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結婚式でサプライズを成功させる秘訣

岡村奈奈(フリーランス・ウェディングプランナー)

サプライズで印象に残る結婚式にしよう!

サプライズが喜ばれる一番の理由は、前もって計画して準備してくれたことがわかることではないかと思います。結婚式では、招待したゲストに対してほとんどのことがサプライズ。だからこそ、お腹いっぱいで疲れてしまわないようにバランスを考え「仕掛けすぎない」ということも大事です。1日を通して「感謝」などひとつの大きなメッセージが伝わり、その軸から離れることなく、スパイスとしてサプライズがあると効果的です。

プランナーオススメのサプライズアイディア3つ

お皿の下にメッセージ(新郎新婦からゲスト全員へ)

席札の内側に書くよりも準備しやすい「THANK YOUカード」と呼ばれる小さなメッセージカードを、ショープレートの下に潜ませておくアイディアです。特別なものではありませんが、お食事がはじまるときや1品目を食べ終わったあとなどに現れるので、意外性があり、たとえば「楽しんでる? 今日はよろしくお願いします!」などほんの短いひと言でも特別な印象となります。準備が間に合わずひとりずつ長いメッセージを書くのが間に合わない場合にもオススメです。

花道を作る(ゲストから新郎新婦へ)

新郎新婦の退場時に、ゲストが退場口に集まり、両側からアーチを作ったり、ハイタッチする列を作ったりするものです。カジュアルな雰囲気のパーティ向きですが、祝福されていることを実感できたり、できそうでできない特別な体験ですし、見た目にもインパクトがあり素敵な光景となります。一部のグループのフライングにならないよう、プランナーや親族とも事前に根回しをしておくと成功します。

パラパラ漫画ムービー(新郎新婦から親へ)

親のためだけではなくゲスト全員に対して「こんなに泣くと思わなかった!」とある意味サプライズ感もある話題のパラパラ漫画ムービー。「生い立ちムービー」でメッセージ性の強いものというイメージです。親子の思い出は必ずしもそのシーンの写真があるとは限りません。むしろ思春期や、働く親の後ろ姿など写真がないシーンほど強い思い入れがあったりするもの。そういう思い出を漫画にしてもらって、伝えたいメッセージを表現してもらえるので「あのとき本当はこんな思いだった」など素直に言えなかった感謝の気持ちなどを伝えることができるはずです。

一生忘れないサプライズ

たとえば、地域のゆるキャラを内緒で登場させたり、家族でダンスを練習して披露したり、というようなインパクトがあり、アッと驚かせるようなものもそれぞれよく思い出しますが、ジワジワと素敵だなと感じたサプライズをひとつご紹介します。

結婚式の2カ月前くらい、新郎と新婦からそれぞれ「サプライズをしたい」と連絡がありました。それぞれ内緒でということだったので、その件だけひとりずつこっそりやり取りをしていたのですが、連絡をいただくタイミングも毎回ほとんど同時。新郎は「お友だちと作った映像+手紙」、新婦は「お友だちとダンス+手紙」とよく似た内容でした。段取りは当日まで迷いましたが、内容から新郎からのサプライズを先にしました。どちらも同じような内容のお手紙で、周囲は「似たもの夫婦」を微笑ましく見守り、本人たちは驚いたり脱力したりと不思議なリアクションを見せてくれました。サプライズでなければ、披露宴中にそんな表情は見られなかったと思いましたし、素敵なご夫婦になっていくと確信し、幸せな気持ちになりました。

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