医師がこっそり教える! ワキガを病院へ行かずに治療する方法
■ワキガの”原因”って何?
「ワキガ」とは、ワキのにおいのことです。男性・女性を問わず、ワキガ(ワキのにおい)に悩んでいる人は少なくないと思われます。それでは、ワキガの原因とはいったい何なのでしょうか?
ワキガの原因は、皮膚の「汗孔(かんこう)」という部分が関係しています。この汗孔には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」という、2つの腺が関与しています。このうち、ワキガの直接の原因となるものは、アポクリン腺なのです。アポクリン腺とエクリン腺のはたらきは、以下のようになります。
1. アポクリン腺
皮膚の皮下脂肪層に存在。アンモニア、鉄分、ミネラル、脂肪などを分泌する。全身に存在する。
2. エクリン腺
表皮真下の真皮層に存在。水分を排出し、体温を調節する役割がある。ワキ、陰部、ヘソ周囲、乳輪、耳内などの限られた部位に存在。
表皮でアポクリン腺から排出された成分と、エクリン腺から排出された水分が混じり合った際、表皮に存在する常在菌がその成分を分解・発酵させると、独特のにおいが生じます。つまり、ワキガによるにおいは、雑菌の繁殖が原因なのです。
■ワキガの”治療法”とは?
ワキガの治療法としては、自宅で治療する方法、手術する方法の2種類があります。いきなり病院へ行って手術療法をするのではなく、まずは自宅で自分でできる治療を行っていきます。ワキガの自宅でできる治療とは、雑菌が繁殖しにくい環境を作ることが重要なのです。下記にその方法を挙げてみます。
1. ひんぱんにシャワーや入浴し、肌着を取り替えるようにする
2. 体を洗うときにデオドラントソープを使用する
3. 制汗スプレーや、デオドラントクリームなどを使用し、雑菌繁殖を防ぐ
4. 脇毛を脱毛し、異臭の原因となる雑菌繁殖を防ぐ
5. 体臭を強くするような食事、肉や脂っこいものは体臭の原因となるため、それらの摂取を控える
これらのことを心がけるだけで、ワキガ予防にもなり、治療法にもなります。まずは日常生活より、これらのことを心がけて実践していきましょう。
(文:35歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2015年01月10日に公開されたものです