歯科医が教える「正しい口臭ケア」って? セルフチェック方法と原因
【原因別】オススメの口臭ケア
生理的要因の口臭ケア
起床時、歯を磨いたり水を飲む
起床時は、就寝時に唾液が減少したことで、口の中の細菌が増加しています。歯磨きをして、物理的に細菌数を減らしたり、コップ1杯の水を飲んで細菌を洗い流しましょう。また、朝食を摂ることで唾液が分泌され、口臭が減ります。
寝る前に歯磨きをする
私たちが寝ている間、細菌は口の中に残った食べかすや舌についた汚れを分解し、口臭の原因を作り出します。その原因となる食べかすや汚れをできるだけ除去するため、寝る前の歯磨きは時間をかけてていねいにしましょう。
ガムを噛む
緊張で唾液の分泌が減っているときは、リラックスできるように心がけて、副交感神経を優位にしましょう。応急処置として、口に水分を含んだり、ガムを噛んだりすることで唾液を出し、口の中の乾燥を改善します。また、酸っぱいものを想像して、唾液を出すのもオススメです。
外的要因の口臭ケア
乳製品を摂取する
飲食をする前に乳製品を摂取すると、乳製品のタンパク質が胃に膜を張り、食べものやアルコールのにおい成分が全身の血液を循環することを防ぎます。なので、食前もしくは食事中に、乳製品を摂取しましょう。
喫煙後に歯を磨く
口の中に残ったタールを洗い流すために、口をゆすいだり、歯や舌を磨きましょう。歯と歯の間にタールが残りやすいので、注意してください。また、舌ブラシがないときは、湿らせたティッシュやガーゼで、軽く舌を拭くだけでもちがいます。
ブレスケア
一時的ですが、ブレスケアもオススメ。なぜ一時的かというと、血液を回ったにおい成分が、呼吸と一緒に肺から出るにおいをごまかしているだけだからです。翌日まで残るほど強いにおいの場合、ブレスケアの効果はあまり期待できません。
内的要因の口臭ケア
保湿する
におい玉をなるべく作らないために、口呼吸をやめましょう。鼻づまりを改善したり、マスクで乾燥しないように、口の中の保湿を心がけてください。また、におい玉は喉の奥にあり、見えにくいので、自分で無理にとるのは危険です。喉うがいや喉から唾を吐き出すことで、自然にとれるのを待ちましょう。
病院に行く
口臭恐怖症の疑いがある人は、まず口臭外来に行きましょう。中には、心療内科を受診するようすすめる場合も。心療内科では、抗不安薬を処方されることが多いですが、まずは、起床時・空腹時は誰でも口臭があり、時間とともになおるなど、「口臭」について正しく知ることが大切です。
病的要因の口臭ケア
歯磨きで歯周病対策をする
歯周病はセルフケアが重要です。歯周病が悪化しないように、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、細かい部分までしっかり磨きましょう。特に、手首を返さないと磨きにくい利き手側は、磨き残しが多いので気をつけてください。
定期検診に行く
3カ月間に1回、歯科医院に定期検診に行きましょう。虫歯チェックや歯石とりをすることで、虫歯の進行や歯周病を予防します。
病院に行く
カビ臭い口臭がするときは、肝臓の病気が進行している可能性があります。肝臓はかなり丈夫な臓器なので、肝臓の病気が原因で口臭がするときは危険です。早めに病院を受診してください。
ストレスをためない
胃腸はストレスに弱い臓器なので、ストレスをなるべくためないよう心がけてください。頻繁に胃炎を起こすようなら、ピロリ菌の可能性もあるので、一度消化器内科を受診しましょう。