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専門家 デート・カップル

デートDVとは? 弁護士が教える原因と対策

刈谷龍太(弁護士)

■弁護士が教えるデートDV対策

もしも自分がデートDV被害に遭ってしまったら……。あなたは対処の仕方を知っていますか? 最後に、デートDVをするリスクの高い男性の見極め方、回避の方法、そして実際にあってしまったときの対処法を解説してもらいました。

◇デートDVチェックリスト

以下の項目は、デートDVをする男性に共通して見られるポイントです。あなたの彼氏にこんな傾向がないか、参考にしてみてください。

・極端な寂しがり屋
・今何をしているのかよく確認してくる
・気分の浮き沈みが激しい
・機嫌が悪いと無視をする
・服や髪形などを指定してくる
・ケンカのときに机や壁を殴ることがある
・会社や仕事内容について口出ししてくる
・誰に対しても批判的である

◇被害に合う前にデートDVを回避するには

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最初はそんな人ではなかった、ということも多いので、事前に回避するのは難しいかもしれません。とはいえ、いくつかの見極めポイントはあります。

たとえば、お金の貸し借りでは、最初は少額を借りてすぐに返し、どんどん高額となって返済しなくなる。暴力も、最初は肩を押す程度だったのが平手になり、ゲンコツなどとエスカレートしていくといったものです。大切なのは、「少しでもおかしい」と感じたらまわりに相談し、彼と距離を取ることではないでしょうか。

◇デートDV被害に遭ってしまったときの対処法

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デートDVの被害に遭ってしまった場合、以下の対処をしてください。

(1)相談窓口へ連絡する

デートDVに関する相談を受ける窓口は、各地にあります。都道府県の自治体に相談センターが設置されている場合もありますし、そういった相談を受け付けているNPO法人なども複数存在します。友人や家族には相談しづらい、本当にデートDVなのかどうかわからない、などさまざまな悩みがあると思いますが、まずは相談して心を軽くするのが大切だと思います。

(2)きっぱりと別れる

デートDVの被害に遭っていて辛い、と感じているのであれば、まずはきっぱり彼と別れることをおすすめします。こういったタイプの相手は、別れ話を持ち出すと逆上する可能性もありますので注意してください。事前に共通の友人に相談しておくのもいいでしょう。

(3)警察に相談する

「相手方に別れ話をしたら逆上し、恐喝・脅迫された」「肉体的暴力を受けている」場合などには、刑法の構成要件に該当する可能性が高いと言えます。(2)のようにすっぱり付き合いをやめられるのが理想ですが、こじれる可能性も高いです。したがって、身の危険を感じたときは迷わず相談しましょう。

(4)弁護士に相談する

警察に相談したけど被害届を受理されず、対応してもらえないケースはよくあります。特に証拠(医師の診断書、相手方の言動の動画・録音等)がない場合には、警察を動かすことがより難しくなるでしょう。

そのような場合(あるいは警察に相談する前であっても)、弁護士に相談し、代理人として間に入ってもらうことで、DV被害が解決する可能性は高いです。弁護士があなたの代わりに相手方と連絡をとり、あなたに連絡・接触しないよう警告し、ブロックします。また、弁護士が警察へ同伴することで、警察が動いてくれるケースも多くあります。

無料で相談をしている法律事務所もあります。デートDV被害を受け、別れたいが別れられない、または怖くてできないという方は、まず弁護士に相談することも有効でしょう。

◇デートDVから守ってくれる法律とは

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デートDVからあなたを守る法律もいくつか存在します。もしものときに備えて、ぜひ覚えておいてください。

・DV防止法(配偶者からの暴力防止及び被害者の保護に関する法律)

この法律は、主に配偶者から暴力を受けた被害者を保護するために制定されたものですが、平成26年から同居している恋人間のDVにも適用されるようになりました。被害者やその家族への接触禁止命令や、住居からの退去命令などを出してもらうことができます。ただし、同居していない恋人間のDVには適用されません。

・ストーカー規制法(ストーカー行為等の規制等に関する法律)

別れたあと、彼がストーカー化してしまった場合は、ストーカー規制法によって処罰されます。ストーカー行為とは、同一の相手に対し「つきまとい等」の行為を繰り返し行うこと。この「つきまとい等」を、法律では次の8つのうちにあてはまるもの、としています。

(1)つきまとい、待ち伏せ、進路に立ちふさがる、住居等の見張りや押し掛け
(2)行動を監視していると思わせるような内容を告知したり、相手が知り得る状態に置く
(3)面会・交際等義務のないことを行うよう要求
(4)著しく下品または乱暴な言動を行う
(5)無言電話、拒否されたのに連続して行う電話・FAX・電子メール
(6)汚物や動物の死体などの嫌悪感や不快感を抱かせるような物を送付したり相手が知り得る状態に置く
(7)名誉を害するような内容の告知や相手が知り得る状態に置く
(8)性的羞恥心を害する内容の告知や文書・図画などを送付したり、知り得る状態に置く

1年以下の懲役又は100万円以下の罰金となり、警察署長等は、加害者に対して「ストーカー行為をやめなさい」と警告を出すこともできます。また、この警告に従わずストーカー行為を繰り返すと「禁止命令」を出すことができ、さらにこれに従わない場合は2年以下の懲役又は200万円以下の罰金とさらに重い処罰を受けることになります。

警視庁のHPでは、ストーカー行為をやめるよう警察署長等から警告を出されたら、ほとんどのものがその後ストーカー行為をやめているとしています。そのほかにも、防犯ブザーの貸し出しなども行っておりますので、つきまとい等を受けた場合は、すぐに最寄りの警察署に相談してください。

・その他の法律

肉体的な暴力は、もちろん法律で罰せられます。肩を突き飛ばす、腕を強く引っ張るなどの行為は暴行罪(刑法208条)として2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料とされています。たとえば、投げたものが当たらなかったなど肉体的な接触がなかったとしても、暴行罪は成立するとされています。

また、暴行によって怪我を負わされてしまった場合、相手は傷害罪(刑法204条)として罰せられることになります。罪はさらに重くなり、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。

「別れるのなら裸の写真をばらまいてやる」などと脅した場合は脅迫罪(刑法222条)として2年以下の懲役又は30万円以下の罰金となりますし、実際にそういった写真をばらまくとリベンジポルノ法(私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律)で3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられることになります。

さらに、恋人間であっても、合意のない性行為は強姦罪(刑法177条)が成立する可能性があります。彼女が拒否をしているのに暴力や脅迫によって性行為に及んだ場合には3年以上20年以下の懲役と重い刑罰が待っています。

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