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永作博美「理想の夫婦とは? 今だから語れる、自分らしく輝いて生きる秘訣」(その3)

高橋瑞穂/六識

永作博美さんのスペシャルインタビュー3回目は、ひとりの働く女性として輝く生き方に迫ります!

映画『夫婦フーフー日記』より

■今やっていることを悔いなく生きるのみ! それが豊かな未来につながる

働きながら、妻として、母としても充実している永作さん。今の生活が理想に近い形なのでしょうか。

「(今の生活は)ありがたいなと思いますね。まさかこんなに長くこのお仕事を続けられるとも思っていなかったし、結婚できるとも思っていなかったし、子どももできると思っていなかったんです。その都度、急激におろおろしているんですけど、おろおろしながら今に至っている感じです(笑)。今、たまに過去の復習とかが出てくるので、あのときの応用かと思いながら、人生と向き合っています。私は、昔から現実的なところがあるので、10年先、20年先の理想や目標は考えていません。今やっていることを悔いなく生きるのみです。今やっていることが先につながるので、今やっていることが未来だと思ったほうがいいと思うんです。どうなるかわからないことを考えるより、今できることをするほうが豊かな未来が待っているんじゃないかな」

映画『夫婦フーフー日記』では、死を目前にしてまわりの家族や友人たちが支える姿も描かれていましたが、永作さんもまわりに助けられていると強く感じるときがあると言います。

「友人もそうですが、相変わらず自分の両親や兄弟にもお世話になっていますし、いろんな意味で本当に支えられていると思っています。夫や子どもができたことで、自分はこんな風に両親に育てられていたんだとか、兄弟がいるってやっぱりいいなと思ったりとか、感謝の気持ちを改めて感じるようになりました。大変な部分もありますけど、家族っていいと思います!」

映画『夫婦フーフー日記』では、17年間友だち関係だったふたりが、結婚するという実話です。それと同じで、友だちだと思って付き合っている人がもしかしたら運命の人という可能性もあると思うそう。

「女性なら、もしかしたら、ほかにもっと素敵な人が? とか、思ってしまうときもありますが、運命の相手は意外と近くにいる可能性は高いと思いますね。そして、やはり結婚はいい! と私は思います。結婚された方で、しなくてもいいという方がたまにいらっしゃいますけど(笑)、私はぜひみなさんにしてほしいなと思います。それは、ひとりでは知り得なかったことをたくさん得られる貴重な体験ができるから。とにかく世界が広がります。生きている今の世界がすべてだと思っていたけれど、実はこんなに世界が広かったの? こんなに遠くまであったの? と気づかせてくれるんです。そのかわり、楽なことだけではなく、苦は多くなりますが、その苦がまた大事。ふたりで困難を越えていくことが、自分自身を見つけていく過程にもなり、いずれ豊かな楽しみになるはず。結婚は大変な部分も多いかもしれませんが、女性は大変なことにも耐えうる精神力があります。ぜひ、生まれ持った精神力をフルに活用して豊かな人生を歩んでほしいなと思いますね」

(最初から読む)妻として輝く、永作博美さんの生き方とは?

プロフィール

女優・永作博美さん
1970年、茨城県生まれ。映画、ドラマ、舞台、CMなどで精力的に活躍。映画『八日目の蝉』で、第35回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞。今年5月30日公開『夫婦フーフー日記』では、結婚してすぐ妊娠とがんが発覚し、最後まで笑って生きるも1年ちょっとで亡くなってしまうヨメの役をエネルギッシュに好演。

■映画『夫婦フーフー日記』
川崎フーフという名である夫婦が書き綴った、実際の闘病ブログを書籍化した『がんフーフー日記』(小学館刊)が原作。17年間友だちだった男女が、結婚し、妊娠後まもなくヨメに

がんが発覚する。出産・闘病・育児に追われる日々を過ごし、入籍からわずか493日後、ヨメは亡くなった。悲しみにくれる中、ダンナのもとに闘病ブログ出版の話が舞い込む。しかし有頂天のダンナの前に死んだはずのヨメが現れ……。夫婦漫才のような2人の掛け合いや、ブログには書けなかった夫婦の愛などがちりばめられたストーリーに、かつてない“泣けるコメディ”映画が誕生した。

原作:川崎フーフ『がんフーフー日記』(小学館刊)
監督:前田弘二
脚本:林民夫・前田弘二
出演:佐々木蔵之介、永作博美/佐藤仁美、高橋周平/杉本哲太ほか

5月30日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー

映画『夫婦フーフー日記』公式サイト
http://fu-fu-nikki.com/

(高橋瑞穂)

(C)2015川崎フーフ・小学館/「夫婦フーフー日記」製作委員会

※この記事は2015年05月29日に公開されたものです

高橋瑞穂/六識

編集プロダクション「六識」所属。編集・ライターとして、旅系、グルメ系を中心にWEB、書籍を中心に活動。ハワイ、台湾など、ガイドブックの編集が得意。女の子が楽しめるインド情報を発信する「インドルーム」というユニットでも活動中。

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