「入社初日から無視」「無地以外の洋服は着るな」 働く女性が受けた「エイジ(年齢)ハラスメント」の実態4つ
最近、ドラマで話題になっているエイジハラスメントですが、実際にそんなことあるの? と驚かれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。年齢のことでいやがらせを受けている方は、意外にいらっしゃるようです。どのようないやがらせを受けたのか、働く女性に聞いてみました。
Q.武井咲さん主演の木曜ドラマ「エイジハラスメント」で、社内における年齢差別・嫉妬・いやがらせを描いていますが、実際年齢が原因で先輩女性社員から嫌がらせやいじめを受けた経験がありますか? またはそういった同僚や友人が周囲にいますか?
「はい」……9.7%
「いいえ」……90.3%
自分や周囲の人がエイジハラスメントを受けたことがある、と回答した方は1割ほどという結果になりました。少数ではありますが、いったいどんなつらい経験をされてきたのでしょうか……。心境や対応とあわせて、詳しく見ていきましょう。
若さをねたむ
・「若いだけて、入社初日から無視された」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「『若いからっていい気になるんじゃないわよ』みたいなことを言われた同僚が居た。自分も若い時代があったんだろうに……と思った」(32歳/不動産/専門職)
・「先輩女子に嫌みを言われた」(24歳/その他/事務系専門職)
先輩社員から、ただ若いからといって理不尽ないやがらせを受けた方もいらっしゃいました。年齢のことを言われても、こちらからはどうすることもできませんし、自分にも若い頃があったはずなのですが……。
「ゆとり」と言われる
・「年齢間の差別・嫌がらせはやたら『ゆとりだから……』と言われる。ゆとりがみんな同じだと思わないでほしい」(26歳/情報・IT/営業職)
・「何か失敗やミスをすると『これだからゆとり教育は……』とあきれられること。かなりイラッとする」(24歳/食品・飲料/専門職)
何かにつけて、すぐに「ゆとり」という言葉を使う方はとても多いようです。取りあえず若い子を見たら言っとけ、と安易に使っている方も多いのではないでしょうか。
理不尽ないじめにあう
・「若いときに、私の存在そのものが気に入らなかったらしく、職場の先輩からイジメを受けた」(32歳/建設・土木/事務系専門職)
・「教える立場の先輩がその権利を利用して過度に叱ってきた。ひどいことも言われたけど、間もなくその人は産休に入ることになっていたので、今耐えれば大丈夫と自分に言い聞かせた」(33歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
言われもないことで、理不尽ないじめを受けたという経験の方もいらっしゃいました。いやがらせをするより、後輩社員を育てることが本来の職務のはずなのですが。困ったものです。
その他
・「若いから常にまわりを明るくさせ、元気でいないといけないと言われてすごく気持ちがしんどくなりました」(31歳/その他/その他)
・「おつぼねから無地以外の服をあなたは着るなと訳のわからない嫌がらせをされた。自分は着ているのに」(28歳/機械・精密機器/技術職)
・「年上の人の前でうっかり『もう若くないから』と愚痴ってしまったら本気で怒られてしばらく根にもたれた、正直どうでもいいし面倒すぎた」(29歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
同性の先輩から、「若いから」といった理不尽な理由でみなさんさまざまな嫌がらせを受けたようですね。こちらは何もしていないのにいきなり意地悪されるとショックですよね。
エイジハラスメントは特に女性の上司や先輩から受けやいものです。そのほとんどが、ねたみややっかみからくる女性特有のいやがらせですが、自分たちにも若い時代があったことを忘れてしまったのでしょうか。同じ女性として、同様のな道をたどらないよう、気をつけたいものですね。
(ファナティック)
※画像は本文と関係ありません
※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数206件(22歳~34歳の働く女性)
※この記事は2015年09月30日に公開されたものです