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今年は秋冬が使いどき? “ペールトーン”で作るフェミニンスタイルにみんなの視線は釘付け!

さとうまほ/Pistachio

Hiromi

秋冬といえば、ついつい暗めのカラーアイテムばかり手に取ってしまう方も多いはず。そんな中、今年は春夏ファッションの定番でもある淡く軽いイメージの「ペールトーンカラー」が、秋冬のトレンドとして視線を集めています。PRADAやLOEWEなど有名ブランドのAWコレクションを皮切りに、レザーやファー、スエードなど、秋冬向けの素材にまでペールトーンを使ったものが数多く登場。シックな色使いにおさまりがちなウィンターシーズン。気分を明るくするペールカラーを身に着けて、フェミニンなオトナ女子を演出してみませんか? スタイリストのHiromiさんに「ペールトーン」をファッションに取り入れるコツを聞きました。

春夏人気の「ペールトーン」が秋冬に注目された理由

Hiromiさんによれば、今シーズンのペールトーンの流行は、2013年秋冬に登場した、パステルカラーの中でもくすんだ色味が特徴のダスティパステルの流行を引き継いだものなのだそう。

「今季ファッション界の大きなテーマとなっているのは、ジェンダーフリーをはじめ、今までの固定概念からの“解放”。『秋冬はダークトーン』という、今までの決まりきった季節感からの解放といった意味からも、ペールトーンが支持されていると思われます」(Hiromiさん)

アウターにペールトーンを使えば、秋冬も柔らかな空気感に

アウターにペールトーンを使えば、秋冬も柔らかな空気感に

パステルカラーとペールトーンの違いは?

トーンとは、色の明度と彩度から成る色のグループのこと。パステルカラーもペールトーンカラーも、同じグループや近いグループ内にある似通ったカラーなんです、とHiromiさん。パステルカラーは、春夏にぴったりな「淡い、明るい、暖かみのある」といったイメージを持った色。一方でペールトーンは、英語の「Pale=青白い、青ざめた」を意味する色。秋冬らしい「繊細、冷たい感じのする」といったニュアンスが加わるのが、パステルカラーとの大きな違いなのだそう。冬の張り詰めた空気のような、冷たさを感じさせるカラーと教えてくれました。
また、今季流行のカーキといったアースカラーとの違いも気になるところ。Hiromiさんに伺ったところ、カーキや茶色を代表とするアースカラーは、葉っぱや土といった自然を想像させるものを指すことが多いのだそう。冷たい印象のペールトーンとアースカラーはイメージが異なるそうです。

カラフルになりがちな上下まったくちがう色合いの組みあわせ。ペールトーン同士ならバランスよくまとまります。

カラフルになりがちな上下まったくちがう色合いの組みあわせ。ペールトーン同士ならバランスよくまとまります。

トレンドをおさえた着こなし方法を教えて!

ペールトーンをとりいれたHiromiさん一押しの着こなしは、ニットトップスとの組み合わせ。どんなテイストでも気軽に取り入れられ、淡い色合いが顔周りに優しさを加えてくれるのだそう。また、コートにペールトーンをセレクトするのも今年流なんだとか。人気のビッグシルエットアウターも、ペールトーンなら重くならずキュートに仕上がります。上下の組み合わせが難しいと思う人は、1枚でコーデが完成するワンピースで試してみるのもおすすめです。

ニットトップス1枚で、ぐっと旬顔になれるんです!

ニットトップス1枚で、ぐっと旬顔になれるんです!

トップスとボトムのどっちで取り入れるべき?

トップスとボトム、どちらに使っても今年らしい雰囲気になるペールトーン。全身を同じ色合いで合わせたワントーンコーデでまとめれば、より旬らしい着こなしになるそう。ペールトーンのピンクとブルーを組み合わせるなど、全身を淡い色合いでまとめるのがコツなのだとか。

とはいえワントーンコーデは上級者向きのイメージがある方も多いはず。そこで少し黄みのあるアイボリーや、薄いライトグレーなどベースカラーよりの色をセレクトすれば、浮くことなく落ち着いた印象にまとまります。そのほかにもペールブルーとネイビーなど同系色でそろえれば、簡単にまとまり感が生み出せます。

トーンのちがうブルーでまとまり感のある印象に

トーンのちがうブルーでまとまり感のある印象に

手持ちのダークトーンアイテムと組み合わせるコツ

暗く重いイメージのダークトーンと淡く軽いイメージのペールトーン、何も考えずに組み合わせるとちぐはぐな印象になってしまうことも……大切なのは、黒やダークグレー、こげ茶など思い切り濃いダークトーンカラーと組み合わせること。色のメリハリをつけて、ペールトーンを際立たせましょう。Hiromiさんのおすすめは、ペールピンクニット×黒ワイドパンツなど、2色だけを使った着こなし。少ない色数で、それぞれの色が引き立てあい、新鮮な空気感が演出できます。また、ボトムにダークカラーをもってくれば、全身が引き締まって見えるのでスタイルアップ効果も期待できるのがうれしいところ。オフィスでも使えるお役立ちスタイルの完成です。

色数を抑えて、ペールトーンを際立たせましょう

色数を抑えて、ペールトーンを際立たせましょう

(さとうまほ/Pistachio)

※この記事は2015年12月29日に公開されたものです

さとうまほ/Pistachio

クリエイティブユニット・Pistachioに所属。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、一般企業に勤務。紆余曲折を経ながらも文筆業への夢を諦めきれずライター業に挑戦、今に至る。現在はファッション、フードなど女子にうれしい分野をメインに執筆。分野にこだわらないオールマイティーなライター目指して、趣味のお酒に溺れながら日々奮闘中。

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Hiromi

パーソナルカラー&スタイリスト。おしゃれの基本である「似合う色・素材・形」の提案を行っている。本人も気が付いていない魅力を発見し、新しいスタイルを構築する技術に定評がある。
公式サイト「True Colors」http://truecolors.jp.net

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