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「仕事が向いていない」と感じたら……転職を考える前にすべき3つのこと

小野勝弘(キャリアコンサルタント)

おぜきめぐみ

「仕事が向いていない」と感じたときの対処法

「仕事が向いていない」と感じたときに、どう対処するかはとても大事なこと。いきなり転職や離職に走ることなく、解決することを前提にまずは対処を考えていく必要があります。なぜなら、一度離職してしまうと再就職するための労力がかかりますし、その間生活を賄う収入が途絶えてしまう可能性があるためです。ここでは離職・転職以外の視点で、「仕事が向いていない」と感じたときの対処法について考えてみたいと思います。

対処法1:相談する

まずは相談相手を探す

ひとつ目は誰かに相談すること。その際の注意点として、比較的話をしやすい人を選ぶことが重要です。 問題を認識していたとしてもひとりでは解決できないことは多々ありますし、相談という形で言語化することで、思っていた以上の問題点を洗い出すことができる場合も。さらに、相談を通じて本人だけではなく職場の問題として取り上げることで、より良い職場を作ることに繋がったというケースもあるのです。

内部・外部、それぞれからアプローチする

相談する場合、内部からと外部からの2つのアプローチがあります。内部とは社内の人にアプローチする方法のこと。具体的には上司や人事部、同僚などが当てはまります。また、自分が話を聞く立場になった際は、否定することなく共感しながら聞いてあげて下さい。そして、外部からアプローチする方法もあります。外部とはキャリアコンサルタントのような社外の専門家のことを指します。外部の人に話を聞いてもらい、自分の気持ちや問題点を整理してみる方法です。知らない人に聞いてもらうことで、自分の中での整理が進み、自己決定に一歩前進するという面もあり、検討する価値はあります。

対処法2:休暇を取る

休暇でリフレッシュ

「仕事が向いていない」と考えてしまう背景に、ストレスの蓄積や疲労が考えられます。単純に忙しく仕事をこなす中で、ふと「自分はこの仕事にあってないのではないか」と思うこともあるのではないでしょうか。特に、ワークライフバランスなど働き方改革が叫ばれる昨今では、企業ごとに取り組みもちがい、隣の芝生が青く見えやすい状態となっているのです。そのような状態だからこそ、一度リフレッシュのために休暇を取ってみるというのも選択肢のひとつです。

休みが取れない場合

「有給なんて取れないよ!」といった現場の声も確かにあります。そのような場合は空き時間を利用してヨガやアロマなど、非日常の空間を取り入れることでしっかりした休息が取れるようになるのでおすすめ。意識的に仕事の場を離れることで、仕事と自分の関係や、溜まっていたものに目を向けるきっかけになり、仕事を通して自分が何を目指していたのかという気づきを得る機会になるでしょう。

対処法3:視点を変えてみる

視点を変えてモチベーションアップ

視点を変えるというのは、考え方を変えることではなく、捉え方を変えること。「向いていない」と考えていることを、がんばって「向いている」と考える、というのはあまり現実的ではありません。しかし捉え方を変えることで、自分が本来やりたかったことや、大事にしていることへのアプローチができるようなポイントが見つかれば、モチベーションになる場合があるのです。

自分に向いていないことにもヒントが

向いていないことの中にも、自分が目指す姿や、解決すべき問題が隠れている場合があります。たとえば、開発に携わりたかったのに営業になってしまったという場合。どういうルートで開発に仕事が回ってきているのか、どういう販路で開発したものが展開していっているのかを理解しながら仕事をすることで、将来開発になったときに経営インパクトのある誰よりも大きな視点で仕事ができるのではないでしょうか。

このように自分を大切にすることがポイント。向いていない仕事に取り組む自分を認め、自分なりの対処を実行していくことこそ、向いていない仕事に向き合う対処法と言えるのです。

次ページ:仕事が向いていないと感じたら自分の気持ちの整理をしよう

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