お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

国境もジェンダーも超えて女性が輝ける社会づくりを! 「WAW! 2015」が東京にて開催

平野智美/OFFICE-SANGA

去る8月28日、29日、新高輪プリンスホテル、高輪プリンスホテルにて政府主催の「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW! 2015)」が行われました。タイトル通り、女性が輝ける社会を作るために、クリアしなくてはいけない諸問題について、多方面から考えていくシンポジウムです。

これはまさに、働く女性にとっては気になるところ。そこで、世界各国のゲストも数多く登場したこのシンポジウムに参加してきました! その模様をお届けします。

求められるのは多様なワークスタイル

2年目を迎えるこのシンポジウムですが、今年は40カ国以上、7国際機関から約140名のリーダーたちが集結! 国際的にも注目される女性をとりまく諸問題、課題について包括的に議論、提言がされました。

今回はさまざまなテーマの中から、働く女性にとってもっとも気になる「ワークライフ・バランス」について考える、「ハイレベル・ラウンドテーブル アジェンダ『ワークライフ・マネジメント』」の分科会に参加。

この分科会はワークライフ・バランスの概念に基づき、みずから主体的に仕事と生活をコントロールする「ワークライフ・マネジメント」をどのように実現するかがテーマです。

ちなみに、ワークライフ・バランスとは「仕事と生活の調和」のこと。たとえば出産・子育てのために、女性が仕事を諦めなくてはいけない社会ではなく、仕事もしながらプライベートも充実させることのできる社会。過度なストレスがなく、多くの人が輝いて働きながら、日々を充実させることのできる社会への提言がさまざまに行われたのです。

始まる前から熱気を感じる会場で、グーグル執行役員営業本部長の仲條亮子さんをモデレーターにシンポジウムはスタート。まずは4人のリードスピーカーから、女性を取り巻く状況についての考察などが披露されました。

・公益社団法人 経済同友会 代表幹事の小林喜光さん
「育児や介護と仕事の両立のためにも、働く場所のフレキシビリティを実現し、働き方をデザインするスマートワーカーを目指す。働く時間ではなく成果で評価する」

・女性問題首相補佐大臣、移民・国境警備担当閣外大臣のミカエリア・キャッシュさん(オーストラリア)
「自宅で業務を行えるなどの働き方の多様性を作り上げていく必要性や、男女共にバランスのよい生活をしたいと望みながらも、まだまだ構造的なバリアがオーストラリアにもある」

・スポーツ大臣のコープカン・ワッタナワランクーンさん(タイ)
「現在、タイでも多くの女性が社会で活躍している。一方でタイに旅行に来る女性が求めるのは、メディテーションなどに関すること。いかにエネルギーをリチャージするかも大切」

・ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所所長のメラニー・バービアさん(アメリカ)
「世界の人口の半分が女性であり、彼女たちの経済参加は重要な課題。女性の才能をプールさせないために、安心して預けられるチャイルド・ケアや家族間の協力が必要である」

男女共に輝ける社会へ

以上のリードスピーカーの発言を受け、その後は活発なディスカッションへ。

ここでの代表的な意見をピックアップして紹介します。

「多様な働き方を実現するにはトップダウンでの働きかけが必要」

「さらなるテクノロジー、ITの有効な活用により、働き方の合理性、多様性、そして豊かな暮らしを実現できる」

「多様な働き方、子育てと仕事の両立には、会社・家庭・地域共に情報の共有化が重要」

「子育てだけではなく今後、介護の問題も大きくなっていく。ワークライフ・バランスの問題は若い女性ではなく、あらゆる立場の人が考えなくてはいけない」

このような意見交換が行われ、「長時間労働をやめるためにいかに仕事の効率化を行うか」という発言では、大きくうなずく参加者の姿も。

また途中、安倍晋三首相が出席し、『女性が輝く社会』は男性も一緒になって作るもの。また政府の役割、そして多くの人にとって住みよい暮らしを作るためにはさまざまな挑戦が必要などのスピーチが行われました。

各国からのゲストからは、日本のリーダーが女性に関する諸問題に取り組むことへの評価の声が!

今回、印象的だったのは、女性のためのシンポジウムでありつつも、国境もジェンダーも超え、共に輝ける社会づくりへの思いが強く感じられたこと。全ての人がイキイキと働き暮らす未来を期待したくなりました。

気になるテーマが満載のシンポジウム。ぜひ来年、開催されたときには参加してみてはいかがでしょうか?

(平野智美/OFFICE-SANGA)

平野智美/OFFICE-SANGA

埼玉県出身。『TVぴあ』の記者を皮切りにライター・編集稼業スタート。旅行雑誌『エイビーロード』に関わったあたりから旅行記事へとシフト。数々の雑誌、MOOK、ガイドブック、旅行パンフレット、インターネットのサイトで旅行記事、グルメ記事、エンターテインメント記事を手掛ける。旅行記事で得意なのはアジア、ハワイ、アメリカ(主に南部)など。城めぐりやフラダンスが趣味。地元・埼玉をこよなく愛する。

この著者の記事一覧 

SHARE