【新連載】何この子? 彼と親し気な彼女の存在が気になって……
わたしはその「幹事の代わりをお願いしたい」
というメッセージを読むと
「あー」と小さく声を出した。
中学の時のわたしたちのクラスは、
卒業してからもけっこう結束が固く、
中止の年もいくらかあったけれど、
割と毎年、同窓会をしている。
幹事は持ち回りで、
わたしの番は来年だと思ってたのに。
でもまあ、仕方ない。
「もう年末だから、
あまり時間は割けないけど……」
言い訳しながらも承諾の返事を出す。
「じゃあ次の土曜日、打ち合わせに、
19時、居酒屋『だるま』に来られる?」
「土曜日なら大丈夫だと思う」
こうしてわたしは、同窓会の幹事として、
土曜日ひさしぶりに、
中学の同級生と会うことになった。
「こんばんは……」
「おう北川、ひさしぶり!」