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入浴ってアトピーにいいの?

宇井千穂

アトピーにいい入浴方法&気をつけるポイント

続いて、正しい入浴方法や気をつけるポイントについて見ていきましょう。

チェック

(1)正しい入浴方法

入浴時間は「20分以内」、温度は「38度~40度」

アトピーの方が入浴する場合、アトピーの程度やその時の皮膚の状態を考慮して「入浴時間」や「温度」を変えることが必要です。

そのことを踏まえた上で、入浴時間は「20分以内」、温度は「38度~40度くらい」のぬるめがいいでしょう。このくらいの温度であれば、血管拡張によるかゆみも起こりにくいです。また、「温度」が皮膚の刺激になってピリピリするときは、水で温度を調節しましょう。

体に触れる化学物質は「刺激の低い」ものを

ボディソープやシャンプー、リンスなど、体に触れる化学物質はできるだけ添加物の少ないものを選びましょう。選ぶポイントとしては「アルコールフリー」や「無香料」と記載があるものを。

皮膚が敏感になってるときは「手」で洗う

皮膚が炎症など過敏になっているときは、ボディスポンジやボディタオルは使わず、手の平を使ってなでるように洗いましょう。このとき、よく泡立てないと皮膚に成分が残ってしまいます。スポンジやネットで泡立ててから、その泡を使って洗いましょう。

洗い残しのないよう、よくすすぐ

残存した化学成分によって、皮膚のバリア機能が壊されてしまうことがあります。ボディソープやシャンプーの成分が残らないよう、十分にすすぎましょう。

(2)気をつけるポイント

体を洗うのは1日1回

ボディソープやシャンプーなどの化学成分を使用した入浴やシャワーは、1日1回に抑えましょう。夏場など、どうしても1日1回以上シャワーを浴びたいときは、化学成分の入ったものは使用せず、皮膚に付着した垢や汚れを温水で洗い流すだけにしましょう。これだけで十分、皮膚に付着した刺激物質や垢や汚れを除去できます。

ドライヤーの長時間使用はNG

入浴後、髪を乾かすためにドライヤーを使う場合は長時間の使用を避けましょう。ドライヤーの熱で皮膚が乾燥しアトピーを悪化させてしまいます。オススメは、タオルドライした後に「自然乾燥」させて乾かすことですが、どうしてもドライヤーを使用したい場合は、温度を低めまたは冷風にして、半乾きになったところで終わりにしましょう。

入浴後は保湿剤を忘れずに

保湿剤は皮膚の温度が高く、角質層内に十分な水分がある入浴後に使用するのが、もっとも効果的です。入浴後、5~10分の間に忘れずに塗るようにしましょう。

次ページ:アトピーが悪化するNGな入浴方法

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