三食自炊をして旅行の荷造りをしています。

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