お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

なぜ? 「間が悪い人」の特徴と原因

笹氣健治(心理カウンセラー)

「間が悪い」とは、タイミングが悪いこと、そして、それによって気まずくなったりバツが悪くなることを言います。そんな「間が悪い」という行為には、たまたま運が悪かっただけというものがある一方で、注意深く行動していれば防げたものもあります。多くの人が経験するのは前者であり、そうそうあることではないのですが、中には注意深く行動していないために「間が悪い」行動を繰り返す「常に間が悪い人」がいます。そういう「常に間が悪い人」はなぜそんなにも間が悪い行動を繰り返すのか、そして、その行動を少しでも改める方法はあるのか、「間が悪い」ということについて考えてみたいと思います。

間が悪い人の特徴とその理由

「たまたま運が悪かった」では済まされないほど「常に」と言っていいくらい「間が悪い」行動を繰り返す人。そういう「常に間が悪い人」とはどんな人なのか、行動にどんな特徴と理由があるのか、まずはそれを見ていきましょう。

間が悪いとは

「これは間が悪かった」と悔やむような体験を誰もが一度や二度はしているものです。お店に買い物に行ったら今日に限って休業日だった。知人の家の近くまで来たからついでに寄ってみたら留守だった。ある人の噂話をしていたらすぐ隣の部屋に当人がいた。飲み会で芸能人の離婚騒動の話題を出したら参加者の中に離婚問題の渦中の人がいて洒落にならなかった……。こういったアクシデントについては、「あらかじめ確認しておけばよかった」という場合ももちろんありますが、「まさかそんなことになるとは想像していなかった、たまたま運が悪かっただけ」という場合のほうが多いのではないでしょうか。いずれにしても、そうそうあることではない、というのが多くの人に当てはまることだと思います。

間が悪い人の特徴とその理由

たまたま運が悪いだけの「間が悪い」は不可抗力であり、どうしても仕方がないところがあります。その一方で、本人の努力次第で避けられる「間が悪い」ケースもあります。特に「常に間が悪い人」は、そういった努力が欠けているように見えます。そんな人の特徴を5つ挙げてみましょう。

すべて自己都合で行動している

思い立ったら即行動。相手の都合はまったく考えずに突発的に行動を起こす。そういうふうに行動していれば、当然ながら、相手とタイミングが合わない確率が高くなります。すべて自己都合で行動しているから間が悪くなるのであって、相手に合わせようと少しでも意識すれば防げることなのにそれができない。このようなマイペースすぎることが「常に間が悪い人」の特徴のひとつだと言えます。

学習していない

「あの人はいつも月曜日は忙しくて連絡してもなかなかつかまらない」といったことを学習し、月曜日の連絡を普通は避けるものですが、「常に間が悪い人」は覚える気がないのかまったく学習せず、月曜日に連絡してしまうことを繰り返します。「常に間が悪い人」は、このような同じ失敗を平気で繰り返す傾向があります。

想像力がない

たとえば経理担当者に急ぎではないお願いごとをしようとするとき、「今日は月末で締め日だから多分忙しいだろう。そんなに急がないことだから、明日以降に連絡しよう」と考えをめぐらせて、お願いするタイミングをずらす。「常に間が悪い人」はそれができません。お願いを聞いてもらうという目的を達成するためには、相手の状況を見極めることは重要な要素なのにも関わらず、今その相手がどんな状況にあるのか想像できないのです。

洞察力がない

相手の表情やしぐさを見れば、今忙しいかどうか、今話しかけていいかどうかの察しがつくものです。しかし、「常に間が悪い人」はそういった洞察力がないので、相手が忙しくても呼び止めてしまい、「今は忙しいんだからあとにしてくれ!」と怒られてしまうことを繰り返します。あるいは、相手が時計を見てソワソワしているのに延々と話を続けてしまう。そういうことを繰り返すので「あいつは間が悪いやつだ」と思われてしまうのです。

計画性がない

「常に間が悪い人」は計画的に行動することができません。たとえば、同僚との連携が必要な仕事をしている場合、相手の都合もあることを考えて、余裕を持ったスケジュールを組んで仕事をお願いするのが普通です。ところが計画性のない「常に間が悪い人」は、「これ、今日中にお願いします」といったようにギリギリで依頼をしたりします。それで相手に「今日中はムリです」と言われてしまい、自分が困ってしまう。計画的に余裕を持って行動していれば防げたことなのに、いつもこのようなことを繰り返すのです。

以上の特徴からわかる通り、「常に間が悪い人」が「間が悪い」行動をするのは必然的だと言えます。ちょっと努力すれば防げることなのにそれをやらない。だからこそ、関わる相手を余計にイライラさせてしまうことになります。

次ページ:常に間が悪い人の対策方法

SHARE