出産後、職場に居場所はある? 職場の「出産・育児の支援制度」に満足している女子○○%
最近は、ダンナさんでも「育休」をとりやすい会社が増え、「夫婦で子育てをする」という仕組みが広まってきています。しかし、まだまだ体制が整っていないところが多く、出産や子育てに不安を抱える人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、みなさんの職場の「出産・育児の支援制度」がどれほど整っているのか、その実態を聞き込み調査しました!
Q.いまの職場は、「産前産後休暇や育児休暇を支援する制度」など、女性にやさしい制度が整っていると思いますか?
思う……50.5%
思わない……49.5%
ほぼ半数に別れましたが「整っている」と答えた人がやや多い結果になりました。といっても、まだ半数の職場では制度が整っていないと感じられるようです。では、それぞれの理由を聞いてみましょう。
先輩たちが制度を利用しているので、安心
・「産前産後休暇も育児休暇も制度があるし、取得している先輩社員もいるから」(33歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「先輩方がみな産前産後休暇を利用しているから」(30歳/印刷・紙パルプ/事務系専門職)
・「先輩方がそういうものだから、というスタンスでいてくださるので」(29歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)
産休・育休制度が整っていても、まわりが使っていなければ「とってもいいのかな……」と不安になりますよね。この場合は先輩女性が進んで利用していることで、後輩でもとりやすくなる環境づくりがされているみたいです。
休暇中・産後も手厚くフォローしてくれる
・「少なくとも育休を1年から3年とることについては問題ないし、元の職場への復帰は約束されている」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「産前、産後休暇中も給与が100%支払われる。また、復帰後は1時間育児時間を子どもが7歳になるまで利用することが可能だから」(33歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「育児休暇が2年半とれる。復帰後もポストを用意してくれる」(27歳/医薬品・化粧品/営業職)
こちらは産休だけではなく、育休もかなりの年月利用できるよう。短いところでは産休が8カ月、なんてこともある中、しっかりと手厚くフォローされていますね。
つづいて、「思わない」と回答した人の意見です。
正社員ではないので、あまり期待できない
・「正社員の人はいいが、そうでない人は休職が3カ月しかない」(29歳/学校・教育関連/専門職)
・「正規の職員や契約社員にはとても手厚いが、派遣社員などの一時雇いの人には何も保障がないからです」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
職場によっては雇用形態にかかわらず、希望通りに産休をとれるところもあるようですが、契約社員や派遣社員として勤めている女性たちの中には、正社員と同じ扱いが受けられないということで、さまざまな不安が抱えている人も少なくないようですね。
やめていく人が多い
・「寿退社が奨励されているから」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「『人がいないから休んでいる間の仕事がまわらない。だから辞めてくれ』と言われ、辞めるために引き継ぎをし、いざ出産して子どもの預け先があったとしても復帰はできない」(28歳/その他/その他)
産休をとって復帰しても仕事がないうケースもあるようで、それならばと結婚・妊娠をきっかけに会社を去っていく人も。本当は産後も同じ職場で働きたいのに、という女性たちにとってはつらい選択ですね。
「出産・育児の支援制度」が整っている会社は、働く女性が多いことも影響しているよう。まわりが休暇をとりやすい雰囲気をつくったり、会社でどんどん推奨するなど、まず環境をつくることが大切なのかもしれませんね。
(ファナティック)
※画像は本文と関係ありません
※『マイナビウーマン』にて2015年5月にWebアンケート。有効回答数210件(22歳~34歳の働く女性)
※この記事は2015年07月21日に公開されたものです