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ジェーン・スー、「結婚はいい人をつかまえて『それで終わり』ではないみたいですね」

水野久美(フリーライター)

「結婚したいのにできないのはなぜ?」そんな未婚女子に響くジェーン・スーさんの大ヒット書籍『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社刊)が、待望の文庫化! そこでジェーン・スーさんに、文庫化への想いや、未婚女子の結婚に対するさまざまなプレッシャー問題にお応えいただきました。

■モテとプロポーズは、まったく別モノ

通称『わたプロ』の文庫化にあたり、解説を担当したのは『負け犬の遠吠え』で知られる酒井順子さん。ジェーンさんは、身に余る光栄だと話します。

「『負け犬の遠吠え』から10年ということで読み直してみたら、あらためて自分のふてぶてしさに気がつきました。酒井さんはご謙遜の意味も含めて“負け犬”とおっしゃっていたのに、私は“未婚のプロ”と開き直っていて……。結婚していない女性に対して時代がやさしくなったとも言えるし、著者の性格にもよると思うんですけど」

酒井さんの解説の中でも、ジェーンさんが重要だというのは、「モテでも性体験でもなくプロポーズ」という点。

「男性に生涯この人と一緒にやっていくという覚悟で選ばれたっていうのが大きいですよね。バツイチの友だちが『結婚は、一度は男に生涯の相手として選ばれた証だから』と言っていたのと一緒で、プロポーズをされていないのが焦りや不安を感じるというか。モテとプロポーズはぜんぜん別モノです」

■欠陥商品だと思われるのが嫌で結婚したいの?

ジェーンさんも20代や30代のころは、「結婚していないと人としてオッケーが出ないんじゃないか」という“社会圧”で結婚したがっていたと振り返ります。だからこそ、本書で伝えたかったのは「自分が結婚したいのにできないのは、どこから来ているのか」という問題。

「たとえば好きな人がいて本当に結婚したいのか、昔の私みたいに社会圧から結婚しないとだめでしょ、と思っているのか。人として欠陥があると思われるのが嫌だからという理由で結婚したがっているのでは結婚なんてできない。あなたを“欠陥商品じゃない”って証明するために戸籍を差し出してくれる男性なんていないですよ」

相手に対して「自分本位の考え方をしていないか」という点も気をつけるべきだとか。たとえば「彼がいるけど結婚に踏み切ってくれなくてイライラしている女子がいるのなら、頼むから(彼のことは)そっとしといてやれ、と言いたいですね」と、ジェーンさん。

「20代後半くらいの男性は大変だと思うんですよ。ちょうど彼らの親の世代はお父さんひとりが稼いで、お母さんが専業主婦でも家族が食べていけるギリギリ最後の世代。父親ができたことを自分ができる自信が持てないっていうところに対して、ギャーギャーつめ寄っていくと、絶対にプロポーズされないと思います」

■周囲からの結婚のプレッシャーをうまくかわすコツ

また、未婚女子にとって悩みのタネにもなる、親からの「誰かいい人いないの?」という結婚のプレッシャーについては、大学を卒業して、就職をして……という「働く女性」であることを応援してくれていた場合であれば、「早く結婚してほしいなら、なぜ私に教育投資をして、就活をがんばれと応援したのか」という話をしっかりしたほうがいい、とジェーンさん。

「親の期待に応えようと一生懸命勉強をがんばって、いい大学に入って就職して。社会でしっかり働き、自立することを応援してくれていたはずなのに突然そんなことを言われても困ると。まだ形式としては男性優位じゃないと結婚しづらい市場。女子の学歴が高く収入が多ければ、結婚対象になる男性の数もどんどん狭まっていくわけで。早く結婚してほしいと思っているのなら自立心を煽らない方がよかったのでは? と思います」

では、友人からの「先に結婚しちゃってごめんね」アピールの切り返し方とは?

「あれはですね、一時の熱なので放っといてあげましょう。結婚ハイとかマリッジブルーみたいなのがすごくあるんですよね。少ししたら冷めます(笑)」

■結婚はメリット・デメリットで考えないこと

結婚してから「こんなはずじゃなかった……」と思わないためには、“メリット・デメリットで考えない”ことがポイントとか。たとえばジェーンさんの周囲には、結婚して10年後に夫が無職になったり、授かると思っていた子どもが授からなかったり、嫁の転勤に夫が付いていくなど、さまざまなケースがあるよう。

「10年で状況は変わりますよ。自分のバイタリティを上げておけば心配はないかも。やっぱりまわりを見ていると、結婚したからといって相手におんぶに抱っこになっていない女性は幸せそうですね」

結婚しても「人は人」というスタンスが大切のよう。

「20代のころ、私たちが夢見ていた『結婚したら、そこが新しい実家』みたいに、誰かが自分の面倒を見てくれるなんてことはほとんどないです。それをしていたら大惨事ですよ。一部の人しか景気がよくなっていない状況で、旦那の給料が上がらないとか、自分以外の人を当てにするのは心もとない。どうやら結婚って、いい人をつかまえてそれで終わり、ではまったくないようです。むしろリスク倍だぞ、と」

結婚を損得で考えることなく、自分自身のバイタリティをしっかり上げておくことが、自然と幸せな結婚につながるんですね。

『わたプロ』は文庫化だけでなく、2015年9月からドラマ版(シーズン2)が「女性チャンネル♪ LaLa TV」にて絶賛放送中。ジェーンさんも脚本に参加した回も今後放送されるそう。「結婚したいのにできない」と嘆く女子なら共感せずにはいられないエピソードがズラリ! 文庫と合わせて、ぜひチェックしてみては?

●文庫『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』発売中
著者:ジェーン・スー
出版社:ポプラ社
定価:600円(税抜)

●ドラマ『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』
公式Webサイト:http://www.lala.tv/watapro/index.html

(水野久美)

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