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顔が赤い原因は病気のせい? 医師が教える解消法

小澤佑美

病気の可能性も……

「タイプ2」で、皮膚に原因がある場合、皮膚が炎症を起こしている可能性があるとお伝えしました。ここでは、具体的にどのような炎症があるのか、チェックしてみましょう。

医師

(1)脂漏性皮膚炎

皮脂の分泌が盛んな部位や、こすれやすい部位に赤みが生じます。髪の生え際や鼻の脇、耳のまわりや頭皮だけでなく、顔全体に出ることも。かゆみはないことが多く、あっても一般的に軽いです。ストレスや生活サイクルの乱れ、偏った食事、皮膚にある常在菌の異常な増殖も要因として考えられています。

(2)酒(しゅさ)

もともとは中年男性に多い病気でしたが、最近では、20歳前後で発症することも増えています。鼻や頬だけの軽い赤みから、顔全体が赤くなり、開いた毛穴がミカンの皮のようになる重度のものまで、程度は個人差があります。原因は、紫外線やストレス、アルコール、ニキビ、ダニなど。ほかにも、皮膚への摩擦や女性ホルモンなどさまざまな説があります。

(3)酒様皮膚炎

と似た症状なので「酒様皮膚炎」と呼ばれていますが、原因は、ステロイド外用剤の長期間連用とされています。ステロイド外用剤は、同じ量・同じ期間で使用しても、なる人とならない人がいます。このため、使う人自身にも何らかの要因があると考えられています。中には化粧ノリがよくなるという理由で、下地目的で使い続けてしまい、結果的に酒様皮膚炎になってしまう人がいるので、このような使い方はしないようにしましょう。

(4)ニキビ

ニキビは毛穴の炎症のひとつ。ニキビができると、毛穴だけでなくそのまわりにも蔓延し、赤くなります。炎症が続いている間はもちろんのこと、炎症の範囲が大きかったり期間が長いと、ニキビが治りはじめても、赤みが残ってしまいます。また、ニキビは同じところに繰り返しできたり、完全に治る前にほかの場所にできたりするので、結果として持続して顔が赤く見えます。

(5)光線過敏性皮膚症

強い紫外線に長時間当たると日焼けしますが、これは誰にでも起こります。そうではなく、ふつうの人に影響がない程度の紫外線であっても、皮膚が過剰に反応をしてしまい、炎症を起こすことを光線過敏性皮膚症と言います。この病気は、症状によって原因が細かくわかれていますが、主に、薬など外からの影響が原因の場合と、遺伝など体質が原因の場合があります。

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