清楚系美人が患うロマンチック病「運命のサッカー少年に出会った」#愛されたい女たちの座談会
美人なのになぜかいつも男性から愛してもらえない「愛されたい女たち」。前回の座談会では、「男に求める年収は1,000万以上!」と豪語するハイスペ好き女・美月(26歳/福沢諭吉の背後霊が憑いている?)に、マイナビウーマン編集部「おかん」がザクザク斬り込みました。今回は、同じハイスペックでも少し毛色のちがう条件にこだわる、ゆめ子(28歳)をピックアップ。彼女が幸せになれない理由とは?
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左から、美月(メーカー事務/26歳)、ゆめ子(金融受付/28歳)、マイ(広告営業/24歳)。「すぐ捕まりそうなキャッツ・アイ」と話題。
「MARCH~国立大以上じゃなきゃ嫌!」清楚系美女、ゆめ子の渇欲
美月 私ばっかりいじってますけど、ゆめ子だって相当ですよ。
おかん もう普通の人と話したいよ。
美月 ほらおかん、仮面の中の目が泳いでるのわからない? ゆめ子はね、学歴に異常なこだわりがあるの。
ゆめ子 卒業大学の偏差値だけは死守。MARCH(マーチ)~国立大以上じゃないと嫌です。
おかん あぁ、ゆめ子の背後に林修先生の生き霊がみえる。
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今回の主役は、高学歴男に目がない清楚系美女・ゆめ子。「今でしょ!」の林修先生(東大卒)の生き霊が憑いていると指摘される。
マイ マーチってなんですか?(※マイは山口県出身)
美月 ねえおかん、私もうこの子無理!! 明るいバカってどう扱えばいいかわかんない!!
おかん 美月落ち着いて。マイちゃん、マーチってのは昔からあるお菓子だよ。でもゆめ子、なんでそんなに学歴が大事なの?
ゆめ子 たぶん、コンプレックスかも。兄が有名大卒の医者なんですよ。別に自分は高学歴でも医者でもないから、せめて頭のいい男と結婚して実家での立場をイーブンにしたいんです。「私はバカだけど、お兄ちゃんより頭のいい男つかまえたから文句ないでしょ?」って。
おかん でも学歴なら、それこそマッチングアプリで高学歴だけど女性慣れしてない勤勉ボーイを探せそうじゃん。
ゆめ子 私、アプリとか一切やってないんです。美月みたいに振り切れない。
おかん なんで?
ゆめ子 運命の恋を信じているから(キリッ)。
おかん 偏差値規制のある運命の恋なんて聞いたことねえ。
ロマンチック病がとまらない。サッカー少年と運命の出会い
ゆめ子 最近遊んでいる男の子は、女友だちと3人で銀座で遊んでいるときにサッカーボールが転がってきたのを拾ったのがきっかけ。
美月 新手のナンパじゃん。
おかん それうちの息子(小3)じゃなかった? 大丈夫?
ゆめ子 さすがに成人してたわ!! サッカーボールが転がってきて、誰だろう? って思ったらちょっとかっこいい男の子がいたの。私がそれを蹴り返したんですよ。そしたらその男の子がサッカーボール持ちながら、私のとこまで歩いてきて、「ごはん行かない?」って。出会いのきっかけがサッカーボールなんてステキじゃない?
おかん 銀座みたいなゴミゴミしたところでサッカーボール転がしちゃうって、どんだけ常識ないの。おれ、サッカーボールが友だちなんだよね感、造られたやんちゃ感。絶対にそいつサッカーうまくない。
マイ おかんが厳しい。
おかん あのさ、ついでに言っちゃうけど、街中をスケボーで移動するやつらも許せない。1回つま先、ひき逃げされたことあるからね。そんなシャーシャー滑りたいならロサンゼルス行け。広大な大地へ行け。
ゆめ子 でもその彼は、くしゃっとした笑顔とセンスあるカジュアルな服装がストライクゾーンだったの!! 向こうも3人だったから、友だちと「どうする?」って相談。まあ私たちも暇だったからナンパ待ちしてたんですけどね。
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ナンパ待ちは出会いの常習テク。自分に自信のある美人ならではの手法である。
おかん ねえ本当にナンパ待ちなんかしてナンパされるものなの?
全員 全然される!!!!!!!!
おかん それは君たちのルックスだからじゃないの? いまこの瞬間もどこかで誰かが誰かにナンパされてるっていうわけ?
美月 説明しましょう。都内なら、銀座コリドー街と恵比寿横丁が2大ナンパスポットです。コリドーのほうがお金持ってる年上の落ち着いた男性が多く、エビ横はちょっと若いかわいい男子が多いのが特徴となっております。近年ではエビ横は女子大生の侵食が深刻化しており、厳しい戦いを強いられることもあります。25歳くらいになりますと試合会場をコリドーに移すのが一般的でしょう。現場からは以上です。
おかん いま、いっちばん輝いてた。
マイ 今度おかんも一緒に行きましょうよ! 楽しそう。
おかん おかんはね、生まれてこの方、声をかけられることは多い。
全員 おおおお!!!!
おかん 「○○駅って快速停まりますか?」と尋ねられ続けて早20年。だから自然と快速が停まる駅覚えられる。
全員 (爆笑)
おかん で、そのナンパにはついて行ったの?
ゆめ子 即OKはせずに、友だちと話し合った。そのとき遊んでたのが、私含め3人組のチームなんですよ。よく合コンとかナンパ待ちとか一緒に行くんですけど、私たちがよく言っているのが、女子はチームワーク。男みたいに同じような雰囲気のやつらでつるむんじゃなくて、役割がある。ひとりはしゃべりがおもしろいマナミ、ギャルのリエはウェーイ系の担当。
おかん ゆめ子は何担当?
ゆめ子 清楚な美人担当。
おかん もうそういうこと自分で言うんだね。おっけ。
ゆめ子 そんで、最初はちょっとむりーって断って歩いて、相手が追ってくるかを物陰で様子をうかがってた(笑)。そしたら追ってきたから、追ってくるならまあ仕方ないかぁ~って。
おかん その物陰から隠れて様子をうかがう姿、親が見たら情けなさすぎて泣くわ。
ゆめ子 ナンパなのにお高い女を気取っちゃうんですよね。で、ナンパで出会ったのに2回目を求めちゃう。友だちは、ナンパなのにすぐ本気になる私を「それはちがうでしょ?」って言う。みんなはその場で楽しく飲んでバイバイって感じなんだけど、私だけ次につなげようとしちゃうんですよね。
おかん でも、そのサッカー小僧は高学歴だったの? 高学歴なのに銀座でサッカーボール転がしてんの?
ゆめ子 サッカー少年は関西の有名大学だったんですよ。だからその基準はOKで、関西人だから距離の縮め方がうまくて。私も、いつもなら会話がうまいマナミに全部持っていかれちゃうから、隅っこで彼に上目づかいで「私、マナミみたいなおもしろい話できないんですよね……」って言った。
おかん 嫌な女!!!!!!
ゆめ子 そうしたら案の定かまってくれたから、あ、これなら私でもいけるなって。そのとき、ちょうど深夜からチャンピオンズリーグの決勝だったの。だから「チャンピオンズリーグ気になるんだよね」って誘って、ふたりでスポーツバーに行って観戦した!
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こなれた手振りで意気揚々と恋愛エピソードを語るゆめ子。その奥のマイは、終始尊敬の眼差しを向けている。
マイ すごい!! いいなあああああ。私もワールドカップとk……
おかん ごめん、マイちゃん。1回静かにして。
美月 さっきから、いいないいな、うるさいでしょう?
マイ ……(涙)。
おかん あのさ、聞き捨てならないんだけど、サッカーそんな興味あんの? ワールドカップじゃなくてチャンピオンズリーグ観るってなかなかだよ?
ゆめ子 もちろん、まったくサッカーなんて興味ない。でも男性が好きそうな話題についていけるようにリサーチしてるもん。
マイ ゆめ子さんすごおおおい!!
美月 黙れ。
マイ !!!!!!
「元彼にズタズタにされた話」をしてはいけない理由
おかん そんな必死に男に合わせる必要あんの? それに、ちょっと調べたくらいじゃ浅い会話しかできないじゃん! そのサッカー小僧とはどうなったの?
ゆめ子 絶賛“都合のいい女”として扱われ中。でもいいの、私の本命はほかにいるから。
おかん いんのかい!! それはどんな人か聞かなきゃいけないの? 帰って息子に焼きそば作らなきゃ……。
ゆめ子 だめ、帰さない!! その彼、東大出身! そして研究員!! 偏差値の権化!!
おかん そんな高学歴が服着て歩いるような男、どこで知り合うの?
ゆめ子 元彼の友だちなの。それも運命的でしょ。
美月 頭おかしいって……。
おかん いや、いくら東大卒でも友だちの元カノにはいかないだろ……。
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こんな自然にアヒル口ができる人もめずらしい。
ゆめ子 でもね、最近向こうからたまにだけど電話くれるようになった! 彼、なんちゃらなんとかっていう研究してて、南極にいるのよ。
全員 南極!!!!!!
ゆめ子 そう。だから日本にいたらこんな私なんて相手にされないけど、南極だとペンギンしかいないから勝ち目ある。
おかん それってさ……電話くれるのは暇だからじゃん? おもしろいテレビとかやってないでしょ、イッテQとか。ていうか、南極こそが“世界の果て”だし。
ゆめ子 「うまいこと言うた!」みたいな顔しないで。いま、必死で彼に気に入られようとしてるんだから!
おかん なんでそんなかわいいのに男に媚びへつらうの? もったいないよ。
ゆめ子 本当のことを言うと、ここにいる3人全員、男の人の前でへたくそなんだと思う。自分を下げることなく対等に話せない。話題がなくなるとあせって自分のイタイ恋愛の話とか、元彼にズタズタにされた話とかしちゃう。
美月&マイ わかる!!
おかん それは絶対やめたほうがいいよ。ズタズタにしてもいい女なんだって思われる。「私はほかの男が捨てたものです」って宣言なんて今日から絶対にやめなさい。ゴミ箱からゴミ拾って大事にする人間なんていないでしょう?
全員 ひどい!!!!!!!!!!
おかん そもそも「捨てられた」って言い方、これから絶対やめろ。あんたら、物じゃないでしょう。人間でしょう。
ゆめ子 え、なに。おかん、やさしいかよ。
おかん あとね、人生のなにもかもの判断基準が「男にモテるかモテないか」って相当やばい。切っても切っても同じ顔でおいしく食べられるのなんて金太郎飴くらいだよ。
ゆめ子 でも、もうDNAレベルですべてをモテ変換する機能が自動搭載されてる……。自分の好きなことや興味があることを話す勇気が出ない。
おかん ゆめ子、もう28歳でしょ? 変わるなら……今でしょ!!!!
全員 絶対それ言いたかっただけじゃん!!!!
★次回、座談会ラストを飾るのは、3人のなかでも最凶のダメ恋愛を繰り広げる「マイ(24歳)」。乞うご期待――!
(文 おかん/マイナビウーマン編集部、撮影 前田立)
※この記事は2018年07月11日に公開されたものです