たこや巻き爪、放置してない? 足の専門医が教える「女性の足トラブルと対処法」
種類別! 足トラブルの原因と対処法
足の骨格のバランスが崩れ、扁平足になってしまうと、さらなる足トラブルを引き起こす可能性があることがわかりました。そこで、種類別に原因や特徴、セルフケアの方法を桑原先生にくわしく解説してもらいました。
◎外反母趾
特徴と原因
いわゆる扁平足のように、足の形が崩れていくと親指の付け根の関節に負担がかかり、足のつくりが弱い人は、この関節が外へと逃げていってしまいます。これにより、親指の付け根の関節が“くの字”に曲がって出っぱっていってしまうのが「外反母趾」。関節がでっぱっていなくても、この部分に痛みを感じたら初期症状なので注意が必要です!
自宅でできるケア方法
・アキレス腱を伸ばすストレッチをする。
・股関節まわりを動かすストレッチをする。
・ヒールを履く時間を制限し、自分の足に合った靴を選ぶ。
◎たこ・魚の目
特徴と原因
「たこ」と「魚の目」は、皮膚に問題があると思われがちですが、実際は骨格構造や関節の動きに原因がある場合が多いです。これらは、足の形や歩き方など、さまざまなことが要因となって足の一カ所に荷重が集中してしまうことで、引き起こされます。見分け方としては、広い面積にできるのがたこ、ピンポイントで小さな範囲にできて芯があるのが魚の目です。また、たこや魚の目に見えても、実はいぼに感染しているケースも。いぼは感染症なので人から人にうつる危険性があります。「けずったら血が出る」「数が増えてしまう」「範囲が広がっていってしまう」などの場合は、いぼの可能性が高いので注意してください。
自宅でできるケア方法
・赤ちゃん用の爪きりで皮膚を傷つけないように少しずつ切る。
※けずって血がでるようならば、いぼの可能性アリ。
・足に合った靴を選ぶ。
・インソールを使用するようにする。
◎巻き爪
特徴と原因
巻き爪も爪自体ではなく、足の骨格構造の歪みに原因がある場合がほとんどです。つまり爪が皮膚に食い込んでいくのではなく、親指に不均一な負荷がかかってしまう足の歪みによって、周囲の皮膚がよじれ爪に食い込むことで、痛みや炎症などが生じるのです。したがって、骨格構造に原因がある人がいくら爪の矯正器具をつけて治療したとしても、根本的な症状の改善にはつながりにくく、また、爪の幅が広い人も巻き爪になりやすいなど、さまざまな原因が考えられるので、それぞれに合わせた対処法で治療していきましょう。
自宅でできるケア方法
・足に合うサイズの靴を履く。
・土踏まずとかかとの部分が硬く立体的になったインソールを使用する。