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アンチエイジング効果も……ビタミンCに注目! 美容外科医が教える紫外線対策

草野貴子

紫外線対策に有効なのはビタミンC?

--日焼け止めを塗ること以外の紫外線対策としてほかにどんな方法がありますか?

そもそもシミやシワなどの肌の劣化は、UV-Aがハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す繊維芽細胞に損傷を与えることや、紫外線が皮膚にあたることで活性酸素が発生し、体の酸化が進行するために引き起こされます。私たちの体には「抗酸化力」というものがあるのですが、加齢によって低下します。また、紫外線をよく浴びる人やタバコを吸う人、ストレスが多い人、睡眠不足の人、脂質が多い食事や食品添加物をとっている人は年齢にかかわらず抗酸化力が低いことが多いので、抗酸化物質の摂取が必要といえます。特にビタミンCは抗酸化作用があり、塗ったり飲んだり体の内外から取り入れられる成分なのでオススメです。

ビタミンCの効果としては以下のようなものが挙げられます。

シミ、くすみの予防改善

紫外線によってできる活性酸素を取り除く作用があります。また、メラニンを抑制する効果があり、メラニンの生成を阻害します。

アンチエイジング作用

抗酸化作用によって皮膚の老化を遅らせます。

シワ、たるみの予防改善

肌のコラーゲンの生成を促す作用があります。

ビタミンCのとり方

フルーツやサプリから取り入れる

美容として推奨されるビタミンCの摂取量は1日1000ミリグラム以上といわれています。食べ物からとろうとするとフルーツ約20個分とかなりの量を食べなければいけません。また、フルーツは糖質が多いので生活習慣病も心配です。朝少しフルーツを食べてあとはサプリで補うのがよいでしょう。オススメのフルーツはレモンやグレープフルーツで、ジュースなどに加工されたものをとるのではなくてそのまま食べるか、ジュースにするならできたてのものをとるのがよいと思います。

化粧品から取り入れる

美白化粧品にもよくビタミンCが配合されていますね。30歳を過ぎたら美白美容液を使うのがよいと思います。美白ケアは日焼けしたその日だけ使えばいいというわけではありません。肌は1カ月周期で生まれ変わるので、1回日焼けしたら1カ月は続けましょう。まずは、継続することが大事です。化粧品の成分を肌まで浸透させる美容機器を使って効率的に取り入れるのもいいですね。ビタミンCは体の中と外の両方から取り入れるのがオススメです。

まとめ

アンチエイジングの観点からも、紫外線対策は必須。日焼け止めをこまめに塗ることはもちろん、ビタミンCを含む食べ物やサプリ、化粧品を日常生活の中で手軽かつ効率的に取り入れていきたいですね。

(取材協力:草野貴子、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年06月03日に公開されたものです

草野貴子

美容外科クリニック「松倉HEBE DAIKANYAMA」院長
日本形成外科学会認定専門医
帝京大学医学部卒業
京都大学付属病院など大学病院を経て、都内美容外科クリニック院長など歴任。2012年1月より現職。

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