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デートDVの定義と種類とは? 弁護士が教える原因と対策

刈谷龍太(弁護士)

デートDV被害に遭ってしまったときの対処法

もしも自分がデートDV被害に遭ってしまったら……。あなたは対処の仕方を知っていますか? 万が一、デートDVの被害に遭ってしまった場合は以下の対処をしてください。

(1)相談窓口へ連絡する

デートDVに関する相談を受ける窓口は、各地にあります。都道府県の自治体に相談センターが設置されている場合もありますし、そういった相談を受け付けているNPO法人なども複数存在します。

友人や家族には相談しづらい、本当にデートDVなのかどうかわからない、などさまざまな悩みがあると思いますが、まずは相談して心を軽くするのが大切だと思います。

(2)きっぱりと別れる

デートDVの被害に遭っていてつらいと感じているのであれば、まずはきっぱり彼と別れることをおすすめします。

ただし、こういったタイプの相手は、別れ話を持ち出すと逆上する可能性もありますので注意してください。何かあってからでは遅いので、事前に共通の友人や専門機関に相談しておくといいでしょう。

(3)警察に相談する

「相手方に別れ話をしたら逆上し、恐喝・脅迫された」「肉体的暴力を受けている」場合などには、刑法の構成要件に該当する可能性が高いといえます。

(2)のようにすっぱり付き合いをやめられるのが理想ですが、こじれる可能性も高いです。したがって、身の危険を感じたときは迷わず相談しましょう。

(4)弁護士に相談する

警察に相談したけど被害届を受理されず、対応してもらえないケースはよくあります。特に証拠(医師の診断書、相手方の言動の動画・録音等)がない場合には、警察を動かすことがより難しくなるでしょう。

そのような場合(あるいは警察に相談する前であっても)、弁護士に相談し、代理人として間に入ってもらうことで、DV被害が解決する可能性は高いです。

弁護士があなたの代わりに相手方と連絡をとり、あなたに連絡・接触しないよう警告し、ブロックします。また、弁護士が警察へ同伴することで、警察が動いてくれるケースも多くあります。

無料で相談をしている法律事務所もあります。デートDV被害を受け、別れたいが別れられない、または怖くてできないという方は、まず弁護士に相談することも有効でしょう。

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