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【男女脳の違い】「ちょっと聞いてるの?」問題 ~男はなにを空想してる?~

黒川伊保子

よくある男女のすれ違いやケンカの原因を、「男女脳の違い」から解き明かす本連載「教えてイホコ先生! 男ってなに考えてるの?」。女性が理解できない男性の行動について、人工知能研究者であり、脳科学コメンテーターの黒川イホコ先生が解説&アドバイスします! 

「彼氏が“ぼんやり”していて、話をきちんと聞いてくれない!」、「話しかけても、歯切れが悪くうわの空でなんだかむなしい。」といったお悩み。女性なら誰でも心当たりがあるのでは? 「彼は自分に関心がないのね……」と勘違いしがちなこの問題、実は男性脳特有の反応なんだそう。一体どういうことなのか、黒川伊保子先生にお聞きしました。

イホコ先生の解説

ぼんやりしてる=あなたに関心がないわけではない!

ぼんやりが多いほど優秀な男性脳の持ち主!

結論から言おうね、ぼんやり男子は、「優秀な男性脳の持ち主」です。男性にとって、「ぼんやり時間」は、大事な基礎計算の時間。あの間、脳(潜在意識)はフル回転しすぎて、現実世界の出来事を把握しきれていないのです。「ぼんやり時間がなかったら、男は出世しない」と言えるほど、男性に「ぼんやり」は重要。だからどうか、女性は男性の「ぼんやり」を放っておいてあげてください。

また、将来理系のセンスを発揮する男の子たちは、とにかくぼんやりです。しかしそのぼんやり時間に確実に頭がよくなっているので、理系男子の彼氏を持つ女性は、「ちょっと私の話をきいてるの!?」と叫んでしまいそうになるのをぐっとおさえて、理系男子を育てましょう。

大学では物理学を学び、のちに人工知能の研究に従事した筋金入りのリケジョの私も、「ぼんやり」が原因で友人を怒らせてしまうことが多々ありました。同級生はよくぼんやりしすぎて学校がおわったことにも気づかない私の鞄に教科書をしまい、しょわせてくれていたそう。(苦笑)

また高校生になるくらいまでは、目の前の女友だちが、急に怒りだすこともありました。私はなにも言っていないのに、「ひどい、ひどすぎる」と涙ながらになじられたり。「どういうこと?」と、ただただ困惑していましたが、あれはきっと、彼女たちの話をちゃんと聞いてあげられなくて、自尊心を傷つけたんだろうと思います。

今思えば、たぶん、彼女が「私なんて、ダメだから」みたいに卑下したのに気づかず、「そんなことないよ」というべきシチュエーションで、「そうね」とかうわの空で返事しちゃったのではないかしら。あるいは、彼女が長々何かを話した後に「あなた、どう思う?」と聞かれて、「え、何のこと?」と聞き返したたり。そしてきわめつけは怒る相手に「何、怒ってるの?」と聞いて、火に油を注いだ体験も。…ううう、今思い出しても、怖い。世の中の男子はあのときの私と同じ思いをしているのですね。

話を聞かない「男性脳」と地図が読めない「女性脳」

さて、本題に戻りますが、「男性脳」と「女性脳」は、まったくちがう“装置”です。特にちがうのが、「信号特性」。脳は、「察する」、「思う」、「感じる」、「考える」などのイベントを、意識活動・無意識活動にかかわらずすべて電気信号によってまかなっています。つまりざっくり言ってしまえば、脳は、「電気回路」にすぎないのです。そして右脳、左脳からできている「電気回路」の連携度合いが男女によってちがうため、男女の思考に違いが生じているのです。

具体的にいうと女性脳は、右脳(感じる領域)と左脳(顕在意識と直結して、ことばを操る領域)の連携信号が、密度濃く頻繁に生じています。このため女性脳は「今の会話や思考」に使う脳のワーク領域が、男性脳の20倍から数十倍も多くなり、感じたことをどんどん言葉にして情報交換し、暮らしの知恵をどんどん増やすことができるのです。また、女性が「相手の話を細大漏らさず聞きながら、並行して自分も思考し、相手の肩越しに通り過ぎた人にあいさつができる」のも、「察する能力が、男性より高い」のも、左右の連携が濃い「女性脳」のおかげなのです。

対する男性脳は、右脳と左脳が頻繁には連携せず(目の前のことがほとんど脳に入らない状態で)、その代わりに、連携に使わない信号を、脳のすみずみまでに行きわたらせ、空間認知のための基礎計算処理を走らせてしまうことが多々あります。このおかげで、視覚認知や思考に奥行きが出て、男性は「空間認知」が得意になるばかりか、宇宙論を理解し、複雑な図面も読んで複雑な機構を組み立て、地図を頼りにどこへでも行けるのです。

ぼんやり男子への適切な対応とNG対応とは?

男女の脳の違いがわかったところで、ぼんやりしている男子に対して女性が取るべき行動とNG行動をお教えしましょう。すでにお伝えしたように「ぼんやり」している間の男性は、目の前のことが脳に伝わっていません。そのため「ぼんやり」しているときに、なにか大事な話をしたり、約束ごとをするのはNG。あとで「そんな話は聞いてない!」とか、「約束なんてしていない」といったケンカに発展してしまいます。

また、「ぼんやり」を中断させて会話ができたとしても、彼にとって大事な計算時間を削っていることになるので、彼の能力を下げる行為になってしまいます。「ぼんやり」することは脳が賢く成長しているところなので、「私の彼は今賢くなっている最中だわ♪」と静かに見守ってあげましょう。彼が将来的に出世するのは彼女であるあなたの行動にかかっていますよ!

■男性がぼんやりしているとき、女性がとるべき行動とNG行動

<女性がとるべき行動>

・男性の「ぼんやり」が終わるまでは、話しかけないでそっとしておく

<NG行動>

・男性の「ぼんやり」タイムを中断させて会話をする
・「ぼんやり」していることをなじる
・重要な話は「ぼんやり」しているタイミングでしない。このタイミングで話した内容は男性にとって、「聞いてなかった」「覚えていない」となります

(文/黒川伊保子 イラスト/地獄カレー)

次回の「教えてイホコ先生! 男ってなに考えてるの?~男女脳はこんなに違う~」は、4/4(月)更新予定です。お楽しみに!

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※この記事は2016年03月28日に公開されたものです

黒川伊保子

脳科学の見地から「脳の気分」を読み解く感性アナリスト。「市場の気分」を読み解く感性マーケティングの実践者であり、「男女脳の気分」を読み解く男女脳論の専門家、「ことばが脳にもたらす気分」を読み解く語感分析の専門家でもある。人工知能(AI)エンジニアを経て、2003年、世界初の語感分析法サブリミナル・インプレッション導出法を発表、独自の感性分析術が注目を浴び、感性研究の第一人者となる。

脳の研究からくりだされる男女脳の可笑しくも哀しいすれ違いを描いた随筆や恋愛論、脳機能から見た子育て指南本、語感の秘密を紐解く著書が人気を博し、日本テレビ「世界一受けたい授業」をはじめ、フジテレビ「さんまのホンマでっか!? TV」など、TVやラジオ、雑誌で活躍。

近著に「恋愛脳」、「キレる女 懲りない男」、「英雄の書」などがある。

株式会社感性リサーチ
http://www.kansei-research.com/

オフィシャルサイト
http://www.ihoko.com/

『女の機嫌の直し方』(インターナショナル新書) 著書コメント:「女性脳のトリセツ完全版。彼氏に「私のトリセツ」と贈ってほしい。きっと優しくなります」

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『アンドロイドレディのキスは甘いのか』(河出書房) 著書コメント:「人工知能と人類の付き合い方を説いた一冊。女性AI研究者が見つめてきたAIの真実」

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