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【第10回目】「お酒好きな彼」へのプレゼント

高山真

人気連載「恋愛相談バー」のママでおなじみ! マコトねぇさんが今度はギフトショップのマダムとして帰ってきた! 彼の気持ちをガッツリ釣り上げる「プレゼント選び」について、マダムがガツンとアドバイスします♪

いらっしゃいませ。マダム・マコトのギフトショップへようこそ。今回は「お酒好きな彼に何かプレゼントしたい」というリクエストをいただきました。

「お酒好きな彼」へのプレゼント

この連載は、「アラサーの女性が、彼や気になる人にプレゼントをするなら」という感じでやっているの。同世代の男の子たちって、「お酒が好き」といっても、ビックリするような値段のワインやシャンパンを日常的に飲んでいる子たちではないわよね。カジュアルなお店でワイワイ飲むか、家飲みか……。

今回は「家飲み」に絞ったプレゼントをオススメするわ。このプレゼントをきっかけにして、彼のお部屋で、ふたりで家飲みを楽しむようになれれば、それが一番だと思うから。

まず、ワイングラスからいきましょう。アタシが男子にワイングラスをプレゼントする場合、絶対に外せないポイントが2点あるの。それは「倒れにくいもの」「割れにくいもの」。台座に安定感があって、ステム(指で持つ部分)が短くて、全体的に厚手のガラスでできているもの、ということね。レストランだったら、グラスを倒してもすぐにお店の人がケアしてくれるけれど、お家だとホント大変。ふたりとも酔っていたら、さらに別のグラスを倒しちゃったりして、ますます面倒なことになる可能性もあるし。

「割れにくい」というのも、ホントに重要なポイント。男子ってのは、繊細なワイングラスをきちんと洗える子が少ないし、そういうグラスを保存しておく場所もお部屋にない場合が多いしね。

ちなみに、アタシがそういうタイプのワイングラスを初めて目にしたのは17歳のとき。もう30年近く前の話になるのね……。アタシはフランスの大女優、ジャンヌ・モローが世界でいちばん好きな役者なのですが、彼女が60年代に主演した『雨のしのび逢い』という映画を、17歳のときに見たのよね。その映画で、ジャンヌ・モローがさびれたカフェのカウンターで、そういうタイプのグラス、つまり、倒れにくくて割れにくそうで、手のひらにすっぽり収まるくらいのグラスでワインを飲むシーンがあるの。その様子がとっても粋で、ものすごく憧れちゃったのよね。だから大学1年で初めてパリに行ったとき、似た感じのグラスをアンティーク屋さんで買ったわけ。

今回オススメしたいのは、ドイツのブランド「ビレロイ&ボッホ」のワイングラス。カットがすごくきれいなのに、お値段はとてもリーズナブル。サイズ的には、日本酒や梅酒用にも使える大きさなのもステキよ。

彼がビール派だったり、焼酎をいろんなドリンクで割って飲むのが好きだったら、オススメしたいのはタンブラーね。去年、ある結婚式の引き出物でいただいたタンブラーが、とても優秀だったの。それが「和平フレイズ」って会社が出している、「研磨マイスター」というブランドのもの。

ステンレス製だから、細かいことが苦手な男子でも絶対に割らない。安定感もなかなかのもの。何より、「飲み物をほかの素材のグラスに注いだとき、あるいはビンやペットボトルから直接飲むときに比べ、冷たさの持続時間が明らかに長い」のが気に入ったわ。実を言うとアタシ、現在お酒をお医者さんに止められているので、今年の夏は、キリッと冷やしたガス入りのミネラルウォーターとか、氷入りのジャスミンティーやアイスティーなどを飲むときに大活躍してくれたスグレモノよ。

あとは、おつまみがあれば完璧ね。ワインにもビールにも合いそうなものは……、軽めのチーズとかいかがかしら。「カチョカバロ」というチーズを1センチ弱くらいの厚さにスライスして、フライパンできつね色に焼いて、お皿にとってオリーブオイルと黒胡椒を好みでかける。これをバゲットに乗せて食べると、もう至福よ……。

アタシが初めてこの食べ方を経験したのは、銀座の「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」。フラリとランチにお邪魔しても入れるころだったから、1997年あたりだと思うわ。そこから20年、最強の簡単レシピとして、アタシの強い味方になっています。

最近では大きめのスーパーでも「カチョカバロ」を見かけるようになったし、デパートの食料品売り場のチーズコーナーでも入手可能なはず。未経験の方は、ぜひ試してみて!

マダム直伝! プレゼント選びのポイント

ポイント1

家飲みは、ふたりの距離を急速に縮めるステキなイベント。30歳前後の男子は、家で使う食器に凝っている人は少ないはず。そこを突いてみるのもいいわね。

ポイント2

グラスやタンブラーは、とにかく「扱いやすくて丈夫なもの」をポイントに選ぶべし。「おしゃれ感」第一で選ぶと、酔ったときに思わぬアクシデントにつながる可能性も。

ポイント3

どんなに料理が苦手な人でも、短時間&ほぼ失敗なしで超おいしく作れるおつまみを一品ご紹介したわ。楽しく濃密なお家デートを満喫してね♡

ギフトショップ「マダム・マコト」のおすすめ

●ビレロイ&ボッホ ボストン ワイングラス

 

ボストン ワイングラス 1,620円(税込み)

ボストン ワイングラス 1,620円(税込み)

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「ビレロイ&ボッホ ボストン ワイングラス」

●和平フレイズ 研磨マイスター ステンレスタンブラー300ml

和平フレイズ 研磨マイスター ステンレスタンブラー300ml 3,240円(税込み)

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★このワードでネット検索!★
「和平フレイズ 研磨マイスター」

ワイングラスって、インテリア雑貨を売っているお店にもたくさんあるわよね。男子ってのは「自分の家に置く食器にあまりこだわりがない」ってタイプも多いから、雑貨屋デートは盛り上がりが薄いかもしれない。でも、そういう人は、「彼女が『いい』と言えば、それを買っちゃう」人でもあるわけ。アタシからすれば、「非常に扱いやすくて素直な男子」の枠に入ります。そこらへんは、こちらの考え方次第よ♪

プレゼントするときのコツ&NG行動

お若い恋人同士(または、これから恋人同士になる、お若い人たち)にとって、お酒に関するうんちくは邪魔でしかありません。「○○のワインが……」とか「シャンパンはやっぱり△△が好きで……」みたいな話題は、40歳を超えてから、あるいはガチの酒好き同士で交わしておくべきことだと思うわ。とにかく「楽しく、リラックスして、一緒に飲もう」ということだけをアピールすれば充分よ!

(文/高山真)

次回の「マダム・マコトのギフトショップ」は、12/23(金)更新予定です。お楽しみに!
※毎週金曜更新

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※この記事は2016年12月16日に公開されたものです

高山真

女友達でも絶対に言わない愛のある「本音アドバイス」に定評があるゲイのエッセイスト。ファッション誌Oggi連載の「マナー美人の心意気」を書籍化した『恋愛がらみ。: 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)は、マイナビウーマンのインタビューも好評だったジェーン・スー氏も、「知的ゲイは悩める女の共有財産」「辛気臭いのは御免。私たちはいつだって、華やかに叱られたい」と絶賛する一冊。

■公式ブログ 「高山真のよしなしごと」
http://d.hatena.ne.jp/makototakayama/

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