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デートDVの定義と種類とは? 弁護士が教える原因と対策

刈谷龍太(弁護士)

加害者がデートDVをしてしまう心理や原因

そもそも、こういった肉体的・精神的な暴力を交際相手に振るってしまうのには、どんな理由が潜んでいるのでしょうか?

加害者に見られる心理状態は、主に以下の3パターンに分けられます。

(1)愛情表現だと勘違いしている

相手を束縛するタイプに多いのは、「これが愛情表現である」と勘違いしている人です。

付き合っているからには連絡はすぐに取るべき、自分以外と遊ばないのが当然、などという思考で、軽い束縛から過剰な束縛、そして暴力へと発展していくケースもあります。

(2)支配欲が強い

暴力などで相手を支配し従わせることで、自分の気持ちを満たしているタイプです。

一概にはいえませんが、社会との接点が少ない人がそのような傾向になるように感じます。

「相手を繋ぎ止めたい」と思ったときに、暴力などで従わせないと安心できないのではないでしょうか。

(3)暴力、束縛を軽く考えている

たとえば、ストーカーを行う人の大半が自分のことをストーカーであると思っていません。毎日相手を観察したり、付け回したりするのも、「好きなら普通のこと」と考えているのです。

このような思考で「ちょっと小突いただけだからセーフ」「メールを毎日100通送るのなんて彼女なら当たり前」と、自分の暴力や束縛を軽いものだと考えており、場合によっては罪に問われる可能性もある重大な行為という自覚がないのです。

次ページ:実際のデートDV事例

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