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皮膚科医が解説! アトピーの色素沈着に対処する方法

福永麻紀

アトピーによる色素沈着のメカニズムとは

では、アトピーによって色素沈着が起こるメカニズムとはどのようなものなのでしょうか? 解説を聞きました。

色素沈着の原因って?

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色素沈着は、何かしらの要因で皮膚が傷ついて炎症を起こしたあと、色素が濃く残っている状態を指します。色素沈着には一時的なものと慢性的なものがあり、アトピーの場合は慢性的なものに入ります。一時性な色素沈着とは、火傷やケガなどで皮膚が傷ついたときのほか、急激な日焼け、虫刺されやかぶれなど、短期間の炎症の後に起こるものです。

それに対して慢性的な色素沈着は、摩擦や刺激に長期間さらされてできるものです。たとえば、合わない化粧品をずっと使っていたり、アトピーの炎症を繰り返していたり。ナイロンタオルで背中をゴシゴシこすり続けている人は、その部分だけ色素沈着を起こすこともあります。「ナイロンタオル黒皮症」という病名までついているんですよ。

アトピーによる色素沈着はなぜ起こるの?

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アトピーの色素沈着においては、かいたり擦ったりすることで皮膚炎を繰り返してしまうことが原因です。アトピー性皮膚炎の人は皮脂が少なく、水分保持機能も低いため、乾燥肌になりやすいのが特徴。このため、皮膚のバリア機能が低下して外部刺激を受けやすく、かゆみや炎症の反復により皮膚の色素沈着が起こってしまうのです。

アトピーによる色素沈着が起こりやすい部位とは?

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色素沈着が起こる部分は人によってさまざまですが、顔の額、首、デコルテ、肘の内側、膝の裏側、背中などです。予防する方法は、炎症を繰り返さないこと。どうしても炎症は起こりやすいものですが、状態が良くなったときこそしっかりと保湿をし、外部の刺激に対して弱くならないことが大切です。

次ページ:専門医が教える! 色素沈着の対処法とは

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