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産婦人科医に聞く! つらい妊娠中の風邪……。どう対処したらいいの?

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妊娠■まずは風邪の予防を徹底すること!

妊娠中は免疫力が低下し、大きな子宮に影響されて呼吸する力が弱くなり、風邪やインフルエンザにかかると重症化しやすくなることが知られています。

まず大切なのは、風邪の予防を徹底することです。
たとえば、
・特に妊娠中には人ごみへの外出を避ける
・不特定多数の人が出入りする職場などでは手洗いやマスクをする
・十分な睡眠や休息を心がける
などです。

もし風邪をひいてしまったら……?

十分な予防をしていたにもかかわらず風邪をひいてしまった場合には、自然治癒を期待し、安静、十分な水分の摂取、消化のよい食事による栄養摂取、適温・適当な湿度を保ち快適な環境で過ごすなどに気を配り、自身の免疫力を高めるように配慮しましょう。

妊婦でも内服できる薬はある

妊娠中に薬を飲むと赤ちゃんに悪影響が及ぶのではないかと心配になり、つらい症状があるにもかかわらず、薬を飲むのをためらう方がいます。しかし実際には、妊娠中に内服してもあまり問題にはならないと考えられる薬はたくさんあるのです。

こうした比較的安全な薬すらも過剰に避けてしまった結果、風邪が重症化したり、高熱や激しい咳で子宮収縮を引き起こして切迫早産になってしまうこともありえます。

あまりにもつらい症状は無理にがまんして薬を避けるのではなく、症状を緩和するために安全性の高い薬を飲んでコントロールするほうが、結果的にはよい方向に結びつくことが多いのです。

無理は禁物! 積極的に病院を受診して

経験豊富な医師ならば、たとえ産婦人科の先生でなくても妊娠中に比較的安心して飲むことができる薬を処方してくれますし、積極的に医療機関を受診したほうが、風邪症状の陰に隠れている重篤な病気の早期発見にもつながる可能性も高まります。

また無理にがまんしてしまった結果、夜間や休日などに症状が悪化し、適切な医療機関が見つからないなどの事態に陥ってしまう可能性すらありうるのです。

つらい症状を無理にがまんして薬なしで乗り切ろうと考えたりせずに、適切な時期に積極的に医療機関を受診するのがよいでしょう。

(文:46歳男性産婦人科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年02月16日に公開されたものです

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医師をはじめ、歯科医、薬剤師、介護福祉士、栄養士、獣医、心理カウンセラーの6つの士業・専門従事者を擁する、総合型の健康Q&Aサービス。2013年8月のサービス提供開始以来、『安心をもっと身近に』というサービスコンセプトのもと、医師だけにとどまらず、専門資格を持つ多様な回答者を増やし、場所や時間を気にすることなく、さまざまな悩みを気軽に相談できるサービスを実現。https://doctors-me.com/

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