素朴なギモン! 化粧水をつけるとき、「コットン」or「手」どっちがいいの?
スキンケアで化粧水をつけるとき、“コットンでつけたほうが肌に浸透しやすい”と聞いたことがあるけれど、反対に、“手の温かさでじんわり浸透させたほうがいい”と聞いたこともあるような……。結局、何が正しいの? そこで、働く女性たちを対象に、普段コットンを使っているかどうかをアンケート調査。また、スキンケアにコットンを使用するべきかという点について、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に教えてもらいました。
Q.化粧水は、コットンでつけますか?
まず、化粧水を使用するときに、コットンを使用しているかどうかを聞いたところ、コットン使用派は約2割、使用しない派は約8割という結果に。それぞれ、詳しい理由を聞いてみました。
■「つける」派の意見
・「顔の汚れも拭き取りたいから」(30歳/情報・IT/その他)
・「手で行うより肌への浸透率がいいと思うから」(25歳/医療・福祉/専門職)
コットン使用派の多くは、コットンでつけたほうが肌に浸透しそう、という理由でした。なかには、手でつけるより衛生的な気がするという声も。
■「つけない」派の意見
・「手の温度で少し温めてつけたほうが、浸透していく気がするから」(32歳/自動車関連/技術職)
・「手で直接つけたほうが肌の状態がわかるから」(34歳/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)
手でつける派の意見としては、手のぬくもりが浸透のポイントになると考えている様子。また、化粧水がムダなく使える、と考えている人もいるみたい。
普段からコットンを使用する、という人もいれば、「いつもは使わないけど、こんなときだけ使う!」という人もいるようです。
<「コットン」を使うのはどんなとき?>
■集中ケアをしたいときに
・「肌を保湿したいときは、コットンをパック代わりにあてる」(27歳/建設・土木/事務系専門職)
・「週末の時間があるときにコットンに含ませてパックをする」(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
毎日ではないけれど、パックとしてスペシャルケアをするときに使用する、という回答が寄せられました。コットンパックは、たしかによく聞きますよね。
■肌荒れしているときに使用
・「肌が弱っているときは、ていねいにケアをしようと思ってコットンを使用する」(32歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「ニキビができているときはコットンでパックする」(25歳/医療・福祉/専門職)
肌荒れをしている、乾燥がひどいなど、肌の調子によってはコットンを使用するという人もいました。
<皮膚科医に聞く、「コットン」の使いどきとは>
「肌の調子が悪いときはコットンを使用したほうがいい」、「調子が悪いからこそ手でつけるべき」と人によって考えがバラバラ。実際、肌のためにはどちらがいいのでしょうか。その疑問も含め、吉田貴子先生に、コットンのオススメの使用方法を教えてもらいました。
■基本的には、手とコットン、自分がしっくりくるほうでOK
吉田先生「基本的には、“絶対にこちらのほうがオススメ”というのはなく、みなさんがそれぞれなじみやすい方法でいいと思います。手でつける派の人たちには“手の温度で浸透していく気がする”という意見が多かったようですが、それも多少は影響するかと思います。手でつけると、肌の調子がじかに感じられる点がいいですね」
■効果的なコットンの使い方って?
吉田先生「コットンは、普段使いで使用するのももちろんいいですが、パッティングするときや、パックとして使用するのにオススメです。週に1度ぐらいは、コットンパックで集中ケアをしてみると、肌にうるおいが与えられていいと思います。
パックで使用したコットンは、最後に首元につけたり、手に塗ったりすると、ムダなく使えますよ。パッティングするときも、コットンに化粧水をたっぷりしみ込ませるようにしましょう。少量だと、コットンの繊維で肌を傷つけてしまう場合があります。そして、コットンを使用する際に注意したいのが、ニキビや肌荒れをしているとき。コットンで肌が傷つき、悪化してしまう場合がありますので、そういう場合は手でやさしくつけるほうがオススメですね」
<さいごに>
いろんな意見を聞きますが、「どちらが断然オススメ!」ということではないので、自分に合ったほうを続けてOKということがわかりました。吉田先生によると「集中ケアをしたいときにはコットンで、肌荒れをしているときは手など、場合や用途によって使いわける」のがオススメのよう。コットンと手を上手に使いわけて、キレイな肌を保ちましょう!
吉田貴子先生
皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。
(取材協力:吉田貴子、文:石部千晶/六識)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2016年05月26日に公開されたものです