お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

山で飲む渓流の水はどうしておいしいの?―水は体温よりもマイナス25度のときが一番おいしい

近年はさまざまな種類のミネラルウォーターが売られており、常備している人も多いはず。しかし、山で直接飲む渓流の水はどんなミネラルウォーターよりもおいしいと感じてしまうものですよね。そこで今回はその理由にズバリ迫ってみました。

【“桃の天然水”がホットになって新発売! 「桃の天然水HOT」 JT】

おいしい水の3条件

水がおいしいと感じる条件としては、「味」「香り」「温度」の3つがあるといわれています。まずひとつめの「味」ですが、渓流の水の味を作っているのはミネラル分と二酸化炭素。例えば湧き水をろ過したり沸騰したりして飲用水として使用することがありますが、水は沸騰すると二酸化炭素が抜けてしまうので味が落ちてしまうのです。

ふたつ目の「香り」は水の鮮度をあらわしているため、新鮮な水ほどいい香りになります。私たちに身近な水道水はダムを通ったのち、塩素などを加えられて家庭にとどきますから、鮮度はかなり落ちていると考えて良いでしょう。

ウォーターサーバーやペットボトル入りのミネラルウォーターも、容器に入れることで長く鮮度を保つ工夫がされていますが、やはり私たちが飲むときには香りが失われてしまっています。

3つ目の「温度」は、水は体温よりもマイナス25度のときが一番おいしいとわれており、渓流の水は10度前後なのでまさにその条件にあっているのです。理由は冷たいと舌の感覚が薄れて、余計な味を感じづらくなるため。

そのため家庭で水を飲むときも、できるだけ温度を意識するとおいしさを感じることができるでしょう。

体調や気分によってもおいしくなる!?

渓流の水には、そこにたどり着くまでの苦労がつきもの。喉も渇いているでしょうから、なおさらおいしく感じることもあるでしょう。さらに「渓流の水はおいしい」という認識を持っている人が多いため、体調や気分によっておいしさがかわってくるとも考えられます。

飲める水かどうかの判断はどこでする?

渓流の水ならどこでも安全というわけではありません。そのまま飲むと微生物や寄生虫が存在していて、体調不良を起こす可能性も否定できませんから、必ずその水がそのまま飲めるかどうかを確認しましょう。水質調査が行われているところなら安心ですが、そうでないところなら地元の人に聞く、案内の看板などを探すなどして対応します。

おいしい渓流の水を飲むには、それなりの条件が欠かせません。日ごろは水の味をあまり意識していないという人も、これを機会に水にこだわってみるのも良いかもしれませんね。

※この記事は2014年11月06日に公開されたものです

SHARE