
【ホル活】第3回:将来の妊娠に影響が!? ホルモンバランスを整える「冷え解消術」5カ条
今週のホル活レッスン5カ条<冷え解消編>
(1)末端の冷えは、太い血管を温めて解消
手足の末端は血管が細いため、もともと冷えやすい部分です。冷房などで手足が冷えてしまった際、その末端を温めるのは非効率的です。温めるポイントは、カラダの表面に太い血管が通っているところ。つまり、手首、足首、首、鼠径部(そけいぶ:太ももの付け根)です。これらを温めることで大量の血液が一気に温まり、効率よく熱を全身に巡らせて末端まで温めることができます。
また、お腹や腰、太ももといった大きな筋肉がある部分を温めるのも効果的です。寝るときは足先が冷たいからと、靴下を履くのはNG。眠気は体温が下がるときに訪れるので、靴下で手足の放熱を妨げると、せっかくの眠りの質に影響が及ぶので注意しましょう。
(2)体幹を鍛えて、こまめに動く
30代以降になると、筋肉は鍛えなければ減っていく一方です。筋肉が減ると熱を生み出せないカラダになるため、筋肉アップは冷え性改善の第一歩。筋肉の大きな部分を鍛えることで、効率よく熱を生み出せます。特に、背骨を左右から支える腸腰筋と言われるインナーマッスルを鍛えることが効果的ですよ。
たとえばデスクワークなら、背筋をピンと伸ばして正しい姿勢を意識するだけでも体幹の筋肉の強化につながります。仕事の合間にスクワットをすることもオススメ。無理してスポーツジムに通わなくてもいいのです。通勤途中にひと駅前で降りて歩いたり、エスカレーターよりも階段を使ったりなど、こまめに動くことを意識しましょう。
(3)薄着にプラスアイテムで冷え対策を
痩せて見せようと薄着をして冷えてしまったり、脚を細長く見せようとハイヒールばかり履いて脚がむくんでしまったり……。女性にとってファッションは大事ですが、薄着やミニスカートで腰周りのガードが弱くなれば、子宮や卵巣を冷やしてしまいます。夏でも油断せず、冷房の効いた場所ではショールやストール、カイロなどで腰周りを冷やさないことが大切。不安定な状態のハイヒールも、長時間履いていると下半身の血行不良の原因になります。せめて通勤時は、スニーカーや歩きやすい靴に履き替えるなどの対策を!
(4)夏でも湯船に浸かって自律神経を整える
夏は暑いし面倒だからと、シャワー浴で済ませてしまうのはもったいないことです。湯船に浸かることは、カラダを芯から温めて冷えを解消するだけでなく、気持ちのよい発汗とともに老廃物を流してくれる絶好の美容タイム。自律神経のバランスも整えてくれるので、体温調整やリラックス効果もあります。オススメは、39~40度くらいの少しぬるめのお湯に20分くらい入る半身浴。42度以上のお湯になると交感神経が優位になって眠りの質に影響が及ぶため、夜はじんわりと汗ばむ程度の入浴を心がけましょう。
(5)冷たい飲食物をなるべく控え、夏野菜も温めて
キンキンに冷えたビールやアイスコーヒー、アイスクリームなど、冷たいものを摂りすぎると「内臓冷え」の原因に。内臓が冷えると働きも低下して、消化や代謝が悪くなり免疫力も下がってしまいます。つまり卵巣も冷えて血の巡りが悪化し、ホルモンの分泌を鈍らせてしまう可能性があるのです。
手足の末端の冷えと比べて、内臓の冷えは自覚がないため無頓着になりがちです。冷たい飲み物や食べ物は、なるべく控える意識が大切。夏野菜も昔は熱を効果的に冷ましてくれる食べ物でしたが、現代の環境ではさらにカラダを冷やすことになります。もちろん旬で栄養価の高い食材なので、なるべく火を通して温かいものを食べるとよいでしょう。
まとめ
まさに「冷えは万病のもと」といわれる通り、体調やホルモンバランスに影響を与えるようです。冷たいものを摂りすぎず、太い血管を温めたり、大きな筋肉を動かしたりなど、効率よく自ら熱を生み出せるカラダづくりを目指したいですね!
(取材協力:松村圭子、文:水野久美)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2016年08月25日に公開されたものです