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【ハーブセラピー】マッサージだけじゃない! 肩こりには“手浴”がオススメなワケ

中澤小百合

肩こりにオススメのハーブの利用法

 

・手浴で

体はあたたまるとゆるむもの。ですから、仕事が終わって肩こりを感じる日にはお風呂にゆっくり浸かって体をあたためるといいのですが、それよりも手軽なのが手浴。手をあたためるだけでも血液循環がよくなり、肩こりの緩和が期待できます。洗面器にドライハーブを入れて熱湯を注ぎ、差し水をして適温に調整したら、お湯の中に両手を手首まで入れ、10分~15分程度浸します。両手首がしっかりと浸かる湯量にするのがポイント。少し熱めが適温なので、途中で冷めたら、熱いお湯を足しましょう。火傷にはご注意を!

使うハーブは「とにかくリラックスしたい」というときはラベンダー、「血行を促進したい」というときはジンジャーかローズマリーがオススメです。肌が敏感な方は刺激が強すぎないかご注意のうえ、お試しくださいね。手を浸している間は、深呼吸をしてハーブの香りを楽しみましょう。

・ハーブティーで

単品で、もしくはブレンドしてハーブティーとして摂取しましょう。ラベンダーとローズマリーは香りが強いので、ブレンドするときは量を控えめに。ローズマリーは刺激的な味と香りで心身の活力を高める強壮ハーブ。夜は眠りを妨げてしまうこともあるので控えましょう。「朝起きたときから首や肩が重い」「朝なかなか調子が出ない」という方の目覚めのティーにいいでしょう。同じく血行を促進するジンジャーや代謝を促進して美容効果も期待できるハイビスカスやローズヒップなどとのブレンドがオススメです。

それに対して、ラベンダーは眠りを誘うので、夜のティーとして飲むのが◎。同じくリラックスと安眠を促すジャーマンカモミールやパッションフラワーなどとのブレンドもオススメです。

最後に

「たかが肩こり」と思って放っておくと、痛みが次第に強くなったり、頭痛につながってしまうことも。その日の疲れはその日のうちに解消するのがベストです。手浴はじんわりとあたたまり、フワッと体がゆるむのを実感していただけるのではないかと思います。ホーローのかわいい洗面器などを用意するとさらにテンションがあがってリラックス効果が倍増するかもしれませんよ!

※ハーブのなかには子宮を収縮させる作用などにより流産や早産につながる恐れがあるものがあります。妊娠中のハーブの使用には注意し、必ず事前に医師に相談のうえ、ご使用ください。

※ハーブによっては薬の効果に影響を及ぼすものがあります。治療中の病気がある方、薬を服用中の方は、必ず事前に医師に相談のうえ、ご使用ください。

※ハーブは薬ではありません。病気の予防や軽い不調を和らげるためのサポートとして利用しましょう。

(文:中澤小百合、イラスト:奈良恵)

●参考文献

『メディカルハーブ ハーバルセラピストコース・テキスト』(日本メディカルハーブ協会)
『ハーブと精油の基本事典』林真一郎著(池田書店)
『ハーブティー事典』佐々木薫著(池田書店)
『専門医が教える体にやさしいハーブ生活』橋口玲子著(幻冬舎)
『ニールズヤード式 女性のための症状別ナチュラルケアBOOK』ニールズヤード レメディーズ監修(河出書房新社)

※この記事は2016年06月01日に公開されたものです

中澤小百合

日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト。
出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。会社員時代に酷使してしまった心と体を癒すべく暮らしに取り入れた自然療法の魅力にはまり、現在はアロマ、ハーブ、フラワーエッセンスなどの植物による療法や各種セラピーに関する記事を主に執筆。カラーセラピスト、フラワーエッセンスアドバイザーとしても活動中。

ブログ:「Sayuriのカラー&ボタニカル・エッセンス」
http://ameblo.jp/waterviolet-therapy/

ホームページ:「植物と色の癒し Waterviolet-Therapy」
http://waterviolet-therapy.jimdo.com/

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