【マネーレッスン】彼の貯金はゼロ、自分ひとりで「結婚資金」を貯めるには?
将来を考えるとき、お金の悩みはついてまわるもの。結婚・出産、転職など、ライフイベントによってマネープランの見直しは必須。だけど、何から手をつければいいのかわからない! そんな働く女子のお悩みを、FP風呂内亜矢先生に相談。知っておきたいお金のキホンや無理なく実践できるテクニックをマスターして♪
今回のお悩み
今回の相談者:れんさん
「今付き合っている彼と結婚したいけれど、相手にまったく貯金がなく、自分が結婚資金を貯めるしかありません。いったいどれくらいのまとまった額が必要なのかを知りたいです」
結婚資金の相場はいくら?
編集部 今お付き合いしている彼と2~3年以内に結婚したいれんさん。彼に貯金がまったくないため、結婚資金を自分で出そうと思っているようです。いくら用意すればいいのか知りたいとのことですが、相場はいくらくらいなのでしょうか。
風呂内亜矢(以下、風呂内) 「ゼクシィ 結婚トレンド調査2015」によると、挙式+披露宴・披露パーティ総額の全国平均は352.7万円(招待客人数72.5人)。ただし、結婚式をするとなると、ご祝儀や親からの援助などもありますので、カップルの自己負担額は142.7万円が相場のようです。ちなみに、新婚旅行の平均額は60.6万円となっています。
編集部 けっこうかかるんですね……。
風呂内 もっとも費用がかかるのは、披露宴・披露パーティなんです。挙式のみであれば、29.2万円が平均というデータもありますし、最近は和装やドレスを着て記念撮影をする「フォト婚」も流行っています。フォト婚は、50万円ほどの予算で10枚ほどドレスを着たという話も聞きますので、写真重視派にはおすすめですよ。
編集部 なるほど。工夫次第で、いくらでも結婚費用をおさえることができそうですね。とはいえ、結婚資金=新生活をスタートさせるための資金と考えると、れんさんは実家暮らしですから、結婚式だけではなく、新居への引っ越し代などもかかってきますよね?
風呂内 そうですね。たとえば10万円の家賃の部屋に住むとしたら、賃貸の初期費用や引っ越し代などで40~50万円程度は見積もっておいたほうがいいでしょう。さらに家具や家電も新たに買いそろえるとなると、プラス50万円ほど用意しておきたいですね。
●結婚時にかかる主な費用
・挙式+披露宴・披露パーティ自己負担額……142.7万円
・新婚旅行……60.6万円
・新生活準備(初期費用+引っ越し代+家具家電代)……100万円
編集部 もしれんさんが挙式+披露宴・披露パーティ、新婚旅行、新生活準備をすべてするとなると、300万円くらいは見積もっておく必要があるわけですね。彼女の場合は、それらの資金を自分ひとりで貯めようと思っているようですが……。結婚資金に関して、男女の分担など一般的な考え方はあるんでしょうか?
★れんさんプロフィール
情報・IT関連企業で、事務系専門職として働く、社会人6年目の27歳。神奈川県在住で、親と同居している。手取り年収約270万円、手取り月収約22万円。給料日に自分で貯蓄用口座に毎月1万5,000円を移しているほか、月額3万5,000円の貯蓄型終身保険に加入している。現在、貯蓄用口座に入っている額は、75万円以上~100万円未満。5年以上付き合っている彼と2~3年以内に結婚したいと思っているが、彼に貯蓄がないため、自分で結婚資金を準備する予定。こだわり出費は観劇のチケット代で、給料の半額をつぎこんでしまうこともある。
(ヨダヒロコ/六識)